エアフィックス 1/24 F6F-5 ヘルキャット 製作記





こんにちは!久しぶりに個人のお客様よりご依頼を頂きました!今回のご依頼品は、なんと、まだ国内では発売されていない、エアフィックスの1/24、F6F-5ヘルキャットです!エアさん、最近攻めてますよね~!なんで1/24?って気もしますが、米軍機ファンとしてはありがたい限りです。

私もこのキットは予約はしているのですが、こんな形で製作できることになるとは思ってもいませんでした!非常に楽しみです!

【前置き】

まずは箱絵から。やっぱりこうなってしまうのでしょうか・・・。52型と思しきゼロ戦が燃えて落ちいきます・・・。後ろの方でなぜか32型(翼端形状と、日の丸の位置から推測)が旋回してますので、この後、何とか、かたきを討ってほしいものです。というのは置いておいて、箱絵もCGの時代なのですね、まるでゲームの1シーンのようです。スピード感があって、インパクトはありますね。

側面に目をやります。4種類のマーキングがセットされているようです。キット標準でフレンチまで入っているのは珍しいですね、営業戦略でしょうか。

反対側を見てみます。日本のキットでも、昔は当たり前であった完成写真が載っています。これ、大事ですよね、「完成したらこうなりますよ」っていうのは、やっぱり必要だと思います。ビッグスケールだけではなく、内容が濃い感じがすぐに判ります。値段が値段だけに、ただ大きいというだけでは現代の模型人は納得しないですからね。

コクピットも精巧に再現されているようですし、何よりキャノピーの形状、透明度がリアルです。クリアーパーツが残念な感じだと、私の様にスキルの無い人間にとってはそれだけで購買意欲が半減してしまいますので、ここは大事です。

スケールがスケールだけに、今日ここは当然かもしれませんが、エンジン周りもバッチリ再現されていますね。

主翼の折りたたみも再現されているようです。タミヤもそうですが、このような特筆すべき機体の特徴は再現しなくてはならないようですね。個人的には飛行機は飛んでる形が一番と思いますので、これは正直不要な点ですが、好きな人にはたまらない演出でしょう。

早速中身を見てみましょう!まずはランナーの多さに驚きます。まあ、あれだけのディティールなので、当然と言えば当然なのですが、10枚ぐらいびっしりと入っています。大戦機でこれだけのパーツ数は見たことがありません。超ビッグスケールならではでしょうか。

インストです。約70ページです・・・。まるで本。

状態は選択式ですね。スキルがあれば、翼の可動化も可能かもしれません。

説明が英語なのでざっとしか読んでいませんが、ベビーモーターを仕込むことも前提とされているようです。このスケールであれば、機体内に電池を仕込むのも容易だと思いますので、ギミック好きの人にはうれしい配慮ですね!

クリアーパーツは厳重に梱包されています。プチプチ+キッチンペーパーです。( ´∀` )

形状もバッチリですが、その透明度も素晴らしいです!最近のタミヤ級です。

他のランナーも開封して見てみます。箱の写真を見て気になっていたのですが、なんと、外板ベコベコ表現がなされています!!さすがにこれは初体験です!ヒケと言ってしまえばヒケなんでしょうが、明らかに意図的に施されています!

主翼もこんな感じで、波打っています!凄いです。上手く仕上げれば、プラモとは思えない仕上がりになるのではないでしょうか。ただデカいだけではありません、かなり気合の入ったキットです。

動翼も実機の様に再現されています!

ざっとプレビューさせて頂きましたが、久々にモチベーションの上がるキットです!国内メーカーさんもこんなワクワクするキットをリリースして欲しいですね!次回からはお決まりの、コクピットの製作状況をご報告いたします。

【コクピット開始!】7.7

こんにちは!お決まりのコクピットから製作に入ってまいります!

パーツ数が多いです!!コクピットだけでこんなにあります!!さすが1/24。このスケールでは、そこそこディティールが再現されていないと面白くありません。そういう点では、自作することを考えれば、パーツ数は多くても、キット標準でディティールがしっかりしているのはありがたいです。それに加え、完成後に目立つ部分に、押し出しピン跡がないのが救いです、ナイス!( ´∀` )

AIRSCALEというメーカーのエッチングを御支給頂きました。私も知らないメーカーでしたが、主にインパネのエッチングを出しているメーカーの様です。写真がそそりますね!記事にはしませんが、先ほど切り出した各パーツのサンディングが終わったので、先にインパネを作ります。

インストではこんな感じです。34番は、メーター類をデカールで仕上げるか、モールドされたパーツを使って塗装で仕上げるか選択してくださいっていう項目です・・。ビギナーには厳しいですよね・・・。少しぐらい文字で説明入れた方が裾野が広がると思うのですが・・・。

こっちも・・・。まあ、エッチングなんてマニアしか使わないのでこちらはしょうがないですね、ひたすら文字で組み立て方を説明しています。しかも英語・・・英語だからまだいいですね( ´∀` )

右側のコンソールです。インストによると、スイッチ類のモールドを一旦削って、エッチングを付けた後で、それらを元に戻せと書いてあります。やってみましょう!(;^ω^)

