キティホークモデル 1/48 サーブ JAS39A/C グリペン 製作記





こんにちは!製作記のアップが遅くなって申し訳ございません。<(_ _)>

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ

今回はキティーホークの1/48  JAS39グリペンのご依頼を頂きました。デルタ翼もカナード翼も大好物ですので、非常に楽しみです!

【仮組】10.18

それでは早速進めてまいりましょう。

まずは内容確認です。パーツ数もそんなに多くないですし、インストを見る限りでは難なく形にはなりそうです。パーツの合いは置いておいて、まず気になるのが表面の梨地です。割と粗目なので、一皮剥かないとダルい仕上がりになってしまう気がします。

胴体も表面は粗いです。でもキット標準でリベットが打っておるのはGOODですね!

続いて、各所仮組をしてパーツの合い具合を確認します。極端に悪くはありませんが、近代の国産キットに慣れてしまうとちょっと辛い感じかもしれません。(;^ω^)

インストの順番は無視して進めさせていただきます。(それにしても、大変細かく指示を頂いております、悩まなくて良いので、非常にありがたいです!<(_ _)>。)インストでは機首部を完成させた後で胴体と結合する形となっておりますが・・・・

多分、うまく行かないと思いますので、先に胴体と機首を接着してしまいます。背ビレ合わせとするとインテーク周りの繋ぎ目が全く合いませんので、瞬着で埋めて、後でスジを掘り直すことにします。

ついでに「ひけ」の部分も処理してしまいます。とりあえず、フラップと前縁スラットです。非常にご丁寧なお客様で、引けの個所にマーキングをしていただいております。非常に助かります。<(_ _)>

全体の仮組をしてみましょう。組み立て易さなどは一切考慮されていない様です。(;^ω^) マスキングテープで形を作るのが精いっぱいな感じです。

ぱっと見では普通に見えるかもしれませんが、国産キットのように、「ここにはめる」的な設計がなされていないので結構手間取りそうです。瞬着パテが大活躍しそうです・・・・。(;^ω^)

【機体の組み立て】1.4

新年あけましておめでとうございます。更新が遅くなって申し訳ございません。今回はインスト順にコクピットから始めて飛行機の形までもっていきたいと思います。

それだは早速進めてまいりましょう。コクピットは少ないパーツ数でまとめられています。インストでは塗装指示も大雑把なので実機写真で確認しましょう。

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

第5世代戦闘機にふさわしい近代的なコクピットですね、ディスプレイパネルのみで構成されたインパネが印象的です。

インパネはディスプレイのみなので、デカールで再現されています。印刷もリアルな感じで良い感じです。

実機写真を参考にして塗装完了です。若干ディティールが弱い気がしますが、実機もあっさりしていますのでこんなもんでしょうか・・・。サイドコンソールはデカール再現でも良い気がしますね。

機首に組み込むにあたり、黒くしておく部分を予め塗っておきましょう。

続いてエンジンを組んでいきます。この工程が終わったら胴体を貼り合わせることができます。それにしてもエンジンの内側の出っ張りは何なんでしょう・・・。押し出しピン跡はいつも見かけますが、これはあまり見かけませんね・・・(;^ω^)

排気側の内張はエッチングで再現されています。これはナイスなアイデアで、ノズル部を円筒パーツにしない限り、ここの接着線が実機感を損なう大きな要因になるのですが、これによってストレート組でもそこそこのリアリティを保つことができますね。( ´∀` )

因みに、エッチングのベンディングにはマッキーを使用しました。( ´∀` )

【出典】大日本絵画 Danny Coremans & Nico Deboeck Boeing F/A-18 Hornet

資料本によると、グリペンのエンジンはF/A-18とほぼ同じとのことなので、塗装はF/A-18の実機写真を参考に塗ってまいります。

排気ノズルの内壁はホワイトとタンを混ぜた色を塗った後で、エナメルの黒で排気煤を再現します。

ファンブレードもF-18を参考に塗り分けます。インテーク側は完成後は見えなくなりますが、製作記上、寂しいので塗っておきます。(;^ω^)

