タミヤ 1/48 F4F-4 ワイルドキャット 製作記





こんにちは!またまたうれしいご依頼です!

往年の名作、タミヤのワイルドキャットです。グラマンの特徴的な凸リベットと、凹モールドを融合させて非常に豊かな外面表現を再現している一方で、パーツ点数を最小限に抑えているのに、スケール感を損なわない十分なディティールを兼ね備えた傑作キットです。今回は、2種類のアイリスのレジンキットを使って、内部構造バッチリのスーパーディティールモデルと、主翼をたたんだ状態の2機を同時進行で製作してまいりますよ( ´∀` )!

【前置き】10.23

まずは、主翼をたたんだ状態を再現するよう御支給頂いたアイリスのレジンパーツです。主翼を折るので、その部分の強度をどうやって確保するかが課題ですね、ディティールを損なわずにいかに再現するか・・・悩ましいですが、こういうプロセスも楽しいですね( ´∀` )

続いて、こちらが難題(笑)です!キットパーツを切った貼ったして、こんな感じに仕上げなくてはなりません。だいぶ昔に一度このシリーズを作ったことがあるのですが、二度と手を出すまいと誓った内容だった気がします(;^ω^)まあ、その頃よりはスキルは上がっていると思いますので、リベンジとして頑張ってみます!

早速内容を確認していきましょう。まずはコクピットです。ディティールは、当たり前ですが申し分ない感じです。が、レジンが所々非常に薄いので、切り出しに難儀しそうですね(;^ω^)

続いてエンジン周りです。ここもパーツの切り出し&整形がポイントとなりそうです。

続いて主翼のガンベイ周りです。ここはそんなに大変そうじゃありませんね、キットのプラパーツの整形をどれだけうまくやるかが肝でしょうか。このキットにもフォールディングウィングのパーツがありますので、先ほどの単体のレジンセットは不要かもしれませんね。

最後にエッチングです。非常に薄いので、へこみや傷をつけないように細心の注意が必要ですね、ゲートのバリ処理が難点でしょう。以上がレジンキットの内容です。とにかく、切り出し&整形で結構な時間を要しそうですね(;^ω^)とりあえず、セクション毎にまとめて、改造するキットパーツ、及びレジンパーツの整形を先に済ませていったほうがスムーズな気がします。

【コクピットの製作】11.4

こんにちは!間が空いてしまって申し訳ございません。今回はコクピットを作ってまいります。

まずは難題のレジン製のほうから準備します。写真ではよく分かりませんが、非常に薄くて指でつかむのもドキドキします(;^ω^)

昔のレジンキットなので、余計な部分がバッチリついていますので、エッチングソーで丁寧に除去していきます。ニッパーなどでカットするとバキバキに割れてしまいますので、時間はかかりますが慎重に行います(;^ω^)

雑な感じで梱包されていますので、紙のように薄い部分は、このように割れてしまっている場合もあります。どこを探しても残骸が発見できなかったので、0.1mmプラペーパーで再現します。瞬着で裏打ちをすると、プラペーパーも比較的硬くなりますので、サンディング整形が可能になります。

胴体は形にしたいので、キットの不要なパネルをアイリスのインストに従ってカットします。昔はひたすらエッチングソーでやっていたのですが、最近はラインチゼルがあるので、この作業もあまり苦になりませんね( ´∀` )。

どうでもいいんですが、とにかくインストが不親切すぎます・・・(;^ω^) インスト通りでは形にならないと思いますので、手探りで進めていきましょう(#^ω^)

フットペダルなどはエッチングで再現されています。ここもアイリスのインストだけではよく分かりませんので、キットのフットペダルを参考に作っていきます。

同時進行で作っている、フォールディングウイングバージョンは、この辺りはキットストレートです。シートベルトはファインモールドのナノアビを付けました。

モチベーションアップも兼ねて、先に形にしてしまいます。胴体は太いのですが、残念ながら、コクピット内部はあまり見えません。

レジンのほうも塗装します。フロアー周りの情報量は断然多いので、見栄えがしますね( ´∀` )

先ほどのキットストレートを見る限り、胴体に収めてしまうとほとんど見えなくなってしまいますので、ここで終わりにしたいぐらいです。(;^ω^)