デザインナイフで削り取ってみました。(;^ω^)1/24でも、気にしなければただのゴミです、マスキングテープに貼り付けて無くさないようにしましょう。

スイッチ類を削り取った後で、エッチングを貼り付けるために表面をサンディングします。

エッチングを瞬着で貼ったら、先ほど削り取ったスイッチ類を戻していきます。トグルスイッチ(小さい点々)は当然のごとく(?)何個か無くなっていますので、伸ばしランナーで補填します。

伸ばしランナーを少し長めに切って該当部に接着し、適当な長さに切れば簡単に修復できます。

こんな感じです。

左側はエッチングを貼り付けてデカールを貼って終わりみたいです。ちょっとホッとします。(^^;

続いてインパネです。クリアーのシートをエッチングの形に合わせて切りだして、メーターガラスを再現します。エッチングパーツは、先にエアブラシで黒を塗っておいた方が良いでしょう。

接着は透明ボンドで行います。非溶着系の接着剤としては割と強いですし、乾燥後は透明のままなので、使い勝手は良いです。

【コクピット完成】7.14

こんにちは!コクピットが完成いたしました。実際に組んでみるとパーツ数はそんなに多くはなく、ツボを押さえて設計されているのが良く判りました。

レストア機のディティール本等を参考に、コクピットは濃い目のジンクグリーン、その他は黄色味が強いジンクグリーンとしました。外箱の完成写真もそのようになっています。サイズ的に、べた塗りでは面白くないので退色表現としました。完成後はよく見えませんがフットペダルも上手く再現されています。

胴体右側です。無線等の機器類も再現されていますが、完成後は下面のハッチを開状態にしないと全く見えなくなってしまいます。サイドコンソールは、エッチングにセットされている細かなデカールのおかげで非常に見栄えが良いです。

インストに従い、左側胴体にコクピットを組んでいきます。単体では少しディティールが弱い気もしましたが、組上げてみると下の方はほとんど見えなくなりますので、適度なディティールの気がします。

 

防弾板の後部のタンク類も再現されています。下部のアクセスハッチを開けて、この部分をディティールアップすればスーパーディティールモデルの製作も可能ですね。

インパネを取り付けます。写真ではよく判りませんが、メーターのクリアーフィルムが実感を高めています。

胴体を貼り合わせてみます。見える範囲のディティールは申し分ない感じです。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

実機のコクピット写真です。レストア機なので実際とは違う部分もあるとは思いますが、ある程度は実機を再現していると信じ、参考としました。

胴体を貼り合わせる前に着艦フックも製作しなければなりません。可動式の様です。インストでは機体外部色の指示ですが、実機写真から白黒のシマシマとしました。

【出典】文林堂 世界の傑作機

実機写真です。割と細かいシマシマです。

【主翼開始】7.18

こんにちは!今年は雨が多いですね、恵の雨なんでしょうが、こう毎日曇天だと気持ちが上がりませんね(-_-;)

さて、インスト順では胴体が終わりましたので、順通り、次は主翼の製作に入ってまいります。

前置きでご紹介しました通り、完成状態は3種類選択できます。それぞれ工程が違うようですが、インスト上での見分け方が、インストの端っこにあるこのシンボルのみです(;^ω^)文言による説明はありません。どこかに書いてあるのかもしれませんが、目につくところにはありません(・_・;)

今回は一般的な駐機状態をご指示頂きました。まずは、主翼のセンター部から作って行くようです。文言はほとんどありませんが、3Dのシャドウ付きの絵は見ていて楽しいですね。

初めてのキットなので、インスト通りに進めていきます。まずは脚庫の構造からです。この部分は機体外部色です。塗装可能な範囲はできるだけ組んでしまいます。

プラモなので仕方がないのですが、外板が厚すぎます、実機では、骨格に鉄板が貼ってあるだけなので、この写真のような接合部はディティールを損ねてしまします。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

実機写真です。外板の厚みはほぼ確認できないですね。

全部は修正できないのですが、目立つところだけでもそれらしくしましょう。接合した部分をパテ埋めしておきます。

完成後にどのように見えるかを確認しておきます。見えない部分はサンディング、整形を省略してモチベーションを保ちましょう!<(_ _)>

この段階でフラップ形状を選択します。ゼロ戦みたいに単純な構造ではないので、可動は難しいでしょう・・・私にはm(__)m

このキット、表に面する部分にほとんど押し出しピン跡が無いので、非常に作業がはかどりますが、たまにこの部品の様に見える部分に凹丸がありますので気を付けましょう。といっても、言われなければわからない部分かもしれませんので、パテ埋め+サンディング程度で十分でしょう。

次に、機銃庫です。本当に、「勉強になります」ってぐらい、細かく再現されています。

でも、完成後はあまり見えませんね、ここに弾帯と機銃が乗っかると骨格はほとんど目立たなくなるでしょうが、ここも非常に合いがよく組み立てやすいので、作っていて楽しいです。実機を忠実に再現しているとしたら、大した調査力です。

ついでに仮組してみました。とにかくデカい・・・(;^ω^)ティッシュの箱2つ半ぐらいの長さです。

胴体も合体させてみます。しつこいですが、外板ベコベコ表現がたまりません!主翼と胴体の接合もよく考えられています。昔のように、パテをてんこ盛りする必要はなさそうです。

下面側も問題なく組み立てられそうです( ´∀` )ディティールもバッチリですね。

【主翼完成~士の字】7.25

こんにちは!今回で「士の字」までもっていきます!