ファンブレードを内側に仕込んで、エンジン本体を組んだ後でエッチングを差し込んでいきます。完成後に継ぎ目が目立たないように、継ぎ目が機体の上側に来るように差し込みます。

完成後はあまり見えなくなりますが、排気ノズル内側はこんな感じで完成です。

胴体を貼り合わせる前に事前に仕込むパーツも忘れずに。

前脚庫も塗装して組み込みます。

胴体に組み込むのはコクピット、前脚庫、エンジンのみなので、ここまではサクッと進めることができます。胴体の赤線はパーティングラインの消し忘れ防止策です。非常に薄いパーティングラインなのでこの段階で気づけてラッキーでした・・・(;^ω^)

念のため、瞬着で接合部の裏打ちをしておきましょう。

続いて主翼も作ってまいります。インストでは事前に脚部を完成させるようになっていますが、脚は後からでも取り付け可能なようですで、脚庫のみ製作します。

少しでもリアリティを増すために軽め穴は開孔しておきました。

製作した脚庫を主翼部に組み込みます。こちらはきれいに取り付けることができます。

出来上がった主翼を胴体に取り付けますが、「組み立て易さ」は全く考慮されていないので、プラモ用の接着剤だけではちと厳しいです。瞬着&硬化スプレーで組んでいきます。どのみちサンディング+スジボリは避けて通れないのでこちらの方が早いですね。( ´∀` )

基本設計は悪くない様で、瞬着を駆使すれば意外とすんなり形にすることができました。後はひたすらサンディングしてスジ掘りをし直せばタミヤ製に引け劣らない仕上がりになるのではないでしょうか、楽しみです。( ´∀` )

【下地処理】2.7

こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。<(_ _)> 今回は塗装の下地処理です。絵的には面白くありませんが、苦労報告と申しますか・・・サプライヤーとしましては主張すべき点ではございませんが、お付き合いを頂けましたら幸いです。<(_ _)>

まずはノーズコーンの取付からです。インストに指示は有りませんが、お客様から懸念点としてご提案を頂いておりましたので、念のため板鉛を詰めておきます。

次に、サンディングに際し消えてしまいそうなモールドの増し彫りをしておきます。今回は、ウェザリングなしの綺麗仕上げですので、モールドが甘いとちゃちく見えてしまいますので、モールドは細く、クッキリとさせておきましょう。

リベット(ボルト)の表現もよく見ると非常に浅く、表面梨地を処理すると消えてしまいそうですので、こちらも事前に深くしておきます。

非常に地味な作業ですが、キットのモールドをニードルでチクチクと深くしていきます。あまり強くやるとオーバースケールになってしまいますので加減が必要です。

掘ると同時にサンディングも行って、仕上がり具合を逐一確認します。穴径を均一にしないとカッコ悪いですからね。(;^ω^)

増し彫り含め、全体のサンディングが終わったら一度サフを吹いてみます。うーん、先は長そうです・・・・。(ーー;)

気を取り直し、接着部(思いっきりサンディングした部分)には強めにサフを吹きます。機体のラインがきれいに出ているのを確認したら、気はあまり乗りませんが、次はスジボリの直しです・・・。(;^ω^)

レドームと胴体の境界線をラインチゼルで掘って、アクセスパネルのボルトをニードルで掘り直します。

背中の部分も豪快に削りましたので、のっぺりとしてしまいましたね、

なので、お貸し頂いた資料本を参考にモールドを追加します。アクセスパネルのボルトが意外とクッキリと見てとれますね。

ガイドテープを使ってボルト表現を打っていきます。均等に打たないといけないので神経を使います。(;^ω^)

下面のモールドはほぼ掘り直しのようですね・・・・(ーー;)

案の定、インテークリップも全くといっていいほど合いません。(ーー;)

接着用ダボも、精度が出ていないとただの障害物ですので切り取ってしまいます。

ダボを切って、接着面を出してもこの程度ですので、瞬着で接着線を埋めてからスジボリをし直すしかありませんね・・・(;^ω^)

余談ですがインテークリップ部の整流板(?)はエッジを可能かなぎり薄くしておきます。

後で塗るのが難しい部分は先に塗ってから組みましょう。

どうせ派手に削らなきゃなりませんので、プラ用接着剤は使わずに、最初から瞬着を盛ってしまいます。半分やけくそです。( ´∀` )!