サイドのパネルを付けると、シートしか目立たなくなってしまいます・・うーん残念(T_T)/~~~

間違えて塗ってしまっていましたが、モールドはもちろん、肉厚を調整しないと、コクピットはうまくはまりませんので、240番のペーパーでガリガリ削ります。あまり削ると隙間ができて、その処理がまた面倒なので、少しづつ、合わせながらのサンディングです。

削り終わったら早速組んでみましょう!ちょっと醜いですが、バックヤードはこんな感じです(;^ω^)

表側はまずまずです( ´∀` )! しかし、写真ではキットストレートとあまり変わらないのが残念です。実際はレジンキットの存在感、ちゃんとありますのでご安心ください<(_ _)>

【主翼の加工】11.13

こんにちは!間が空いて申し訳ございません。今回は最大難所の主翼の加工をご報告いたします。絵的にはあまり面白くありませんが、ご了承願います。

まずはガンベイパネルの切り出します。翼の肉厚がかなりあるので、ラインチゼルは必須アイテムではないでしょうか。力を入れる必要がないので、時間はかかりますが切断線もまっすぐになってくれるので助かります。

肉厚が1ミリ以上あるのでしょうか、ラインチゼルの刃の深さでは貫通できませんでしたので、エッチングソーで処理します。エッチングソーが入る幅の部分は問題ないですが、入らないところはパネルを犠牲にしてニッパーで細かく切っていきました。

フォールディングウイングのほうもキットの分割線に従って切り離しておきます。肉厚なので、表面側の半分だけラインチゼルを入れて、後はデザインナイフでカットします。断面がギザギザしますが、レジンパーツを取り付ける際に、ガッツリ削りますので問題ありません。

続いてレジンを取り付ける部分を削っていきます。最初は240番のペーパーでチマチマやっていたのですが、らちがあきませんので、必殺、電動工具の登場です。作業机が豪快に粉だらけになりますが、早い早い、一瞬で紙のような薄さになります!( ´∀` )!

見た感じですが、1.5㎜ぐらいあるキットの厚さを0.3mm ぐらいまで薄くしていきます。最終的に、ペーパーで整形していきますので、ざっくりで大丈夫です。

電動工具の嫌なところはちょっとのミスが致命傷なところでしょうか。ガンベイ周りをうすうす攻撃していた時に、ほんの一瞬気を抜いたら、力が入りすぎてご覧のように熱で変形してしまいました。プラバンで修正できなくもないですが、幸い国産キットですので、アフターパーツでやり直したほうが全然早いですね(;^ω^)。

電動工程が終わったら、レジンパーツと擦り合わせをしながら厚みを整えていきましょう。レジンが収まるのを確認してから翼の上下を貼り合わせます。

胴体側も同じく処理します。パネルラインは実機を基に施されているはずなんですが、ちょっと(?)なところもあります。まあ、タミヤさんとしては、こんな状態は想定していないでしょうから多少の修正工作は仕方ないですね。

現在のタミヤさんの精度と比べて言うと、「全く合わない」レベルです。切った貼ったして合わせるしかありません。高さ方向の幅が合わないのは許せますが、長さが合わないのはちょっと辛いですね、しかもマイナス・・・。(;^ω^)。

結局、力業で合わせていきまして、あるある的な光景です( ´∀` )

サンディングが大変そう・・・((-_-;)

因みに、この辺のインストはこんだけです。想像力が鍛えられますので、たまにはこういう工作も良いかもしれません。(;^ω^)

【主翼の加工その2~機首の工作】11.18

こんにちは!今回も引き続きアイリスと格闘です(;^ω^)

まずは、レジン製ガンベイを取り付けるためにキットパーツを加工します。仮で合わせてみましたが、全く合いませんでしたので、キットの肉厚を可能な限り薄くします。電動工具がないとへこたれてしまう厚さです(;^ω^)

反対側も破れる寸前まで薄くします。

光に透かしてこんな感じです。

レジン製ガンベイは、上面も下面も削ることができない仕様となっていますので、そのままつけるしかありませんが、これだけキットパーツを削ってもまだ厚みが少し合わない感じです。しかも横方向も寸法が合いません。