とりあえず、前回の続きで主翼内の構造物を作って行きます。まずは機銃です。パーティングライン消し等で放熱筒のモールドが消えてしまいますので、ピンバイスで深くしておきます。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

続いて弾庫の塗装です。弾薬コンテナ(写真の赤、黄の部分)については、インストでは赤か黄色で塗るように指示があります。エアロディティールによると、この色分けはコンテナのサイズによって色分けされているとのことです。赤、黄のほかにブルーグレー、ガルグレーがあるようです。豆知識ですね( ´∀` )

ご依頼者様に黄色にてご指示を頂きましたので、そのように塗装して、ガンベイを組上げます。ガンベイ自体は昔ながらのインテリアグリーンで仕上げています。機銃の放熱筒の穴明けは徒労でした(;^ω^)完成後は見えないです。

上面をかぶせてみると、これだけしか見えません。残念!

今回は主翼は展開状態ですので、作らなくても良い部分かもしれませんが、折りたたみ部もきちんと再現されています。脚庫側は機体色なので、グロスシーブルーを塗っておきます。

そのグロスシーブルーですが、私のお気に入りはガイアのミッドナイトブルーです。クレオスのミッドナイトブルーは、ほぼ黒で、模型的に面白くないので、やや青みが強いガイアのものを使用します。

ガイアカラー 061 ミッドナイトブルー(グロスシーブルー 623 FS15042)

実機写真を参考にパイピングの部分はシルバーでハイライトをつけておきます。せっかくボルト類も再現されていますので、ドライブラシで存在を出しておきましょう。シルバーにダークグレーを混ぜたもので軽くドライブラシしておきます。

主翼上面の裏側です。脚庫の天面ですが、グロスシーブルーで塗った後で、そのシーブルーに若干ライトグレーを混ぜた色でドライブラシをして、彫刻を際立たせます。

一点どうしても加工が必要なのですが、折りたたみ部の隔壁を少し削らないと主翼の上下が上手く合いません。実際、今回の様に展開状態では不要なパーツなのですが、折りたたみ状態では必要な作業になってきますのでご注意ください。

今回は見えない部分なのでいい加減に削っていますm(__)m

さて、いよいよ主翼の上下を貼り合わせます!と、その前に、翼端のライト(何用かは判りませんが)を忘れずにつけます。タミヤの1/32コルセアのインストによると、この部分はクリアーブルーで塗装する様なので、完成後のインパクトを狙って、裏側からミラーシールを貼っておきます。

主翼の上下を貼り合わせる前に補強の部分を作っておきます。主翼折りたたみ状態においてはヒンジの部分です。

インストに書いてある通り削らないと入っていきません(・_・;)

写真の向かって左側、コの字の下側の骨はすんなり入るのですが、上側は全く入る気配がありません。サンディングも面倒ですし、補強と言う点では全て入っていても、半分でも大差ないと判断し、半分カットしてしまいました。<(_ _)>

反対側も同様で、全く入らないので、半分カットしましたm(__)m m(__)m

流し込み接着剤を流しながら、滑らせて挿入します。

少し前後してしまいますが、完成後の強度の面でいろいろ考えられています。まずは左右の連結部。正直、胴体と主翼は接着するので、不要と言えば不要なのですが、プラモではこういう構造はあまり見かけないので、ちょっと楽しいです。

続いて主翼前縁の接合部です。爪でオスメスを作ってあって、それぞれをひっかけて接合するようになっています。接合後に、指で全力で押してみても、少しも変形しないので、これは素晴らしい設計ですね( ´∀` )

翼の上下は瞬着パッチを施しながら、流し込み接着剤で固定していきます。硬化スプレーがあると作業が大変はかどります。

ウェーブ 瞬着硬化スプレー 徳用 低臭

主翼の接合はおおむね良好ですが、一点、折りたたみ時の分割線の所に、やや気になる隙間が出来てしまいます。(私が下手なだけかもしれませんが・・・。)

仕方がないので、0.2mmプラペーパーを挟んで、瞬着で埋めて、後でスジボリを掘りなおします。ここまでの工程で思うのですが、このサイズのキットで、こういう工作がほとんど必要ないのはすごい事だと思います。 <(_ _)>

士の字にすべく、水平尾翼も作ります。エレベーターは可動で再現されていますが、そのまま作るとヒンジ部がガタガタで、常にエレベーターが下がった状態になってしまいますので、ちょっと細工します。

細工と言えるレベルではありませんが、動作シャフトの部分に0.1mmプラペーパーを巻いて、穴との干渉を作っておきます。

タミヤ 楽しい工作シリーズ No.208 プラペーパー 0.1mm厚 B4サイズ (3枚) 70208

という訳で、”士の字”です!デカい!重い!!プラモではあまり体験できない重量感です。完成後の強度の為か、主要パーツが厚めのプラで成型されているのもありますが、ずっしり感が半端ないです( ´∀` )

【エンジン開始】8.3

こんにちは!いやー、暑いですね。毎年言っているのですが、今年も暑いですねー。この歳になると、何もしなくても暑いだけで疲れますね・・(-_-;)さて、今回は、インストの順に従ってエンジンを進めてまいります。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

パラパラっとインストを眺めましたが、キットそのままではスケール的にイマイチの気がしますので、レストア機のディティール写真も参考にしながら、若干ディティールアップもしながら作って行きましょう!

