こんにちは!JUNSANのミニチュア航空博物館です。製作記が遅くなって申し訳ございません。今回はT-2ブルーインパルスのご依頼を頂きました!!ブルーインパルスはいつ見ても、何度見ても感動しますよね!ブルーインパルスの2代目である国産戦闘機T-2をフジミのキットを使用して再現してまいります!!
【前置き】
それではキットの内容から確認してまいりましょう。
金型自体はだいぶ古いものなので、1/48と言ってもパーツ数は少ないです。正直、自身はフジミの飛行機キットを作った経験があまりないので、このメーカーの味というか、癖が判りません。これでパチピタキットならとってもありがたいんですが・・。( ´∀` )
表面は少々粗めですが、昔ながらのつるつる肌なのでこの点はGoodです!!
モールドは凹凸混合です。状況に応じて適宜凹モールド化してまいります。<(_ _)>
当キットは2007年製ということもあり、デカールは現代風のシャープで余白も少なく、ぱっと見は良質な感じがします。
パイロットフィギュアが妙に懐かしいというか、時代を物語っていますね。(;^ω^) これではあんまりなので、ここは別キットから移植しましょう。(^^ゞ
取り急ぎ仮組をしていきます。最近のタミヤなどと比べてしまうと全然だめなのですが、想像していたよりも合いは良いです。( ゚Д゚)
すり合わせもしない段階で、テープ固定だけでこれだけ合いますので、かなり出来が良い方ですね。
キャノピーはフレーム部が凸再現されています。パーツ同士の合いは問題無いのですが、見た目的にちょっとダルい感じなので、ここは凹モールド化します。<(_ _)>
全体としてはこんな感じです。絶望的に合わないところはありません。今回はブルーインパルスなので、塗装が大変なのは分かっていますので、機体製作だけでも比較的楽な見通しが立つとモチベが上がります!!( ´∀` )!!
【コクピットの製作と胴体の組み立て】
こんにちは!寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。さて、今回はコクピットの製作から始め、士の字まで進めていきたいと思います。
それではコクピットからです。構造的には昭和の飛行機プラモです。(;^ω^) 非常に簡潔にまとめてあります。現代の目で見てしまうと物足りなさが否めませんが、今回はコクピットクローズで、パイロット搭乗なので、完成後はそんなに違和感はないと思います、<(_ _)>
胴体内部に納める構造物はコクピットだけなので、サクッと貼り合わせて、主翼も取り付けてしまいます。
これも前述いたしましたが、基本的に、パーツの合いは非常に良いです。ヒケてる部分や不自然な段差が発生する部分には瞬着を盛って修正いします。
隙間にも瞬着で対応します。例に挙げて申し訳ないのですが、現代のハセガワキット等よりも全然きれいに組み上がります。(;^ω^)
瞬着サンディングが大変な部分の隙間にはラッカーパテを盛っておきます。白パーツに白パテだと粗を探すのが大変なので、敢えてグレーパテを使っております。
続いてキャノピーの処理をしておきましょう。前述いたしました、もっさりとしたフレーム部の凸モールドを凹モールドへ修正します。最初に、0.1mmのラインチゼルでフレームのスジを掘ります。
次に、#400ペーパーで凸フレームを削ぎ落します。
その後、#600から#2000までをペーパーやすり、#4000から#10,000までをゴッドハンドの神ヤスでひたすら研いで、写真ぐらいまで透明度を復活させます。やすりがけの段階でこれぐらいまで磨き上げれば最後のコンパウンド磨きが非常に楽です。( ´∀` )
コンパウンドまで仕上げたら、胴体とのチリを合わせます。若干の隙間ができる部分にはプラペーパーを貼って修正しておきます。
完成状態で仮組をして全体的に修正をかけていきます。外側の凸モールドを削ってしまっていますので、その分、胴体との接合部に段差ができてしまいます。胴体側を少し削ればきれいに収まります。
インテークの接合部も整形が必要なので、この段階で接着してしまいますが、インテークの整流板(?)の内側(裏側)は先に塗っておかないと後が大変です。(;´Д`)
というわけで、とりあえずの士の字完成です。ぱっと見、とても何十年前の金型とは思えないぐらいよくできています。ディティールこそ弱いのですが、全体的なフォルムなどは全く問題ないと思います。
【整形と塗装】
こんにちは!今回は整形と塗装のご報告です。
整形と塗装に際し、ネット上の動画や画像を見ていたら、細部に関し、当キットの再現と実機が違うところが多々あることに気づいてしまいました。(;´Д`) ですが、実機に近づけるとなると、そもそも、ハセガワのキットで作ったほうが早いという結論になってしまいますので、目立つ部分のみの改修とさせて頂きます。<(_ _)> この、プラッツの箱絵を参考に進めていきたいと思います。
全体をサンディング整形していくのですが、その前に取り付けるべき細かなパーツは、塗装の邪魔になりますので最後に取り付けることとします。それにしても、取り付け指示がとってもアバウトです。胴体にも「ここに付けろ」的なガイドはありません・・・。このキット、初版は1987年とのことで・・・(;^ω^) 昭和な感じが懐かしいですね。
さて、整形ですが、まずは全体を#400~#1500のペーパーで整えます。そして、ディティールアップというほどではありませんが、当キットでは省略(?)されている主翼上面の整流板(?)を0.4mmのプラバンで追加しておきます。
合わせ目のスジボリ等も復活させておきます。
下面も同様に、サンディングで消え去ったパネルラインを復活させます。エアブレーキは駐機状態では開いた状態となる様ですが、キットのディティールがだいぶ弱い感じですので、今回はパイロットを載せることもあり、起動状態ということにして閉じた状態で進めさせて頂きます。<(_ _)>
折角なので、増槽も製作します。当然、演技中は装備しないので、真鍮線を使って脱着可能な形にしておきましょう。お客様のお好みで、付けたり外したりできるようにしておきます。
それではお楽しみ、塗装に入ってまいりましょう。( ´∀` )!
