エアフィックス 1/48 ディファイアント Mk.1 製作記





ようこそ!今回は、エアフィックスのディファイアントを作っていきます。

一見して、駄作機のオーラが半端ない本機ですが、箱絵の様に、一応バトルオブブリテンにも参加したようですし、そのユニークなフォルムは模型映えしそうなので選択してみました。

バトル・オブ・ブリテン 史上最大の航空作戦(字幕版)


資料によると一般的な固定機銃は装備されていなくて、後席のターレットのみで攻撃していたようです。爆撃機の様に防御の意味ではなく、攻撃を主目的としてターレット機銃を装備する辺りが英国機らしくて面白いです。


Airfix A05128 Boulton Paul Defiant MK I Day Fighter Military Plastic Model Kit (1:48 Scale) [並行輸入品]

マーキングは2種類用意されていますが、主翼下面にも国籍マークがある方を選択します。

【コクピットの製作と機体の組立】

早速進めて参ります。インストを眺めてみます。相変わらず説明の文言が一切ありませんね。マイナー機なので細かいところは一切気にせず進めます。

コクピットは例によってあっさりですが、波板を再現してあるので、これだけでぐっと精密感が上がります。インパネはデカールを貼って終わりにしました。凸モールドなので、クレオスのマークセッターを使用します。詳細は当サイト上の晴嵐製作記のページにてご確認ください。

シートベルトは例によってナノアビです。シート後部の防弾板に穴開け等、若干改造が必要です。

サクッと士の字にします。非常に精度が高いです。上面に関してはパテ整形は不要です。

フィレット部も胴体側を接着点にしています。本キットでは全く隙間が出ませんが、仮に隙間が出てもこの方法のほうが成形しやすいし、強度も出ると思われます。

裏側は、主翼と胴体の接合部に若干の隙間が出ますが、全く許容範囲です。隙間が少々気になる所は瞬着垂らして、硬化スプレー吹いて終わりです。整形後にスジボリをやり直します。

約半日で士の字になります。

第1風防の部分に1mm程度の隙間ができますので、プラバンを挟んで埋めます。

サンディング終了です。素組なので特筆する部分があまり無いのですが、強いて言えば、追加工作が必要な部分は主翼後縁のうすうす攻撃ぐらいでしょうか。キットのままだと0.5mmぐらいあって実感を損ねていますので、出来るだけ薄くします。現状で写真を撮っても白くてよく分からないので、塗装後にご確認頂こうと思っております。

【基本塗装】

サフを吹いて墨入れしてみました。太くはないのですが、パネルラインのスジボリは深く、くっきり入っています。筆塗りでも問題ない感じです。

下面です。この状態だとかなりサッパリした感じです。リベットでも打てばもっと締まるのでしょうが、資料も無いので、汚し塗装で実感を高めましょう。

塗装に入ります。下面はクレオスのダックエッググリーン(スカイ)を塗ります(写真は割愛させていただきます。)

上面ですが、まず、クレオスの22番ダークアースにに若干の黄色とサンドブラウンを混ぜて、全面に塗っていきます。

次に、クレオス23番のダークグリーン:ダークグリーン(三菱系)=7:3で迷彩を描いていきます。迷彩パターンは、薄く溶いたグリーンで縁取りをした後、その内側を濃いもので塗っていく形です。当サイト上の晴嵐のページをご参照ください。23番のダークグリーンそのままだと、緑が薄すぎる気がしますので、暗緑色でトーンを落とします。

基本塗装完了です。

【ウェザリング塗装】

これでもまだ緑が薄い気がしますが、退色表現とするので良しとします。

次にダークアースにはサンディブラウン、ダークグリーンにはライトグレイを少量混ぜたもので退色を施していきます。ランダムな感じと、リベットラインを意識して漫画チックにならないように注意しましょう。写真は退色後に墨入れをした状態です。

少し見れる感じになってきました。

下面も拭き残しを意識して墨入れをします。(晴嵐のページをご参照ください)

機体塗装が終わったので小物も作っていきましょう。排気管はピンバイスで穴あけします。

脚や、その他小物を作る前にデカールを貼ってしまいます。デカールの乾燥に2日ぐらい欲しいので、先にデカールを貼ったほうが効率が良いです。

上面です。エアのデカールはなかなか上質だと思います。クレオスのマークセッターにもよく馴染みますし、割と厚めなので貼りやすいです。

下面です。ステンシルも少ないので小一時間で完了です。

【小物製作】

主脚です。インストの塗装指示に反し、全部シルバーで塗りました。多分正解と思います。伸縮部にはミラーシールを貼ります。

インストでは上半分が黒の指示になっていますが、スピット等を見てもそうなのですが、この部分は無塗装の気がします。わざわざ塗り分けているとは思えません。(主観です。調べていませんm(__)m)

機銃です。先端を開口して、それらしくしましょう。

ターレットは全体的に黒塗装の指示です。銃身だけ黒鉄色にしました。

ランディングライトの部分ですが、主翼の分割のせいで、結構な隙間があります。

私の場合、プラペーパーを貼って終わりです。分割の線が見えなければ良いだけなので、これで十分です。

下準備としてはこんな感じです。クリアパーツのカバーがつくので、その分のクリアランスは確保します。

接写では厳しいですね・・。ライトとカバーをつければそれなりに見えます。(粗が多いです、申し訳ありません)ちなみにライトは、クリアーパーツの裏側からミラーシールを貼っています。

ナビゲーションライトはピンバイスで電球を再現ます。接着ですが、プラ用だと接着面が荒らされて汚くなりますので、接着面をインテリアグリーンで塗った後、瞬着で接着します。

エアフィックスのピトー管はいつもこうです。実感がまるでありませんので、先端を真鍮線に変えて、少しですが、本物っぽくしましょう。

こんな感じです。少し曲がってしまっていますね・・。後で修正します。m(__)m

小物をつけ終えた下面です。

【仕上げ】

最後にもう一度ウェザリングを施しましょう。

薄く溶いたダークブラウンでパネルライン、リベットライン(想像で)をなぞってコントラストをつけます。言い訳ではありませんが、写真で判るかどうかぐらいのほうが完成後きれいに見えます。

シルバーにグレーを少し混ぜて、チッピングを再現します。面相筆の先端で”ちょんちょん”と繰り返す感じで施します。ひっかき傷をイメージして、なるべく小さく、細くすることを心がけるとリアルに見えます。

最後にアンテナ線を張って完成です。アンテナ線は伸ばしランナーです。

完成です!見る角度によっては、なかなかカッコいいです。写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。閲覧頂きまして誠にありがとうございました。

エアフィックス 1/48 ボールトンポール デファイアント Mk.I プラモデル

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