こんにちは!ハセガワ1/48のスターファイターを作ってまいります!F-104は世界中で使用されてきた機体ですが、ここはあえて我らが自衛隊機です。最後の有人戦闘機、未亡人製造機、三菱えんぴつ等と、愛称(?)が多々あります様に、良くも悪くも特徴的な戦闘機であります。
では早速始めてまいりましょう!
【機体内部の製作】
お決まりですが、コクピットからです。シートはスケールの割にはよくできています。素組でも十分鑑賞に堪えるでしょう。
脚はポリキャップで固定なのでしょうか。少し新鮮ですね。
コクピットは塗り分けだけでこの位の仕上がりになります。シートベルトが若干弱い気もしますが別売りのレジン製が必要なほどではない気がしますので、キットそのままとします。
1/48なのでこれぐらいで十分です。
続いて胴体内に収める部分として、エンジンを作ります。フラットブラックで塗った後、タンでドライブラシ&エアブラシでグラデーションをかけて終了です。エンジンの筒側に押し出しピン跡がありますが、黒く塗ると完成後は見えませんのでそのままでOKです。
組み立てるとこんな感じです。実際、完成後にこの角度で眺める事ってほぼ無いと思いますのでこの辺で妥協します。
【機体の製作】
という訳で、1日もかからずに飛行機の形になります。それにしても主翼が小さいですね。本当に大きなミサイルといった感じですね。さぞ曲がらない飛行機なんだろうと容易に推測できます。それはさておき、いかにも昭和のジェット戦闘機という感じがしてカッコいいです!
パーツ同士の合いは大変良く、胴体はほぼパチピタですし、主翼と胴体の接合に関しては一切の隙間もできません。
下面もばっちりです。
さて、サンディングに備えて小部品も確認しておきましょう。
片面だけですが、動翼に見事な押し出しピン跡がありますので、瞬着で埋めておきます。
主脚柱にも見事なピン跡があります。4連・・・。まさかモールドじゃないですよね・・・。よく判りませんが削ってしまいます。
インテークの内側は塗っておかないといけませんので、ここも、見えないとは思いますがピン跡を削っておきます。リップの部分も薄くした方がカッコよくなりますので削っておきます。
黒くする部分も、後からだと難しいので先に塗っておきます。
動翼はインストの完成写真の様に若干動きを付けておきました。角度はいい加減です。
キャノピー後部パネルの接合部は合いませんので瞬着を盛って整形します。
こんな感じです。消えたスジボリは彫りなおしておきましょう。
【機体の塗装】
全体のサンディング完了です。主翼以外の基本色はシルバーなので、一緒に塗ってしまいます。
さて、塗装開始です。非常に多くの部隊マークが用意されていて大変迷います。でも、第○○飛行隊と言われても、素人の私にはピンときませんので、個人的には一番センスを感じるマーキングの実験団機にします。
まずは主翼上面のホワイトからです。ピュアホワイトみたいですので、クレオスの1番ホワイトで塗っていきます。オーバースケールなリベット表現が若干気になりますが、そのまま塗ってしまいます。
裏側はエアクラフトグレーです。当初インストを見ずに、裏側も白く塗ってしまいましたので、やや厚吹きになってしましました。(;^ω^)
実験団機はノーズコーンが黒です。グレーのパターンも嫌いではないですが、機体形状が単純なので、黒いノーズの方が全体的に締まる感じがします。
各部をマスクして、銀塗装に移りましょう。銀の場合は思いのほか飛沫が飛ぶので、本当はコクピットもしっかりマスクした方が安全です。
とりあえず、タミヤラッカーのシルバーで全体を塗ります。主翼周りがホワイトの飛沫のせいでガサガサになってしまいました。
目立つ部分ですし、そのままでは汚らしいので、スポンジヤスリを使って均します。1500番ぐらいのもので軽く水研ぎをしていきます。一気にやると下地まで出てきて、手間が増えてしまいますので、少しづつ研ぎます。1回で平滑にならない場合はシルバーを吹いては研ぐの繰り返しをすればきれいな表面になります。
写真ではよく判りませんが、下地のホワイトの凹凸にシルバーの塗膜がきれいにはまった状態です。見た目はザラザラですが、触るとつるつるです。
