キティホークモデル 1/32 ノースアメリカン T-6 テキサン KITKH32001 プラモデル
個人的には最近のメーカーという認識なのですが、キティホークのテキサンを作っていきます!割と有名な機体だと思っているのですが、なぜか1/48も1/32も国内メーカーからは出ていない気がします。トランぺッターのトラウマからなかなか脱せずにいるのですが、こちらのメーカーはどうでしょうか。
キットを見てみますと表面処理などはトランぺッターより良い感じです。この機体の事を詳しくは知らないので、気にならないだけかもしれませんが、機体形状も違和感はありません。ただ、中国産お決まりの、離型剤がベトベトな感じですので、一晩洗剤につけておきます。
早速始めていきましょう。インストはこんな感じで比較的判りやすいです。塗装指示もクレオスの色番で書いてあるようで、この点はありがたいです。
とりあえず、いつものようにコクピットの部品をまとめて整形します。コクピット側面の骨組みに、押し出しピンの穴跡などが多数ありますが、一種の造形として無視してしまいます。明らかに目立つステップの部分のヒケはパテで処理します。キャノピー部品は薄くて透明度も高く、非常に好感が持てます。胴体とフィットしてくれれば文句なしのレベルです。
コクピットグリーンは暗いジンクグリーンとしました。インパネはデカール、シートベルトはファインモールドのナノアビです。注視しなければ骨組みのピン跡は気になりません。
要点がきちんと再現されているのか、見栄えはグッドです!
サクッと士の字になります。胴体も翼もぴったりです。形を見るためにエンジン、カウルも仮組してみます。
下面です。タイヤハウスのモールドが半分だけというのが気になりますが、その他は許容範囲です。
サンディングの前に削ると無くなってしまう部分を工作しておきましょう。まずは着陸等(?)です。クリアー化したいので、ピンバイスで穴を開けておきます。
凸モールドのパネルはスジボリして削っても無くならないようにします。テンプレートとケガキ針を使って掘っていきます。
四角いパネルはスジボリガイドテープを使用します。
サンディングして確認します。パネルライン、リベットもパネル同様に再生します。削りカスがきれいに残っていればOKです。着陸灯は2mmの穴を開けて、周囲を3mmのテンプレートでなぞってパネルを再現します。削りカスは塗装前に除去します。
本キットはフラップ下げ状態で設計されていますが、ディティールが弱いのでフラップ上げ状態にします。センターの部分がそのままではフラップが収納できないので、フラップの厚み分削っておきます。
フラップを取り付けてみます。少し大きめの隙間が出来ますが、この隙間を無くそうとすると、後縁と合わなくなりますので、後縁合わせでとりあえず固定します。隙間は後で考えます。
サンディング終了です。主翼のつなぎ目に若干の隙間が出来ますので、パテを刷り込んで、シンナーで拭いて埋めておきます。機首周りのパネルが若干ガタついていますが、凸モールドを無くしたくないので凸モールドに影響しない程度にサンディングします。その他は特に問題ありません。
サンディングが終わったらサフを吹いてチェックします。今回はシルバー塗装にするつもりですので念入りに確認します。
フラップの付け根はプラ板挿入後、瞬着で隙間を埋めて、ラインチゼルでスジボリをしました。擦り合わせをうまくやればもっと楽に処理できたと思います。脚庫の前半部分に何もモールドされていないので、でっちあげですが、プラペーパーで簡単に骨組みっぽい物を表現しました。
塗装前に小物も仕上げておきます。エンジン部分は見える所だけ手を入れます。排気管がそのままでは厚肉すぎるので、内側を削っておきます。
空気取り入れ口が2か所ありますが埋まってしまっていますので加工します。
開口が正解のような気もしますが、面倒なのでメッシュ貼りでごまかします。それっぽくなりますのでOKとします。
小物完了です。エンジンはプラグコードもモールドで再現されていますので、特に追加工は有りません。
トランぺッターもそうなのですが、プロペラブレードがまるでダメです。写真を撮っていなかったので特筆しませんが、ねじり(?)が全く再現されていないし、厚みも3倍ぐらいありますので、ひたすら削って薄くして、整形していかなければなりません。
この後全体にサフを吹いてから塗装に入っていきます。
たまには明るい飛行機を作りたいので、箱絵と同じマーキングに仕上げようと思います。
早速塗っていきましょう。
まずはタミヤのラッカーシルバーで全体を塗ってみます。他メーカーの銀に比べて気持ち塗膜が強い気がします。私の場合、面倒なので黒下地は行いません。上手くやれば黒下地は効果的ですが、どうやっても無塗装銀には見えませんので結局大差無いかなと。あと、タミヤラッカーですが、クレオスに比べて匂いがマイルドです。
次にパネル毎にシルバーの色調の変化をつけていきます。これもあくまで模型的表現なのですが、実機らしく見せるのは結構ムズイです。羽布部(動翼)は少しだけライトグレーを混ぜて鈍い輝きにします。試しにフィニッシャーズのクロームシルバーを塗ってみたら、タミヤ銀との差が激しすぎます。(これではダメですね・・・。)あんまり綺麗に輝くので、この塗料ベースで塗り分けしていきます。
塗り分けに際し、デカールで目立たなくなる部分は端折りたいので、デカールを当てて確認していきましょう。と思って、デカールを見てみたら、「ガビーン」です。←今時言わない?
新品なのによく分からない亀裂が入っています。まあ、文字だし、黒だし描こうかな。
念のため他も見てみました。
表面ボロボロです。おまけに写真ではよくわかりませんが、ばっちり亀裂も入っています。光にあててみたら、水の上で粉砕コースな感じでしたので、このデカールは使えません。
輸入元のビーバーのサイトを見ても、個人取引はなさそうなので、近所の模型店に聞いてみたら部品請求は難しいとのこと・・。←やる気無いだけ??それにたとえ出来たとしても、何千円も払う気もしないし・・・。
マーキングを全塗装するほど思い入れは無いので、どうしましょうか。
気分転換に黒を入れてみました。戦闘用の機体ではないので、比較的真っ黒に近い黒を塗っています。意外と見れます。なんか、色味が無くても意外とカッコいいのかもしれません。
脚庫、エンジンカウルの裏側は昔ながらのクレオス27番、機体内部色にしました。インストにはインテリアグリーンとしか記載がないのでテキトーです。
なぜか頭の中に架空機という文字が踊っています。プライベート機として仕上げるかもしれません。
今回はここまでです。またのご来館をお待ち申し上げます。