パネルラインなどが実際のパーツと違うので少し懐疑的にならざるを得ませんが、自身もあまり詳しくは無いので、インストに従って塗り分けていきます。お客様のご要望で、今回は2番機で仕上げていきます。
頂いたメールで「お世話になったパイロットの機体」とありました。(゚д゚)! ブルーのパイロットとお知り合い??・・・妄想が膨らみます。
まずは全体をクレオスのインシグニアホワイトでべた塗りします。全体を塗るのは傷消しの意味合いが強いので、最終的に白くしない部分はモールドを潰さない様、薄めに塗っています。
次に塗り分けていくのですが、このキットには親切にも塗り分け用の型紙が用意されておりますので使ってみましょう。
とは言え、念のため、おかしな部分が無いかを確認しておきます。ざっと見てみましたが、機体上面に関してはこの型紙で特に問題は無いようです。(;^ω^)
下面と側面に関しては、残念ながら実際と違う部分が結構あります。ネット画像と睨めっこしながらのマスキング大会です。(;^ω^)
まずはセオリー通り薄い色から塗っていきます。クレオスの323番の水色です。ブルーインパルスカラーとうたっておりますので、メーカーさんを信じます。
単純な白+青の水色よりもほんの少し緑がかった水色の気がします。イメージ通りです。水色が終わったら紺色のためのマスキングをしていきます。型紙が無い部分もあるため結構な時間を要します。(;^ω^)
下面は型紙をあまり使わずに実機写真を参考にマスキングしました。(T_T)/~~~
マスキング完了。この工程が当キットのハイライトではないでしょうか。疲れました・・・。(;^ω^)
あまり上手くいく気はしませんが、クレオスの322番ブルーで一気に全体を塗装します。(-_-;) この塗料、粒子が細かいのか、私の希釈率が高すぎるのか分かりませんが、クリアーブルーを塗っているような感じで、濃い青にするのに丸1日ぐらいかかってしまいました・・・。(;^ω^) 濃い濃度で塗ってしまうと表面がボコボコ柚子肌になってしまいますので、カーモデルを塗る場合と同様、薄いもので重ね塗りをします。
ドキドキしながらマスキングを剥がします。 遠目には問題無いような気もします・・・。
が・・・・マスキングの甘さによるOBに、型紙を鵜呑みにした結果の白帯の塗り分けミス・・・・。(T_T)/~~~
OB・・・。気を付けたつもりなんですが、時間が経つと、やっぱりマスキングが浮いちゃうんですよね・・・。
OB・・・。板の部分はタッチアップ前提なのですが、ど真ん中のOBは痛い・・・。(T_T)/~~~
OB・・三昧・・・・(T_T)/~~~
まあ、所詮こんなもんです。想定内と言い聞かせます。後はひたすら修正していくのみです。( ´∀` )!
【細部を仕上げて完成】
こんにちは!お待たせをしておりまして申し訳ございません。<(_ _)> 今回で完成です、それでは進めてまいりましょう!
まずは前回の塗装の粗を修正し、軽くクリアーコートをしておきます。OBした部分と、塗り分けの境界を修正すると見違えるほどパキッとしました。!(^^)!
そしてデカールです。質事態は比較的良いデカールでした。コーションデータなどもバッチリ再現されていますが、紺色の部分に黒字で再現された文字はほとんど見えません。(T_T)/~~~
クリアーコートはギラギラ光沢ではなく、ほんの少しフラットを混ぜて若干のセミグロス調としました。
脚部です。キット標準でそこそこの再現度ですが、現代の目で見ると少し寂しい感じがしましたので、パイピングなど、ほんの少し手を入れてみました。
半分でっち上げですがご了承願います。<(_ _)>
続いてコクピットです。射出座席ですが、めっちゃ昭和のプラモ感満載です・・・。(;^ω^)
当機はキャノピーが大きく、パッと見程度でも結構目立ってしまいますのでプラバンで少しだけディティールアップをしておきます。キット付属のパイロットは宇宙人でしたので、ハセガワの物を持ってきました。<(_ _)>
塗装すると結構いい感じです。ブルーの飛行服にオレンジのGスーツの組み合わせが素敵です。本当はヘルメットの文字とかも再現できたら良いのですが・・・・。
搭乗させるとこんな感じです。
キャノピーを取り付けます。キットが発売された時代を考えると割りと合いが良い部類ですね。
翼端はサイドワインダーランチャーを選択しました。<(_ _)>
増槽はピカピカの綺麗仕上げとしました。ビビッドオレンジが良いアクセントになります。これは前述の通り脱着可能です。
最後に小さなアンテナ類を取り付けます。気になる部分を金属化しておきます。<(_ _)>
という訳で、T-2ブルー完成!!です。細部を凝視してしまうと設計の古さは否めない部分もありますが、どうしてなかなか、とても40年前の金型とは思えない仕上がりを見せてくれます。
実際立体で見ると非常にハイセンスなカラーリングで、大変模型映えする機体であることに気づかされました。機会があればハセガワの最新キットでも作ってみたい気もしますが、とにかく、塗装が苦行過ぎるのでどうでしょうね・・・。(;^ω^)
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