サンディング完了です。サフを吹いて確認してからスジボリをし直します。

続いてエアブレーキです。閉状態でのご依頼を頂いておりますが、キットは開状態しか想定していない様で全く合いません、一回り小さい感じです。(#^^#)

ここまでくるともう慣れっこですね、瞬着で思いっきり埋めてしまいましょう。

サンディングが終わって一息ついたのもつかの間、ヒンジの部分も開状態限定でした・・・。

欠けた部分をプラ材で埋めて整形、最後にサフを吹いて確認します。

現状では表面が粗くて汚らしいのですが、とりあえず隙間埋めは成功ですかね・・・。(;^ω^) 曲線も混在しますので、この後のスジボリがまた大変です・・・。

次にノーズの先端です。ピトー管は金属製のアフターパーツを御支給頂いておりますので、基部のみキットパーツを使用します。例によって豪快な隙間が発生しますので、例のごとく瞬着戦法で処理しましょう。

先端にフィンのようなものがあります。金属製ピトー管にエッチングで用意されていますが、工程を考えると、キットのものを薄く削った方がきれいに仕上がりますし、強度もあるので、申し訳ございませんが、エッチングは不使用とさせて頂きます。

サンディングが終わったらサフを吹いて確認します。まずまずです。<(_ _)>

給油ベーンも閉状態です。そんなに悪くはないのですが、他と調子を合わせるとなると、ここも瞬着で埋めて掘り直しですね。

このハッチも同様です。

主翼のリベット表現ですが、サフを吹いた感じでは非常に浅く、墨入れ時に効果を発揮しそうな感じではありませんので、軽く増し彫りしておきます。このリベット、実機写真では確認できませんが、折角キット標準でモールド化されていますし、汚し無しの仕上げでは効果的なアクセントになりますので、あえて採用させていただきます。

大きな部分の修正が終わりましたので、細かい所の修正に入ります。まずは背中のダクト部分、空調の排気部とのことですが、淵を可能な限り薄くしておきます。

排気ダクト本体ですが、インストでは胴体貼り合わせ時に組み込むことになっていますが、2つに分解すれば後付けできますので、色も機体色ではない点からも塗装後に取付とします。

こちらの開放部も可能な限り淵を薄くしておきます。

機体下面の機銃です。銃身用に真鍮パイプを支給頂いておりますが、実機写真を見ると、キット同様に先端が円錐形に見えますので、キットパーツに開孔にて進めさせていただきます。<(_ _)>

カナード翼です。後縁を可能な限り薄くしておきます。ここは個人的にはマストな部分です。上下2分割パーツにて成型されていると少し難しい部分なのですが、このパーツのように一体成型の場合はいくらでも削れますので助かります。( ´∀` ) 他の動翼も、同様に処理します。

一通り処理が終わったので、動翼も取り付けて、全体にサフを吹いて確認しましょう。

下面です。大まかには問題無いようです。細かなパネルラインなどは実機写真で再度確認しましょう。

ノーズ部分も大体OKですが、スジボリをもう少し均一に調整した方が良さそうですね。

こちらもスジボリ、リベットをもう少し均一にする必要がありますね・・・。このキット、1/48としては小さな機体ですが、かなりハイレベルな基本工作を要求されますね・・・(;^ω^) お楽しみの工程までもう少しですので頑張りましょう!