仕方ないので、一体のパーツを2分割にします。電動工具は加工が早くていいのですが、豪快に汚れるのがネックですね(;^ω^)特にレジンの粉はプラよりもタチが悪い感じです・・・。






そもそもの寸法が合ってないようで、まだ若干隙間が空きますのでプラバンで裏打ちをしておきます。

遠目ではそんなに気になりませんが、接写では目立つ隙間がありますのでパテをもっておきましょう。

続いて機首周りに移ってまいります。インストは極めて簡潔です。

まずは隔壁部から。左がキットパーツです。右のレジン製と比較しても、結構よく再現されてるほうだと思いますね、ツボは抑えている感じです。まあ、完成後はほとんど見ることもない部分です。あ、アイリスのほうのチェーンがたわんでしまっています。ものすごく細いので、超難しいです(;^ω^)

エンジン側の隔壁はほぼ塗分けだけです。アイリスの完成見本ぐらいしか資料がありませんので、半分でっち上げのところもありますがご了承願います。インストでは、エンジン後部の構造物はエンジンと一体になっていますが、その方法だと上手くいかないと思いましたので、隔壁の開口をせずに、先に隔壁につけておきました。

少し離れて見ると、ちょっと、メーカー見本みたいでカッコよくないですか??(;^ω^)ちなみに、胴体のキットパーツも主翼同様、部分的に薄く削っています。

そして、インストの順番は無視しますが、胴体側と主翼側を接着して、エンジン隔壁を先に位置決めします。パーツの精度が低く、仮組みが難しいので、接着固定してしまいます。脚庫中央部の支柱(写真の小部品)は、コクピット側の隔壁と一体になっていますが、角度、長さ共に合わないので、一度切断してキットに合わせて取り付けます。(塗装前の最終段階で取付とします。)

カウリングとエンジン中央部の仮組をして、全体の辻褄を合わせます。カウリングも開放部分のパネルをカットして様子をうかがっておきます。

最後に、機首上部のパネルを切開して、エンジン架や燃料タンク(?)といった構造物を取り付けます。エンジン架の長さも微妙に合わないので、先に隔壁の位置決めをしたほうが良いかと思います。因みに、エンジン架や燃料タンクの色ですが、パネル内側の色が白ですのでこれに合わせています。

パッケージ写真にエンジン架だけ写っていますが、不鮮明でよく判りません。黄色っぽくも見えますね(;^ω^)でも、ここだけジンクグリーン(イエロー)というのもちょっと考えにくいので白で統一します。m(__)m

とりあえず機首周り完成です。上部のパネルは開放前提ではないので、最終的に接着固定して、スジボリなどをやり直して、見れるレベルまで修復します。

勢いがあるうちに、フォールディングウィングのほうも進めておきましょう。レジンを組んでいると、キットストレートがどれだけ楽かを思い知らされます。タミヤなので尚更ですが、造作は必要最低限にとどめてあります( ´∀` )。内壁の色の話に戻りますが、タミヤのインストでも白で指定されています。実機写真でも、カウリングの内側が白っぽく映っているものが見られますので、白じゃなければライトグレーという程度の気がします。今回はタミヤさんを信じて進めます。

翼の部分以外はキットストレートなので、それだけでもだいぶ助かります( ´∀` )!翼の分割部のサンディングも上手くいきましたので、飛行機の形にしましょう!

仮組ですが、結構うまくいっています( ´∀` )。なんか楽しくなってまいりました!

【エンジンの製作と胴体の仕上げ】11.24

こんにちは!今回はレジン製エンジンの製作から進めてまいります。

最近は、技術の進歩で一発抜きの製品でも素晴らしいディティールが再現されていますが、このキットの頃はまだバラバラのパーツを組み上げる形です。角度や長さなど、きちんと出さないとかっこ悪くなってしまいますので注意が必要です。

まずはシリンダーからです。ご覧のように、上下が分割になっていますが、下側のパーツが4個しか入っていませんでした。インタークーラーが2つ入っている点からしても、梱包ミスと思いますので、諦めます。(T_T)/~~~