まずはシリンダーです。世界的なスタンダードなのでしょうか、前後2分割のパーツを貼り合わせて形にします。目立つ部分の接着線がイマイチですので、パテを盛って平滑にします。

接着部のサンディングが終わったらタミヤ1/32コルセアの塗装指示とディティール本の色味を参考に塗装します。シリンダーはシルバーを塗った後で黒で墨入れです。

次に、インストに従ってプラグコードを追加していきましょう。ここまで書くのであれば、コードの材料ぐらい同梱してほしいものです。因みに、インストの寸法は長めですので、マイナス2mmでも十分いけます。このインストの資料はプラグコード自作派にとっては永久保存版ではないでしょうか。

コードの基部は最初から半円でえぐってありますので、面倒な穴開けが不要です。( ´∀` )インスト指示の直径0.7mmの線では太くて入りませんので、さかつうの0.5mmフレキシブルワイヤーで再現します。

コード完了です。さかつうのフレキシブルワイヤーは自然な曲線が作れるので、重宝します。全体の塗装ですが、そのままではおもちゃみたいですので、若干の汚しをかけています。

さかつう フレキシブル・ワイヤー 直径0.5mm 素材 ノンスケール 4551

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

コードの塗装はメッシュワイヤーと言う前提で、やや茶色がかったシルバーにしました。写真によってはゴム被膜らしい、黒いものもありますが、ここは完成後の見栄えを優先させて頂きました。

個人的には割と気になるので、コードの結束バンドも追加しておきます。ハセガワトライツールのミラーシートを使用しました。薄くて軟らかいシールなので作業性は良いです。

ミラーフィニッシュ 貼る! 伸びる! 極薄ミラーフィルム

次に給排気管です。まずは給気管ですが、激しいパーティングラインがありますので、ひたすらサンディングです (-_-;) パーツ数ではたかが9個ですが、結構時間を要しました。この辺りはタミヤのありがたさを実感する所であります。

少し焼けた前提で、グレーがかった黒で塗装して装着します。設計は良いようで、タミヤ並にぴったりと収まります。

次に排気管です。こちらは基本2分割で成型されています。接着部に残念な隙間が出来ますので、パテを盛ってからサンディングです。給気管同様にパーティングラインもありますので、こちらも割と大変です(;^ω^)

排気管の塗装は、1/32ぐらいまでだと自家調色のメタリックダークブラウン1色で済ませてしまうのですが、さすがにこのスケールだと、それでは単調に見えて面白くないので、カーモデルの様にシルバーで塗った後で、薄く溶いた茶色や黒や青を重ねて情報量を増やしました。

【エンジンマウント部】8.14

こんにちは!少し空いてしまいました、申し訳ございません。今回はエンジン架の部分を作ってまいります。

過程はあまり面白くないので、いきなり完成の写真ですが、裏側や、インテークダクトなども忠実に再現されているようです。若干、スケールの割にはモールドがだるい気もします。(^^;

その他の構造物も取り付けてみます。構造物はしっかり再現されていますが、ウェザリングをかけたとしても、何か物足りませんね・・・(-_-;)

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

見ないことにしようかとも思いましたが、やっぱりパイピングしないと間が抜けていて満足しません。詳細資料がないので、部分的にでっち上げになってしまいますが、上記写真のイメージででっちアップしてみます。

パイピングには少し検討する時間が必要ですので、その前にカウリング前部の工作を済ませておきましょう。プラモでは前例がない気がしますが、星型エンジン用、真円のカバーと、インテークダクトのカバーが実機同様に別パーツで再現されています。これはすごいですね( ´∀` )

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

判りにくいかもしれませんが、実機も、F4Fワイルドキャットのような真円のエンジンカウルの下部に、少し張り出した形でインテークの顎が付いている形状となっています。

分割線がはっきり出過ぎていますので、瞬着で埋めてサンディングに備えます。実機でも、うっすらとパネルラインが見えるのですが、遠目には一体にしか見えませんので、スケール感を優先させます。

【エンジンマウント部パイピング】8.25

こんにちは!今回はマウント部のパイピングです。キットのままでは少し寂しいので完全再現は不可能ですが、それっぽくでティールアップしてみたいと思います!

まずはオイルタンクのオバーフロー管(?)と油圧管のパイピングです。ソフトワイヤーと真鍮線ででっちアップしますm(__)m

ここも、なんとなくですが、隔壁からソフトワイヤーを生やして、それっぽくしましょう。

次にエンジン部分を胴体に取り付けます。そのまま接着だけでは、タミヤの様にカッチリ決まりませんので、上部外板をガイドにして位置ズレを防止します。

取付けるパーツを全部つけて見栄えの確認をします。実機のパイプ類は基本的にマウントなどの骨組みに固縛されているはずですので、「ゴチャゴチャ感」よりも、「でっちアップでもリアル風」に重点を置きます。

反対側です。こちらは手持ちの資料でもあまり目立ったパイプ類がありません。

エンジンマウントに、ミラーシールで作った結束バンドで固縛して完了です。エアロディティールを参考に塗装します。肉眼ではまずまずなのですが、写真だと物足りない感じが否めませんね、いい資料が見つかったら追加してみます。

ディティールアップよりも、個人的には重視したい点なのですが、分割のパネル類もまずまずの合いです。せっかくなので、脱着式に改造してみたいと思います。パネルの曲面は自作不可能なので、助かりました( ´∀` )