リカバリー完了です。接写では、まだ多少でこぼこ感がありますが、戦闘機なのでこれぐらいで十分でしょう。
好みの問題だとは思いますが、塗装シルバーの機体を塗る際に、このタミヤラッカーは割と良い色だと思います。光過ぎず、ラメ感も少ないのでどこか落ち着いた感じに仕上がります。
続いて、インストや実機写真を参考にパネルの塗り分けをしていきます。一気にやろうとすると、マスキングが割と大変なので、1か所づつ仕上げていった方が簡単です。
個人的好みで、インストよりも明度差が少し少ない感じに仕上げてみました。ガンメタルのパネルに挟まれた、やや光った部分は実機では無塗装のようにも見えるので、フィニッシャーズのクロームシルバーでぴかぴか感を強くしてみました。
その他細かい部分も塗り分けてデカールに移ります。シルバー系の塗り分けを含めると結構塗り分けが多いですね。パッと見は銀1色なので迷彩の機体より簡単そうですが、いちいちマスクしなければならないので面倒です。
【デカール~仕上げ】
いきなりですがデカール完了です。ステンシルまでバッチリ再現されているので見栄えはなかなかです。やっぱり日の丸スターファイターはカッコいいです。主翼上面なんて、まるで国旗になってしまっていますが、これはこれで有りですね。
さて、3日ほどおいてデカールが乾きましたので、クリアーコートと小物を仕上げて完成させましょう。
今回は久々にきれいな仕上がりにしようと思います。退色や汚しは施さずに光沢感のある仕上がりにもっていきます。クリアーはクレオスの普通のクリアーを塗料20%ぐらいの薄さで5回ほど重ねました。薄く重ねることで、研ぎ出しをしなくても比較的滑らかな塗膜となります。
車みたいにピカピカだとおかしい感じがするので、角度によっては多少風景が移り込む程度に留めます。
続いて細部を仕上げていきましょう。まずはコクピット周りから。
アンチグレアがカーキグリーン1色の指定ですがホントでしょうか。。少しネットを漁ってみましたがストライクな画像を見つけられませんでしたので、想像で仕上げてしまいます。
トムキャットのイメージで、金属部と思われる部分はコクピット色、覆いのホロの部分のみカーキグリーンにしてみました。カーキグリーンがつや消し剤を入れ過ぎてちょっとカサカサが過ぎますね(-_-;)HUDのガラスは端面をクリアーグリーンで塗ってみました。見る角度できらりと緑色に光ります。地味ですが割と効果的と思ってます( ´∀` )
インパネと共にコクピットに装着します。インパネも機体に収まるとまずまずの仕上がりです。HUDガラスの緑色がさりげなくて良い感じだと思いません?(;^ω^)
続いてランディングギアーです。完成後に目立たない部分のパーティングラインはそのままにしてありますがご勘弁ください<(_ _)>全部シルバー塗装の指示なので、伸縮部のみミラーシールでアクセントをつけておきました。
ミラーフィニッシュ 貼る! 伸びる! 極薄ミラーフィルム
機体に取り付けるとなかなかメカニカルで、見どころの一つとなりそうです。写真では良く判りませんが、配管類は少しだけ黒と金色を混ぜた色でアクセントをつけておきます。
排気ノズルも良くできています。外側のパネルと内側のパネルに明度差をつけて、最後にシルバーで軽くドライブラシをしています。実際とは違うかもしれませんが、模型としては、これだけで立体感がぐんと上がりますのでお勧めです。
最後に墨入れをして完了です。薄く溶いたウェザリングブラックでパネルライン、可動部を中心に墨入れをします。あまりくっきり入れてしまうとおもちゃっぽくなってしまいますので、入っているかどうかぐらいが好みです。リベットがかなりオーバースケールな表現ですので、特に主翼は墨入れしない方が良いかと思います。あくまで個人的な好みですので<(_ _)>
という訳で、キャノピー、エアブレーキ、アンテナ類を取り付けて完成です!エアブレーキは、胴体側の凹みとエアブレーキ本体の寸法が合わないので、閉じた状態にするのは大変ですので開いた状態としました。写真をクリックして頂くとギャラリーへジャンプします。閲覧頂きましてありがとうございました。