仕方がないので、スプリングとプラ棒で似たような形にしてみました。この段階ではイマイチですが、塗装すればそんなに違和感ないと思いますのでご了承願います。

エンジン全体の直径と各シリンダーの角度に注意しながら組んでいきます。プッシュロッドは0.5mm真鍮線で再現します。レジン側のガイド穴を深くしておくと多少長さが違う棒でも問題ありません。いつもは前列しかやりませんが、今回はきちんと後列も製作しました(;^ω^)!まあ、見えない気もしますが・・。

とりあえず黒く塗ってみました。スプリングの部分、言われなければ分からないレベルだと思ってます・・・。<(_ _)>

ちょっとピンボケで申し訳ございません<(_ _)>プラグコードとギアケースの部分を追加して塗分けてみました。もー分からないですよね、バネのところ・・・(;^ω^)。エンジン自体のモールドが非常に細かいので、ドライブラシの効果が絶大です( ´∀` )!

続いて給排気管です。シリンダーが14本なので28本整形しなければなりません。構造の勉強にはなると思いますが、超めんどくさいです(;^ω^)。

まずは給気管から。タミヤの1/32コルセアのインストに従い、給気管は黒、排気管は焼鉄色にします。

続いて排気管です。写真が悪くてスミマセン<(_ _)>。キットでは、隔壁後方の集合管につなぐ形となっています。エンジンの支持を、この排気管だけで行う設計ですが、ちょっと心もとないので、前述の「隔壁にエンジンを接着する」スタイルとしました。

エンジンとは関係ないですが、目についたので、内部工作のために外した機首のパネルを復帰しておきます。プラペーパー+瞬着で完全に隙間を埋めてしまい、サンディング後にスジボリを復活させます。

続いてカウリングの改造です。インテークダクトが用意されていますので、キットのモールドを削って置き換えます。

軽く接着して、エンジンの収まりを確認しておきます。

ついでに下部インテークの、胴体側に真鍮線を追加して、胴体側との接合部とします。

隔壁側に穴を開けて、先ほどのインテーク部品との取り合い点を作ります。インテークのパーツですが、レジンのままでは若干反っていましてきれいに収まりませんので、それの矯正も兼ねます。

仮組みしてみましょう、まずまずですね( ´∀` )。塗料の剥げは後でタッチアップしておきます。

私的に最大の難関、エッチング作業に入る前にすこし息抜きをします。('◇')ゞ

背中の救命ボートの部分です。本キットの設計としては台座の部分を胴体内に収める形なのでしょうが、薄く削って乗っける形としました。このほうが接着線が表に出ないので、仕上がりがきれいだと思います。

空いた隙間にプラ材を詰めて整形します。側面の接着線は、扉がつくのでそのままにしておきます。<(_ _)>

もう一機の方も進めておきましょう。

同様にエンジン部を作っていきます。プラグコードがモールドされていますので塗装のみで終了とさせて頂きます。個人的には1/48であればこれぐらいで十分と思います。

カウリングを付ければ雰囲気は十分です。

ついでではないですが、胴体も仕上げてしまいましょう。主翼と胴体の接合は少し合いませんので、ガリガリやってしまいました。せっかくの凸モールドが消えてしまいますが、仕方ありません。後ほど「なんちゃって復旧」でごまかします。3色灯はタミヤの透明棒で置き換えます。

胴体面一にサンディングして、モールドを復旧して完了です。最後にクリア塗料で着色しますので、1000番程度のサンディングで終了としてOKです。

消えた凸モールドはニードルでケガいて復旧とします。なんちゃって感は否めませんが、めくれた上がった部分を凸表現とします。<(_ _)>

尾翼を付けたら下準備完了です。フォールディングのほうはこれで塗装に入れます。が、折りたたみ機構の強度の問題が残っています。レジンの部分に追加工作をするとリアリティを損なってしまいますので、それは避けたいです。ネットを漁っていたら、主翼端と水平尾翼の端をロッドでつないでいるものを見かけましたので、最悪それかなー・・・と思っております。まあ、もう少し考えてみます。<(_ _)>

【機首周りの仕上げ】11.26

アイリス版に関し、あと一息で塗装に入れるので、一気に進めます。

カウリングからです。脱着パネルの下地(骨組み)をエッチングで再現するようになっていましたが、いじっているうちに、表面が凸凹になってしまい、接写には耐えられない感じになってしまいましたので、使える部分のみとさせて頂きます。ご了承願います。<(_ _)>