【下地処理・各部の仕上げ】2.9

こんにちは!お待たせをしておりまして申し訳ございません。<(_ _)> 今回でようやく塗装に入ってまいりますが、機体色で塗る部分は一緒に仕上げたいのでもう少しだけ、工作の過程をご報告申し上げます。

とその前に、前回サフを吹いた機体ですが、スポンジヤスリ(#800~#1500)とペーパー(#1000~#1200)を使用して表面を平滑にしておきます。リベット表現はニードルを刺したときに「めくれ」が発生しています。これを削らないと汚らしく見えてしまいます。その他の部分も光沢が発生するぐらいまで、スポンジヤスリで水研ぎします。

それでは、まずはエンジン部分から。今回はアイリスさんのレジンノズルを御支給頂いております。言うまでもなくディティールは素晴らしいです。( ´∀` )

このパーツは円筒形なので、土台からの剥離はエッチングノコで容易に行えます。胴体側のパーツですが、接続部の直径が少し大きいので、面を全体的にサンディングして径を胴体と合わせます。

こんな感じで取りつきます。まずまず、きれいに付きました。直径合わせで全長(高さ)が若干短くなってしまい、内側の排気ノズル部がほんの少し出っ張っていますので、削っておく必要があります。サンディングするのは厳しいので、デザインナイフで淵をそいでいきます。多少面が荒れてもアイリス板ノズルを付ければ見えなくなります。

アイリス板ノズルとの合いを確認しておきます。さすがにここはピッタリです。(;^ω^)

次にパイロンです。下面の切り欠きが気になります。インストで確認したのですが、振れ止めも何も付かない様です・・・(;^ω^)

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

実機写真で確認しますと翼下パイロンの下端はつるんと平坦です。

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

インテーク下部のパイロンですが、こちらも振れ止めのような爪はついていますが下端はまっすぐです。

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

胴体のパイロンも翼下同様ですね。

よって、エバーグリーンのプラ棒で埋めてしまいます。

続いて風防です。透明度は良い感じです。パーツ割は実機に忠実なのでしょうか・・・いいんですが、非常に目立つ隙間が発生しますので、サンディングせざるを得ませんね・・・・。

風防をこの時点で固定しなければなりませんので、先に内側を完成させましょう。と言ってもグレアシールドとHUDのガラス部だけなんですが・・・。HUDはクリアーグリーンに塗装するよご指示を頂いておりますが、ここはハセガワの偏光シートを使います。写真は貼付け後です。ほんの少しピンクっぽくなります。

バックの色が黒系だと、見る角度によってグリーンに輝きます。関係ないですが、インテークリップの薄さがGOODです。自画自賛スミマセン。(;^ω^)

風防を取り付けたら左官屋さんです。一気に厚塗りせずに、薄く何度も重ねていきます。

2日ぐらい置いてからサンディングです。結構削ります・・・。(;^ω^) ラッカーパテだけでは痩せてしまって、微妙に分割ラインが残りますので、瞬着パテを併用して平滑に仕上げます。

削ってはサフを繰り返していきます。結局ノーズ部のスジボリは全部やり直しですね・・・(;^ω^)

粗削りが完了です。こんなもんでしょう・・・。<(_ _)> 後でヤスリの番手を上げて仕上げれば良くなると思います。

最後に各部のブレードアンテナです。中国製は、GWHとかも同じなのですが、このブレードアンテナが異常にぶ厚いです。断面を意識しての設計なのかもしれませんが、とってもカッコ悪いので薄く削っておきましょう。

断面形を意識しながら削っていきます。実機写真では、正面からだとその存在に気付かないぐらい薄っぺらく見えますが、模型では強度も必要ですのでそこそこで抑えます。

という訳でやっと下ごしらえ完了です。<(_ _)> いや~、長かった、ここからは楽しい工程です。ペースを上げてまいります。<(_ _)>

【塗装開始】2.10

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

それでは早速塗っていきましょう。まずは下面のライトグレーですが、インスト指示ではクレオスの311番グレーです。この色、写真のノーズ部ように、ほぼ白に見えるグレーなんですが、ちょっと黄色っぽくて、ハイビジ時代のファントムの下面に近い感じなんです。

【出典】ウィキペディア

個人的にはこっちの写真感じで「少しブルーっぽい白寄りのいグレー」がしっくりきます。隣のF-18と比較しても、やっぱり白というよりは、現代の制空迷彩のグレーが正解の気がします。

お客様から御支給頂いた写真を見てもやはりF-16のゴーストグレーに近い気がします。まあ、写真なので何とも言えませんが。(;^ω^)

