エデュアルド 1/48 メッサ―シュミット Bf109G-10 製作記





今回はエデュアルドの新作のメッサ―G-10を作っていきます。ルフトバッフェ終末期の機体です。

個人的に久々のエデュです。店頭ではシュリンクがしてある為、内容確認ができません。海外キットはここが欠点ですよね~。中身見て、テンション上がって購入という流れを分かっていません。それとも、今の時代は通販前提なのでしょうか。

最近は店舗側の配慮で、国産キットにもシュリンクのようなものが施されていて、購入前に中身を見ることができないものも増えている気がします。中身を見ることができないのなら、安くて速いアマゾンとかで買っちゃいますよね・・。今回は紙面増強の為に購入してみました。メッサ―は好きな機体でもありますし!

下準備

内容確認から進めて参ります。

5種類のマーキングがセットされています。個人的には全面グレーの機体が非常に興味をそそるのですが、絵的に面白くないので、その他4種の中から選ぼうと思います。やっぱり箱絵の機体かな・・。

まず目を引くのがリベット表現です。1/48でリベットありのキットなんて、昔のオオタキのキットぐらいしか思いつきません。びっくりしました。しかも、スケール感を損なわないこのサイズ感。パネルラインの細さもグッドです。国内メーカーさん、頑張れ!

プロフィパックなのでエッチングが付いています。部分的にカラーエッチングです。時代は進みましたね~。組んでいないので何とも言えませんが、これだけ揃っていて、店頭で4,000円程度で買えるのであれば、安いかな?って感じがします。エアさんはディティールアップパーツも何もなくて、リベットも無くて同じくらいしますから。

個人的には割と重要な部分なのですが、ネットで検索しなくても塗料が判ります。エアさん、ここは真似してください。箱をシュリンクするのであれば、これを外箱に記載してほしいですね。私の様にほぼ塗料をそろえている人間にはこれでも良いのですが、塗料も同時に買いたい人には不親切だと思います。

今気づいたのですが、水色にハッチングされている部分は使用しない部品です。ということは、本キットはハセガワで言うバージョン替えキットなんですね・・・。ニューキットレビューにならないかもしれませんが、ご了承ください。それにしても、部品数少ないですね、モチベーション上がります!

胴体の製作

まずはお決まりのコクピットです。エアフィックスをディスるわけではありませんが、だいぶ分かりやすいです。ハセガワっぽいインストです。早速、組み立ててみましょう。

せっかくカラーエッチングのシートベルトが付いているのですが、例によってナノアビを使用します。カラードエッチングの欠点は、すぐに塗装がはがれてしまう所です。シートに馴染ませようと四苦八苦している間に、いつの間にか無塗装になっています。なので、ディティール的にも優れているナノアビを使います。

ナノアビには、写真のようなシートベルトのバックル基部が再現されていないので、そこだけエッチングを切り取って使用します。

塗装前の状態です。メッサ―を作ってていつも思うのですが、フットペダルがエッチングだと凄くいい感じなのですが、完成後ほぼ見えません。今回始めて記録に残します。


ピンボケで恐縮なのすが、なんと、カラードエッチングのメーター部分にクリアコートしてあります!これまたびっくりです。本キットでは、モールドされたインパネ+デカール仕上げという選択肢もあるのですが、この一点でエッチング採用に決めました。

塗装完了です。黄色いホース(?)は透明部品で整形されています。なんで透明部品なんだ?とネットを漁っていたら、(あまりきれいに撮れていませんが)写真の透明の部分が実機でも透明なんですね、初めて知りました。この辺の気配りは日本メーカーも見習って頂きたいですね。

サクッと士の字にします。胴体や翼などの主要パーツの合いはエアさんの勝ちです。とは言え、許容範囲です。

脚庫内もばっちり再現されています。

下面です。翼と胴体のつなぎ目にやや隙間ができます。瞬着流して後でスジボリし直しです。直線なので簡単です。

排気口もちゃんとえぐられています。また、表面の溶接ビードも良い感じです。昔のキットはこの溶接ビード面にゲートが持ってきてあったりして、げんなりしたものでしたが、最近は考慮されているので助かります。

インストをアップしておきます。

サンディングに際し、パネルライン、リベットラインを確認しておきましょう。下図はG-6ですが、主要部のパネルは同じということにします。キットを見た感じでは、翼、胴体後部は同じと思われます。

サンディング完了です。微細なリベットなので消えるかともと思いましたが、1000番程度のペーパーでは消えませんでした。

裏側です。パーツの接合部は割と削っていますので、パネルライン、リベットを掘りなおしています。胴体後部のハッチ、アンテナ基部はキット付属のエッチングです。

塗装準備~塗装

サフを吹いて墨入れしてみました。やっぱり機械で打ったリベットはきれいですねー!1000番程度のスポンジヤスリで研いで、塗装に備えます。

裏側です。こちらは汚しの前提で、スポンジの研ぎ出しはしません。若干ザラザラめにしておいて、墨の拭き残し効果を狙います。尾輪はぶつけて折ってしまいました。あとで真鍮線入れて直します。

こんな感じでリベットが打てるようになりたいですね~。因みに、背中のパネルライン、リベットは修正しています。「あっ、右側のシートベルトのバックルが無い・・。」こんなことはしょっちゅうですが、へこみます。