【主脚部の製作】9.1

こんにちは!もう9月ですね、朝晩は若干過ごしやすくなってまいりましたね、さて、今回は主脚を作ってまいります。わざわざ項目にするほどではないのかもしれませんが、お付き合いのほどお願い申し上げます(;^ω^)

塗装に向けて、組み上げた機体のサンディングやパネル類をちまちまやっているんですが、時間がかかる割には絵的に面白くありませんので、今回は多少絵的に面白い(?)主脚の製作をご報告申し上げます。

脚柱は2分割パーツですので、接着してサンディングです。オレオは分割パーツで構成されており、軽め穴もちゃんと開いていますので良い感じですね( ´∀` ) ブレーキパイプもモールド化されており、好感は持てるのですが、スケール的にちょっと残念な感じですので、そこを修正&ディティールアップしておきます。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

復元機の写真ですが、ブレーキパイプのサポートは、筒状のものが脚注にバンドで固定されています。

パイプはさかつうのソフトワイヤー、筒状の固定部品はビニールチューブで再現しましょう。ビニールチューブは模型用電気コードです。

脚注をサンディングした後パイピングします。実機写真を見ると、オレオの部分にも細いチュービングがなされていますので、プラ板で部品を自作して機構を再現してみました。こういう作業はほとんど自己満なんですが、楽しいですね( ´∀` )

次に脚カバーです。キットのままでも、割と気を使ってあって、淵の薄さはまずまずなのですが、

実機では紙のように薄い板です。まあ当然ですよね、1mmの鉄板でも、この大きさではかなりの重さになってしまいます。空力的な目的だけのカバーですので、可能な限り薄くするのは当然です。

よって、紙みたいに見えるようにエッジを削っておきましょう。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

オレオにつながチューブ(ホース?)のクローズアップです。よく見ると、実際は細いのと太いので、2段階に分かれていますが、今回は0.3mmワイヤーのみでで再現とさせていただきました。ご了承願います<(_ _)>

塗装して仮組してみました。写真が悪いのか、いまいちパットしませんね・・・。肉眼で見ていただければご納得いただけると思いますが・・・。さておき、タイヤがプラスチック製なのはありがたいです。この写真は1色で塗っただけですので、大味で面白みがありませんが最終的には使用感をつけたいと思ってます。

【梨地処理】9.13

こんにちは!間が空いてしまいまして申し訳ございません。「発注先の苦労話って面白くないよなー・・・」って思い、アップしていませんでしたが、だからと言って、進捗報告をしないのも如何なものかと思い、あえて記事にさせていただきます。冒頭でも触れましたが、このキット、外板の表現は素晴らしいのですが、表面がかなりヘビーな梨地でして、今回のようなグロス仕上げの機体にとっては全くナンセンスな仕様となっております。なので、通常であれば1~2日で終わるサンディングも、つまらない作業なのも相まって、1週間近くかかってしまいました。<(_ _)>

まあ、見てください。サンドペーパーかっ!?っていうぐらいざらざらです。たとえ艶消し仕上げでも、これでは残念な仕上がりになってしまいますので、一皮むく必要があります。

最初は800番ぐらいでちまちまやっていたのですが、らちが明かないので、400番でサンディングすることにしました。胴体部はパネルの継ぎ目が重なっているように見える感じで、非常にリアルに再現されています。

このリアルなモールドをダメにしないように、且つ、スピーディに処理するために、パネルラインにテープを張ってガリガリ進めました。幸いリベットのモールドは割と深めですので、思い切って400番でサンディングしました。ちなみに、艶消し仕上げにする場合は800番ぐらいでも行けるかもしれません。

まだ少し凹凸が残っていますが、(右)施術前→(左)施術後です。パネルごとにサンディングしないと継ぎ目の段ちモールドがダメになってしまうので、非常に時間はかかりますが、パネル毎のサンディングはマストな作業かと思います。最近では、つるつる肌のキットをリリースしているのはハセガワさんぐらいではないでしょうか(メジャー所では)。タミヤでさえ、きめは細かいですが梨地です。そういう点では、やっぱ飛行機はハセガワでしょうか、( ´∀` )

【エンジン周りのパネル その1】9.14

続いてエンジン周りのパネルの工作をしていきます。せっかく内部をちゃんと作ったので、完成後も見える形で仕上げたいです!実機同様に、全て分割パーツで再現されているのはベリーグッドなのですが、はたして、合うのでしょうか・・・。

まずはそれらを支えるベースを作ります。インストの項目番号が240番台です・・。♪思えば~遠くに来たもんだ~♪っと、古いですか?(;^ω^)  インスト的には大詰めなのですが、気分的にはまだ半分ぐらいな感じです(-_-;)さすが1/24。侮ってたわけではありませんが・・・2度とやりたくない感が半端ないです・・・。

タップベースの部品はピンバイスで穴をあけておきましょう。実機写真を見るともっと大きな穴が開いていますが、これを忠実に再現してしまうと、強度の問題が出てきますので、キットのモールドに従って穴あけします。0.3mmです。パネル側には真鍮線で「オス加工」をして脱着可能にしたいと思います( ´∀` )!