エッチングを断念した部分は0.2mmのプラペーパーでベースを作り、0.3mmドリルでビス穴を再現します。こちらの方が見た目は全然綺麗です。塗ってしまえば素材までは分かりませんので、ご理解を頂けましたら幸いです。<(_ _)>

続いてオイルタンクなどのパネルフレームです。私がどこかを間違えているんだと思うのですが、全く合う気がしません。本当はボルト穴の幅のみ機体外側に露出する形なのですが、工程を考えると、私にはそれは至難の業なので、この段階で何とかしようとしていました。ですが、それを考慮に入れても、なんか合う気がしません。(;^ω^)

補足ですが、切りすぎた主翼の付け根などは、ジャンクから持ってきて修正します。

この部分のみ必要だったみたいです(;^ω^)。

スミマセン・・・・。エッチングは断念しました。<(_ _)>カウリング同様、プラペーパーでの再現とさせて頂きます。言い訳ではありませんが、このほうがエッチングよりも見た目はきれいに仕上がると思います。(私の場合・・・です。)

というわけで、尾翼を付けて、全体を軽くサンディングしたら塗装準備完了です。

【塗装開始】11.29

こんにちは!このところ急に寒くなりましたね、塗装ブースからの隙間風が辛い季節が始まりました。(;^ω^)今回は塗装を施してまいります。

まずはフォールディングウィングの方から。マーキングはキット付属のUSSレンジャー搭載機です。国籍マークに赤丸がある時代のマーキングです。赤が良いアクセントになっていますね、マーキングは全てデカール仕上げとさせて頂きます。

まずは下面から。クレオス315番グレーに白を混ぜて明るいグレーで塗ります。若干フラットベースを入れて、半光沢気味にしておきます。折りたたみ部の内部色ですが、当機は実機映像などを見る限り、白か、グレーにしか見えませんので、下面色にて塗りました。ヘルキャットやアベンジャーなどは、水色に塗られたものや上面色の濃紺に塗られたものなど、個体差が見受けられますが、総じて機体外部色のようです。でもヘルダイバーは緑なんですよねー・・悩ましい(-_-;)

そして上面は自家調色のブルーグレーです。ガイアのブルーグレーに、やや暗めのグレーを混ぜた記憶がありますが、何分、米海軍機色は作り置きしているので、記憶が定かでありません、ご了承願います。2色で終わりって非常に助かります。

次にアイリス版です。こちらはトライカラーです。F4Fはブルーグレーの印象が強いのですが、トライカラーもカッコいいですね。

まずは下面の白を塗ります。クレオスの316番ホワイトに、若干フラットベースを混ぜて、ムラなくべた塗りです。

続いてインターミディエイトブルーです。当時の実写フィルムを見ていると、退色もあるとは思いますが、上面のブルーに比べて明らかに明るい色調のものが多い気がします。メーカによっては上面のシーブルーと下面の白を1:1で混ぜた解釈も存在しますが、個人的趣向で、若干ブルーグレー寄りの、明るめの水色とさせて頂きます。

続いて上面のシーブルーです。こちらはクレオス14番のネービーブルーです。退色無しの場合は少し調色したほうが良いかもしれませんが、今回はほんの少し汚しをかけますので、この段階ではそのまま塗ります。主翼と胴体の境界線の塗分けですが、映像資料や写真では判然としないものが多く、悩ましい所なのですが、フリーハンドだとなんかパッとしませんので、一旦マスキングして塗ってから後で境界をほんの少しぼかすことにします。

塗分け完了です。ガンベイと救命ボート収納庫はジンクグリーンとしました。当時写真を漁っていたら、モノクロですが、どう見ても白やグレーではないものを見つけましたので、この色を採用させて頂きました。統一感を出すために、ボート収納庫も同じ色にしました。

最後に、薄く溶いたインターミディエイトブルーを全体的に軽くオーバースプレーして退色感を出して基本塗装完了とします。

【デカール~完成!】11.30

こんにちは!毎日寒くて嫌になります。(;^ω^)今回は、完成まで進めます!