マーキングですが、悩んだ末に箱絵のものにしました。

塗装に入ります。下面及び側面をRLM76ライトブルーで塗ります。調色は無しで、瓶からそのままです。

次に下面の無塗装部をタミヤラッカーのシルバーで塗ります。この銀はクリアー成分が強いのか、塗膜が強くて良いです。輝き具合も良い感じです。脚庫はRLM02グレーです。

主翼前縁の波模様はマスキングで処理します。フリーハンドでも試しましたが。こちらのほうが引き締まります。

フィレット部分もマスキングで処理します。マーキング参考図の側面では描かれていない部分です。実機写真を見る限り、ほとんどの機体で黒っぽく映っています。機体によっては明らかに黒く塗っているものもあるのですが、そうでない機体については排気の煤なのか、塗装なのか、よく分からないものが多い気がします。今回は塗装されているものとします。

次にRLM75グレーバイオレットを塗ります。胴体後部の赤黒チェッカーの部分をマスキングします。参考書的なセオリーは白をベースに吹いておく部分ですが、RLM76ライトブルーは白に近い色なので、そのままベース色とします。RLM74グリーンの部分も縁取りしておきます。こうすると、グリーンを塗るときに不自然な境界線になりにくいです。胴体側面の国籍マークの部分はデカールを型紙にしてマスキングして塗っておきます。

ライトブルーとグレーバイオレット、グリーンの境界線は0.2mmのエアブラシで3回拭いて写真の感じになる濃さで拭いています。カラー:シンナー=1:9ぐらいです。濃度比はエア圧によって変わってきますので、お好みで調節してください。

基本塗装完了です。主翼のグレーバイオレットとグリーンの境界は、マスキングでくっきり境界線を引いた上に、グリーンの細吹きでなぞって若干ぼかしています。側面のモットリングは適当です。インストに忠実ではありませんがご了承願います。

胴体後部の赤黒チェッカーを塗っていきましょう。まずはマスキングです。田宮の曲線用と普通のマスキングテープです。

まずは全体に赤を塗ります。その後、普通のマスキングテープを適切な寸法でカットして、赤を残す部分に貼ります。赤の部分の幅が1.9mmだったので、割る2で0.95mmです。

そして、黒を塗って完成です。黒は真っ黒ではなく、少しグレーを混ぜたほうが落ち着きます。

墨入れ完了です。本機に関しては退色を施さないことにしましたので、この後デカールを貼っていきます。

下面です。拭き残しを意識して墨入れします。

デカールの前にラジエター(?)部を作っておきます。

エッチングは塗装せずにそのままでもOKです。

デカール貼り

まずは懸念部分のスピンナーの渦巻から貼っていきましょう。このデカールは軟らかいので貼り易いです。スピンナーの先端から順に位置を合わせていきます。

マークセッターをつけながら貼っていきます。途中でブレードに当たりますので、そこで一旦カットします。

カットしたものを反対側へ貼って終了です。このスピンナーの渦巻ですが、昔はデカールでは厳しい部分だったのですが、現在は素材が良いせいか、特に難しい感じはしません。


主要部分のデカール貼りが完成です。この工程ぐらいから一気にモチベーションが上がってきます。

続いて、ドイツ機特有のこまかなステンシルです。

現用機並みにばっちり再現されています!

ステンシルを終えると、ぐっと見栄えが良くなります!

下面はステンシルがほぼないのですが、こんな感じです。現段階では余白のシルバリングが目立ちますね。

小物取付~仕上げ

デカールが乾く間に小物を作ります。まずは主脚です。オレオリンクの伸縮部にはミラーシールを貼って実感を出しましょう。

車輪を接着する前に車輪の取り付け角度を確認します。言うまでもありませんが、メッサーは車輪が地面に対し斜めに付きますのでご注意ください。

角度を測るわけではありませんが、こんな感じでしょうか。

照準器です。残念ながら、パーツのセンターにパーティングラインが入っていますので、1000番程度のペーパーでサンディングします。

その後で、クリアー部分に光沢クリアーを塗って透明度を復活させます。

キャノピー周りにもエッチングが多用されています。単体ではただのゴミにしか見えないのですが、あるべき位置に設置されると、全体のリアリティがぐっと増します。




クリアー部分付近のエッチングの接着には透明用接着剤を使います。触らない限り外れることはありませんので、瞬着を使った場合の白化のリスク避けます。

デカールが乾いたら艶消しでクリアーコートします。エディアルドのデカールは素直に余白のシルバリングが消えてくれます。

クリアーコートが終わったらウェザリングを施します。

本機は迷彩が豊かなので、そんなに汚さなくても見栄えがしますので、ごく軽い程度にとどめます。薄く溶いたダークブラウンをパネルラインに沿って軽く吹きます。写真ではほぼ判りませんね・・・。

リベットラインに沿ってダークブラウンを吹くと、うるさい感じがしますので、そのままにします。

下面も墨入れの拭き残し、パネルラインに沿って吹いていきます。

チッピングもアクセス部に限定し、少なめに施します。

アンテナ線を張って完成とします。キャノピーは個人的趣向で閉状態としました。窓枠が少ないので、割とよくコクピット内が見えますので問題ありません。というか、メッサーの窓の開き方が好きではありません。私はスライドタイプが好きです。

完成です!閲覧頂きまして誠にありがとうございました。画像をクリックして頂くとギャラリーへジャンプします。







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