まずは固定するパネルから取り付けていきます。おそらく、設計はバッチリなんでしょうが、成型がいまいちな気がします。無理をせずに。プラバンなどでつじつまを合わせます。<(_ _)>

胴体側から進めていきます。両サイドの排気カバーの部分と、天面のカバーは接着してしまいます。

中間のパネルは脱着可能にしたいので、仮組して合いを確認します。まあまあですね( ´∀` ) 固定方法をうまくすれば、問題無さそうです。

反対側も割ときれいに収まります。

次にエンジン周りのパネルです。何も手を加えないと残念な感じになってしまいます。シリンダーヘッドについている、前面カウルを固定するリブを少しカットすると前側の隙間は解消できます。それよりも後ろ側の隙間はどうなんでしょう・・・。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

実機写真を見ると、隙間はほぼ無いようですが、段ちは正解のようです。

接写なので割と大きな隙間に見えますが、肉眼では許容範囲ですのでご了承願います。パネルの後縁がやや厚いので、スケール感を出すべく薄く削りましょう。

実機では、ぱっと見、紙のような薄さなので、可能な限り削ります( ´∀` )!!

次に脱着式にする上部のパネルです。こちらの設計・成型はバッチリです。苦労なく収まります。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

上部の、胴体とエンジンカウルの境目には段ちがあって正解のようです。実機では、機体サイズに対しパネルが非常に薄いので一体感があるのですが、よーく見ると隙間、段ちは間違っていません。そういう意味ではこのキット、よく考察されています。

下面同様、パネルの後縁は薄く削っておきます。「外」は「外せる」の意味です・・・知ってる。(;^ω^) 側面下部のパネルは内側にインテークダクトがあるので固定とさせていただきます。

真鍮線のピンで固定加工を施して、シーブルーを塗ればそこそこ見れる程度には仕上がりそうです。各パーツの微修正にもだいぶ時間をかけましたが、記事的につまらないので端折らせていただきます。過程よりも結果が大事ですので( ´∀` )!

【エンジン周りのパネル その2】9.23

こんにちは!間が空いてしまい申し訳ございません。今回はパネル工作の続きをご報告申し上げます。

まずは固定するパネル、及び機体のタップベースの部分にボルト穴を開けていきましょう。パネルにモールドされている、ボルトピッチに従ってマジックでマーキングします。

実機に比べると少し径が小さいですが0.4mmで開孔します。

ボルトのモールド部分に貫通させる形で0.3mm真鍮線を瞬着で固定します。あまり固定点が多いと脱着が大変なので、このパネルに関しては上面両端の2か所のみとしました。


取り付けるとこんな感じです。多少「ガタ」はありますが、塗装してしまえばそんなに気にはならないレベルと思います。

次にエンジン本体のカウル部ですが、先に先端のカウルを仕上げないといけないので、細かいところを仕上げてしまいます。センターのインテークにメッシュを貼っておきます。メッシュはハセガワ製のエッチングです。実機でもメッシュがあるのはセンターのみのようです。

後で塗るのは大変そうなので、先にグロスシーブルーを塗ってしまいます。取り付け後、開孔・塗装済みのタップベースを取り付けます。


こちらの脱着パネルはピンを3か所としました。できれば2か所にしたかったのですが、2か所だと「浮き」が発生してしまうので、脱着が少し大変になってしまいますがご了承願います。

取り付けてみます。いい感じじゃないでしょうか!(;^ω^)自己満の域を出ませんが、成功したと思います。( ´∀` )ちなみに、カウルフラップは開閉選択式なのですが、接着しなくても写真のようにピッタリ納まりますので、未接着にしておいて、開閉はお客様にて選択頂きたいと思います<(_ _)>

左【施工前】、右【施工後】

因みに、カウルフラップも実物は紙のような薄い板ですので、後縁を可能な限り薄くしておきます。スケール感を出す上で、これは効果絶大ですよ、ほんと。( ´∀` )

固定とさせていただく下側のパネルも合わせてみます。こちらは接着固定させて頂きますので、何とでもなります。マスキングテープでの仮止めでもこの程度ですので、OKですね。( ´∀` )!

【塗装開始っ!】9.28

こんにちは!いよいよ塗装を開始します!正直、プラモ製作の中ではこの工程だけが楽しいです。何かが報われる瞬間と言いましょうか、味気ないプラスチックの塊が劇的に変化していくのが楽しいです( ´∀` )!

と、その前に下地処理の続きです。(-_-;) このサイズで後戻りはしんどいので、サフを吹きました。見た目にはそこそこ綺麗になっていますがどうでしょう。

下地が出てくるまで1500番のスポンジやすりでひたすらゴシゴシします。細い筋が残って見えますね、サフで埋まってくれていることを祈ります<(_ _)>触った感じは指が滑らないぐらいツルツルです。光の反射加減もいい感じです。

どうしてもアピリたかったので写真掲載しますが、よく判らないですね・・・(-_-;) 一応、ピカピカになって周りの景色が映りこんでるつもりなんですが、伝わりますでしょうか・・・。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

背中の写真です。中心にパネルの分割線があります。

ここはサンディングでばっちり消していますので、ラインチゼルでラインを掘り直しておきます。ハイキューのガイドテープが便利です。

リベットも復活させておきましょう! スミマセン、目検ですけど。(;^ω^)

完成!機体色が暗色なので、たぶん完成後はあまり目立ちませんが、大事な部分かと思います( ´∀` )

