タミヤ 1/32 F-14B トムキャット 製作記





ご来館ありがとうございます。この部屋ではタミヤの超ベテランキット、1/32トムキャットを作っていきます。

【アイテム】

本機はレジンキットを使用してB型のトムキャットにしたいと思います。とは言っても、各型の違いって、パッと見ではよくわかりません。そこで、まずは下準備として集めたアイテムをご紹介します。

まずは、オランダのDACO出版社から刊行されているスーパーディティール写真集です。こんな本を見ていると、どんどん完成が遠のいていく気がするのですが、今回はちょっとこだわってみようと思います。内容の写真は、ちゃんとモデラー目線で撮ってありますので資料としては申し分ありません。まるでこのキットの為にあるような写真集です。トムキャットファンの方は是非お手に取って頂きたい一冊です。(内容の割には安価だと思いますよ。)

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT


グラマンF-14 A/B/D トムキャット (DACOシリーズ―スーパーディテールフォトブック)

次にアイリスのレジンコクピットです。B型用を買ってみたのですが、ディティール本を見ていたら、グレアシールドの部分が大きく間違っているのに気づきました。自作する気力もなく、仕方ないので、D型用も買って、ニコイチする羽目になりました。これだけで約15,000円の出費です(泣)。自作でかかる手間とストレスを考えれば、安いもんだと自分に言い聞かせます。

写真集でB型のコクピットを確認してみます。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

B型のHUDはグレアシールド上のガラス板に投影するタイプ。こんな目立つ部分は間違えないでほしい・・・。

続いてウルフパックのレジンタイヤです。キットには極初期(試作機)のデザインのホイールのものしかついていませんので、こちらも用意しました。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

写真は上からYF-14、中段F-14A/B、下段F-14Dです。細かいと言えば細かいのですが、こうやって資料を見てしまうと、結構違うし、気になって仕方がありません。因みにタミヤキットには試作機型しか入っていません。

続いてエンジン排気ノズルです。タミヤF-16のものが使えるかと思いましたが、型式が違うようですので、念のためこちらを使用します。

最後にデカールです。今回はダイヤモンドバックスにします。個人的には何かしら色味がほしいので、ハイビジのほうを選択しようと思っています。

キット、アフターパーツ、資料だけで、ざっと40,000円。ここまで投資すると、何が何でもいいものを作りたくなります。

【下準備】

さて、少し気が重いのですが製作に入っていきましょう。正直この時点でお腹いっぱいな感じです・・・。これを放置し続けることで罪(積)プラ、お宝アフターパーツの山が出来上がります。

まずは、大きな部分から手を付けていきます。リベットは打ちませんが、パネルライン、ボルト表現は現代風に修正しますので、まずキットのモールド、ヒケ、接着部処理をしていきます。

黒瞬着で不要なモールド、接着線を埋めてサンディングします。

胴体下面。意図がよくわからない分割パーツ。ここは凸モールドなので、どのみちガッツリサンディングするからまぁいいでしょう。

【インテーク下準備】

続いて、第一の難関のインテイク周りの処理です。一体感を出すために、プラバンとパテで修正します。写真は製作途中のものです。

真円が出せていませんね。インテイクブレードのパーツで調整します。「一応やってます」程度です。ご勘弁ください。

2019.7.7

モチベーションが全く上がらず、まだインテークで止まっています。なかなか思うように仕上がりません。パテを塗っては削りの繰り返しで、やっと何とか見れる感じになりました。この後サフを吹いて最終仕上げにします。

【コクピットフロアー】2019.7.7

気分転換にコクピットを作ってみます。

まずはレジンパーツを洗剤で洗います。アイリスは洗わなくても行けますが、一応セオリー通りにご紹介です。

そしてレジンパーツの基部を切り取ります。

コクピットフロアーの基部なんて、嫌がらせに近いです。ニッパーなどのハサミ系で切ると失敗しますので、面倒ですがエッチングノコ等で丁寧に切った方が良いです。昔ニッパーで切って、フロアーに大穴を開けたことがあります( ´∀` )

ハセガワ スグレモノ工具 エッチングソーセット プラモデル用工具 TL3

まず最初に黒を吹いて、マスキングした上でクレオス317番グレーを吹きます。

その後、ディティール本とにらめっこしながら、面相筆を使ってチマチマ塗り分けます。

軽く墨入れして完成です。さすがに、一万円近くするだけはあって、丁寧に塗り分けると、キットパーツでは到底表現できない緻密さがたまりません!シートとインパネは後で取付可能なので、とりあえずコクピットはこれでいったん終了とします。

またのご来館をお待ち申し上げます。

© 2024 JUNSANのミニチュア航空博物館 Powered by AFFINGER5