前回の続きで、デカールからです。いつ頃のキットをお送りいただいたかは不明ですが、ちょっと固い感じですので、マークセッターをたっぷり塗って凸モールドに馴染ませましょう。

そんなに悪くはないのですが、一部割れたりしますので、後でタッチアップが必要ですね。(;^ω^)でも全然許容範囲です。難所はこの曲面だらけの胴体の国籍マークだけなので、後は気楽に貼って、デカール作業は終了です。(トライカラーも同時進行ですが、端折らせて頂きます。<(_ _)>)

デカールが乾く間に脚を仕上げましょう。さかつうのソフトワイヤーでブレーキパイプを再現しておきます。鮮明な資料がないので、半分でっち上げですが、完成後はまず見えませんので、やってます程度でご了承願います。

アイリス版は支柱がレジンで再現されてますので、キットのパーツをカットします。ジョイント部には真鍮線を入れて強度を上げておきます。ブレーキパイプ、目立ちませんよね…(-_-;) 実機写真でも黒っぽかったので、リアリティ重視で黒っぽくしました。(;^ω^)

待ちきれず、デカール乾燥と同時に脚を付けました。クリアーを吹いたらちょっと満足して、放置しそうになってしまいますが、もう一息なので、間髪入れずに次に進みましょう!

アイリス版の残りの作業を進めていきましょう!まずは機銃です。現在の目でみるとちょっと残念なレジン製機銃です。モールドがダルい感じです(;^ω^) エッチングとの組み合わせがめんどい・・・。

モールドはダルい感じでしたが、でも、まあ、塗れば、こんなもんかなって感じです。1/48ですし、ガンベイに埋まってしまいますし。

ガンベイに収めます。接写はちょっと厳しい精度でしょうか・・・・。肉眼ではそんなに悪くない気がしますが・・・。

銃身の方は、インスト無視で、開口して前面から差し込みます。放熱孔もきちんと再現されていますが、完成後は全く見えなくなります。機銃先端の再現力はまずまずです。ちゃんと段付きで、穴も開いています。写真がイマイチでそれらはよく判りませんね、申し訳ありません。<(_ _)>

最後にエッチングのカバーを付けて機銃周りは完成です。当時写真を見てもこんな感じです。残りのカバーは完全に外してメンテをしているみたいですね。

救命ボートはカーキグリーンで塗って、ドライブラシで完了です。接写だとシワのエッジがくどいのですが、肉眼では、私的には良い感じですので・・・<(_ _)>。あと、カバーの取り付け角度は、実写を探せませんでしたので、箱絵を参考にしています。ご了承願います。

小部品を付ければ工作は終わりなので、お待ちかね、(??)ウェザリングに入っていきましょう、いつものように、ウェザリングブラックを全体に塗ります。私的に、墨入れというよりは、塗装のトーンを落とす意味合いが強い工程です。

綿棒でムラを残す感じでふき取ります。今回は軽めのウェザリングですので、写真ではよくわからない位が正解です。←言い訳です。写真が下手なだけです。(;^ω^)

最後に、エアブラシで薄く溶いたこげ茶色を吹いて表情を付けます。アイリス版も同様に仕上げています。

ウェザリングが終わったらライト類を仕上げます。三色灯はクリアー化したので、精度は完ぺきではありませんが、キットそのままよりは、だいぶマシになったと思ってます(;^ω^)

ランディングライトはミラーシールを貼って実感を高めました。あ、増槽は一応作りましたが、未接着でも取り付けられますので、接着しない状態でもお送りできます。<(_ _)>

最後に、今回の最大懸念点、フォールディングウィングです。強度が心配でしたが、瞬着だけでも問題ないようです。右側は綺麗に収まりました、取り付け角度も良いようです。

ですが、左側は取り付け角度を右翼に合わせようとすると、ヒンジ部分がうまくいきません・・・(-_-;)試行錯誤しましたが、どうにもならなかったので、目立たないように胡麻化させて頂きます。全体の見た目を重視させて頂きます。左右同じように組んだつもりなんですが、甘かったですね・・・。ご了承願います。<(_ _)><(_ _)>

若干後悔も残りますが完成とさせて頂きます<(_ _)>。今回も長らくお時間を頂きまして申し訳ございませんでした<(_ _)>。写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。




















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