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

下面も同様にセンターに分割線がありますので、上面同様に処理しましょう。絵的に同じなので、過程は省略させて頂きます。

主翼の分割部も埋めたままになっていましたので筋掘っておきましょう。

さて、ようやく塗装です。今回はキット付属のマーキングで、CV-15 空母ランドルフ搭載機をご指定頂きました。Gシンボル時代の機体です。

この記事をご覧になっている方々には不要な説明とは存じますが、Gシンボルとは、グロスシーブルーの機体に白で描かれた識別塗装のことを言います。ご覧のように、多種多様ありますね、当然のごとく「判りにくい」と不評だったようです。空中での判別も難しいでしょうし、何より「この塗分けは○○だ」なんて覚えられません。私にはね。

【出典】文林堂 世界の傑作機

「世傑」にランドルフ搭載の写真が掲載されていました。垂直尾翼の縞々模様はフリーハンドなのでしょうか、よれよれですね・・・(;^ω^) 一番手前の機体ですが、増槽が白いですね、奥の機体は機体と同色の様子。いろいろあって悩ましいですね。因みにキットでは機体色の指示です。

【出典】文林堂 世界の傑作機

グロスシーブルーの塗装に際し、この写真の感じを目指したいと思います。車のようなピッカピカの艶ではないんですが、主翼に胴体の国籍マークがぼんやり写り込んでいますね、外板のベコベコ加減もキットの表現と重なります。

デカールです。出来はそこそこ良いのですが、Gシンボルは塗装しなくてはなりませんし、白色のトーンを均一にしたいので、国籍マークも塗装で表現しましょう。ついでに機体番号も大きいものは塗装にします。

それでは白から塗っていきましょう。塗料はクレオスの316番ホワイトです。モールドをつぶさないように、塗料20%ぐらいの薄いもので何度も塗り重ねます。写真は動翼部ですが、機体とは別に塗装したほうが良いでしょう。機体側との隙間が結構あるので、別々に塗ったほうがきれいに仕上がるでしょう。

機体側も国籍マーク、Gシンボル、機体番号の部分を白くしておきます。外板がベコベコしているので失敗してるみたいに見えますが、バッチリ艶々に仕上がってますよ( ´∀` )!

【グロスシーブルーの塗装】10.5

こんにちは!いよいよ機体色を塗ってまいります!1色なので楽といえば楽なのですが、サイズがサイズなので、塗装ブースも全く用を為しませんし、重いし、光沢仕上げですし、といろいろ大変そうです(;^ω^)

さて早速進めてまいります。まずはデカールを型紙にして、マスキングテープで白く残す部分を作って貼っていきます。地味~な作業ですが、仕上がりにもろに影響する部分ですので、慎重に進めます。ここだけでデザインナイフの刃を3回替えました。(;^ω^)

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

はやる気持ちを抑え、機体色を塗る前に関係する細かいところも仕上げておきましょう。

まずは上面のカウルフラップの裏側です。動作ロッドが結構目立つので、プラペーパーと真鍮線でそれっぽく細工しておきます。因みに、下面の同ロッドはキット標準でパーツ化されています、どちらかといえば、こっちを標準化すべきですね( ´∀` )つなぎ目の長三角形は0.2mmプラペーパーです。


次に、個人的に、大事なポイントベスト3に入るプロペラです。形状、ねじり具合などは、まずまずかなって思います。ただ、ちょっと厚いので削って端部を鋭利にしておきます。

ピンぼけ気味なので伝わらないかもしれませんが、ブレードの薄い方のエッジはペーパーナイフぐらい薄くします。

傷消しを含め、全体を半光沢の黄色で塗ります。

そして、黄色の部分をマスクしてフラットブラックを塗ります。ちなみに、近所の模型屋に塗料を買いに行ったついでに、10年ぶりぐらいにカッティングマットを新調しました( ´∀` )!好きな色です。

増槽です。ここは非常に良いです!吊りバンドを大変リアルに再現しています。

いきなりですが、グロスシーブルー終了です。ガイアのミッドナイトブルーなのですが、瓶からそのままで「どストライク」な色調です。実機を見たことはないのですが、私の中のグロスシーブルーはこの色です、ご了承願います。m(__)m

主翼上面のウォークウェイはデカールを型紙にして塗装します。気持ち茶色めに寄せています。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

脚も取り付けておきましょう。お客様に前部脚カバーの操作ロッドの追加工作をご依頼いただいておりましたので、なんちゃって感が否めませんが、追加工作しておきます。

ピンぼけですね・・(-_-;)  真鍮線とプラペーパーで工作です。機体色での塗装となりますので、完成後はほぼ目立ちませんので記念撮影です( ´∀` )。尾輪の写真を撮り忘れていましたが、尾輪の機構、車輪の再現度は高いです。 完成写真でのご報告とさせて頂きます。<(_ _)>

いよいよデカールです!と言っても、ステンシルだけですが・・。(;^ω^)ステンシル専用のインストまで入っています。数は少ないので小一時間で終わります。デカールの質は良い方と思います( ´∀` )!

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

一か所、インストではわかりにくい所があるので補足させて頂きます。ガンベイパネルの裏側ですが、復元機を忠実に再現しているようです。デカールもこの通りに再現されていますので、ご参考まで。

またまた、いきなりですが、デカール完了の図です!演出でキャノピーも仮に載せてみました。修正なしでピッタリです( ´∀` )!肉眼ではあまり気にならないのですが、光の加減で表面の粗が目立ちますね・・・(;^ω^)、まあ、車じゃないし、この後、少し使用感を加えていくので、現段階では良しとしましょう。

もう一枚記念写真です。ロールアウト時、若しくはミュージアム展示機って感じでしょうか。フォルム良いですよねっ!!