よって下面は338番グレーにほんの少し311番を混ぜて塗ってみました。若干ブルー寄りです。

続いて上面です。インスト指示の335番を塗ってみるのですが・・・ちょっと暗すぎるし、緑がかっていて違和感を覚えます。(;^ω^)

結局、個人的感覚なのですが、306番グレーに335番と338番を少量混ぜたものがしっくりきました。<(_ _)>

光線を変えてみてみます。そんなに違和感はない気がしますが如何でしょうか。(;^ω^)

【デカールと細部の製作】2.15

こんにちは!今回はデカールから始めさせて頂きます。

デカールは若干厚い気がしますが、印刷もきれいですし、非常に貼りやすいです。何といっても現用機特有のステンシルが非常に少ないので作業は大変楽ちんです。( ´∀` )

下面も国籍マークとステンシル3枚だけです。ちょっと間延びしてしまいますが、実機でもあまり確認できませんのでリアルと言えばリアルです。2日ほど置いてクリアーコートをしておきます。

続いて小物を作ってまいります。

まずはミサイルから。ピン跡は瞬着で埋めて整形しています。

シーカー部を「それらしく」とのご依頼ですので、クリアーパーツに置き換えます。まずは透明ランナーを炙って伸ばして適当なところで切断、接着します。

整形して先端をコンパウンドで擦って完成です。

実物はこんな感じなのですが・・・。

このスケールではシーカーの機構までは再現できませんので、クリアーグリーンを塗って完成とします。<(_ _)> キットそのままよりはだいぶマシになったと思います。

ついでにウェポンのご報告です。空対空兵装で、前述のアイリスTとアムラームの2種類です。アムラームはご指示通りハセガワ製を使用しております。

【出典】ウィキペディア

続いて排気ノズルです。どのキットでもガンメタ一色の塗装指示がなされていますが、御覧のように一色どころか、模様まで入っていますね。ここをそれらしく仕上げるかどうかで、ずいぶん雰囲気が変わってしまいます。

早速塗っていきましょう。まずは、シルバーにクリアーイエローを30%ほど混ぜたものでベタ塗りします。

続いて、薄く溶いたメタリックブラウン(自家調色)やブラック、クリアーオレンジで斑を描くイメージで重ね塗りをしていきます。写真が不鮮明でよく判りませんが、 (;^ω^) 角度によっては下地のシルバーの存在が感じられる程度に留めます。

最後にシルバー寄りのガンメタで軽くドライブラシをして完了です。アイリス板の内側は黒寄りのガンメタ、内面は艶消しのヘンプを塗って墨入れをし、フラットブラックで排気煤を軽く再現しておきます。

ついでにガンメタ系で塗る部分を仕上げておきます。

下面の機銃はこの写真のイメージで塗っております。

次に脚柱の工作です。シンプルな機構なので、ストレートに組めば楽で良いのですが、そのままではちょっと寂しい感じがします。オマケみたいな感じでブレーキホースっぽいモールドがありますが、ちゃち過ぎてパーティングラインみたいになってしまっていますので、削ってからパイピングを施しましょう。それよりも、ビックリなのが、オレオリンクが省略されていることです。これはダメですね・・・。(;^ω^)

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

実機ではこの通り、ちゃんとオレオが存在します。それに、オレオが無いとパイピングができません。(;^ω^)

【出典】イカロス出版 世界の名機シリーズ JAS39 グリペン

ノーズギアも比較的パイピングが目立ちます。オレオ部の開孔もしておきましょう。

実機写真を参考にして金属線とビニールチューブを使用して、「でっちアップ」します。実機写真の角度が限られていて完コピは難しいので、雰囲気重視という事でご了承願います。

補助ロッドも可能な限りディティールアップします。

ランディングライトは下地にシルバーを塗ってから指示色を塗ります。本当はミラーシートを貼りたいところですが、サイズが小さいのと、形状が複雑なので諦めます。<(_ _)>