【細部の仕上げから完成へ】10.12

こんにちは!朝晩はめっきり涼しくなってまいりました。今日は台風19号が直撃です。外は猛烈な雨風です。
さて、お待たせしておりまして申し訳ございませんが、ようやく今回で完成まで持って行けそうです。記事を読み返すと、もう3か月以上お時間を頂いてしまっておりますね・・・(;^ω^)。

まずは、前回貼ったデカールが乾いたので、傷消しも含め、全体に半艶のクリアーをかけます。せっかくの艶を消してしまうのですが、目立つ傷が多々ありますし、磨けば品のいい艶に生まれ変わりますので問題ありません。翼に写るレターもぼやけていますね。

クリアーが乾燥したら使い古したスポンジやすりでひたすら磨きこみます。接写ではよく分かりますが、細かい傷がつきます。これが、戦闘機のリアルな艶につながると、自分で勝手に解釈しています。<(_ _)> 車のようにピッカピカだと、悪くはないのですが、どこかおもちゃっぽくなってしまうと思っていますので、ご了承願います。

ひたすら磨くと、ご覧のように光沢感は復活します。だんだんイメージに近づいてきます。( ´∀` )! 

さて、機体の大きなところは完了です。続いて、仕上げに際し機体につりつける細かな部品を仕上げてまいりましょう。まずは増槽。先日もご報告いたしましたが、よくできています。当時写真で鮮明なものを見つけられませんでしたので、レストア機に倣って胴体とのジョイント部は金属地の感じに仕上げました。このほうがアクセントがついて見栄えがします。

着陸用信号灯(?)はランナーの段階で着色し、裏側からミラーシールを貼っておきます。こうした方が、そのままつけるより効果的と思います。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

続いてアンテナを作りましょう。張線以外に、胴体上下に短いアンテナがありますので、真鍮線で表現してみます。

図面では先細りの円柱形のような感じに書いてありますが、私のスキルではこれぐらいが限界です、ご了承願います。

下面も同様に処理します。3色灯は良い感じです。( ´∀` )

主翼上面のライトですが、レストア機を見る限りではクリアーブルーの様です。当時のモノクロ写真では判別できませんのでこちらで進めさせて頂きます。

ライトに施されたスリット状のモールドと、先に貼っておいたミラーシールが相まって良いアクセントを醸し出します。自己満。m(__)m

翼端灯カバーはちゃんと中空形で再現されています!素晴らしいのですが、ゲートの位置、大きさが残念です。タミヤを見習いましょうね。('◇')ゞ

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

実機はこんな感じです。

照準器です。ピンボケで申し訳ありませんが、クリアーパーツは透明度も高く、良くできています。

プロペラですが、エンジン側の軸と、プロペラの穴の径が合っていませんので、そのままではガタガタです。幸い軸のほうが細いので、0.2㎜のプラペーパーを全周に張り付ければぴったりはまります。

続いてウェザリングを施していきましょう。ウェザリングと言っても、今回はグロス仕上げにしていますので、

こんな感じは目指しません。ていうか、1/24でこれを再現しろと言われると、塗装面積的にちと辛いかもです。(;^ω^)

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

というわけで、こちらの感じにします。「使うところは汚れてます」的な・・・(;^ω^)・・・<(_ _)><(_ _)>

まずは、ウォークウェイを艶消しにして、ムラを追加します。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

筆塗りがもっとうまければ、こんな感じにリアルに仕上がると思うんですが、技量がついてきません。<(_ _)>

排気の煤汚れも、前の実機写真のように炎が直に当たるような部分のみ、タンで白っぽくして、黒いすすはほんの少しだけ引っ張る感じにとどめました。

【出典】文林堂 世界の傑作機

有名なマッキャンベル機です。主翼の端から端まで、胴体にまで排気煤の跡が残っていますね、リアリティを追求すればこうなんでしょうけど、模型的に、これをカンコピするのはあまり好きではありません。

【出典】文林堂 世界の傑作機

悩みましたが、チッピングも普段開け閉めするようなパネルのボルトのみにしました。当時の写真を眺めていても、艦載機って、この時代でもあまりチッピングの跡がありませんね。

ボルトに塗るシルバーも、あまり主張しないように、ダークグレーを20%ほど混ぜてトーンを落としています。

あと、今更ですが、エンジン部のジンクグリーンがビビッド過ぎるので、ウェザリングカラーでオイル汚れなどを表現してトーンを落ち着かせておきます。

【出典】大日本絵画 エアロディティール17

最後にタイヤです。

1/24ともなると、タイヤも汚れ、退色を再現しないとパッとしません。ウェザリングカラーのブラック、ブラウンを塗りたくって、スジ、マダラを残しながら、面相筆で洗い落としていきます。当キットは車輪の再現が今一つの感じです。今後サードパーティに期待しましょう。



そしていきなりですが完成です!長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ちしております。


グラマンF6Fヘルキャット (世界の傑作機№71[アンコール版])


グラマンF6Fヘルキャット (エアロ・ディテール)


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