全部塗ったら完成です。脚のパイピングをすると、グッと精密感が上がりますね。やりがいのある追加工作です。ライトも思いのほかそれっぽく仕上がりました。( ´∀` )

パイピングついでに、脚庫も少しだけ。実際は油圧関係のチューブ配管がもっとあると思いますが覗き込まないと見えない部分でもありますので、キットのモールドプラスα程度でご了承願います。

早速機体に取り付けます。実機を見ると、兵装によってほんの少しだけキャンバー角がついていますのでそれっぽくしておきます。

前脚も取り付けます。良い感じです。( ´∀` )

続いて脚カバーを取り付けます。特筆することはありませんが、開閉用アクチュエーターの伸縮部にはミラーシートを貼っておきました。

翼端のランチャーです。??エルロンとの隙間は何??

当然ですが実機にそんな大きな隙間は有りません。(;^ω^)

よってランチャー側を削って隙間を無くします。実機写真で見比べても特に違和感は有りません。<(_ _)>

小物の製作が粗終わったので、機体を仕上げてまいります。まずは、小物を付けていく前に全体に軽く墨入れをします。お客様からは、全体の墨入れは特には不要とご指示を頂いておりますが、迷彩の関係で若干アクセントが欲しい気がしますので、シャバシャバに溶いたブラックでうっすらと、言われてみれば程度にお化粧します。

空調機の排気口です。接着にちょっと手こずりますが、後付けの方が全然きれいにきまります。

折角ですので、カナードは動かせるようにしておきます。キットのままでも良いのかもしれませんが、プラの質が少しもろいので、金属線に変えておきます。2mmです。

ミサイルとランチャーを合体させます。接着用のガイドも何も無いので、写真を参考にするしかありません。(;^ω^) 本当に、ご丁寧な資料をたくさんいただいておりますので非常に捗ります。<(_ _)>

アムラームも同様に取り付けます。

完成。

早速取り付けます。翼下パイロンは選択式で、このパーツの取付に関してはインストに指示がありませんので、実機写真を参考にしています。

最後にエッチングの薄板類を取り付けます。エッチングは曲げてしまうと修正が大変なので私の場合、取付を最後にしています。

ほぼほぼ完成です!ごまかしがきかないので、(;^ω^) 個人的には汚し無しの仕上げには若干抵抗があったのですが、出来あがると、なかなかすっきりしていてカッコいいものですね。

【コクピットと細部を仕上げて完成】2.21

こんにちは!今回でいよいよ完成です。大変お待たせいたしました。<(_ _)>

それでは早速、最後の難関、コクピットを仕上げてまいりましょう。

まずは風防を仕上げます。実機写真をよく見ると、内張なのか、何なのかは判りませんが、外枠とクリアー部の境目に黒い線が入っていますので、外枠の修正兼ねて再現しておきます。これだけで、かなり風防周りが締まりますので、おすすめの工作です。

射出座席です。エッチングのシートベルトがセットされていて、ディティールは可もなく不可もなくです。キャノピーを閉めてしまえばそんなに目立つ部分でもないので、それなりに仕上げて完了とします。<(_ _)>

実機写真を見ると座席後ろの機器から電線のようなものが出ているのが見て取れます。

よって、ソフトワイヤーを使ってでっちアップします。

次にキャノピーの修正です。国産キットであれば、アフターパーツを簡単に取り寄せられるので、気にせずガンガン修正するのですが、海外キットの場合は壊したらキット買い直しなので慎重に進めます。(;^ω^) 御多聞にもれず、機首との合いが今一つなので、隙間ができる部分にプラペーパーを貼って修正します。

破砕コードはメタリックグレーで塗装します。

キャノピー内側の工作です。PE10をどのように取り付けるかがこの図では全く判りません。「組合完成」とありますがミラーに接着しろということでしょうかね・・・・(#^ω^)無理難題。

実機写真を見る限りではこんな感じです。1/3ぐらい、風防側のフレームに隠れる感じでしょうか。インストの位置につけると外からもろに見えてしまって違和感満載です。

完成後の輸送の観点から、ある程度の強度が必要なので、風防側を細工してエッチングを取り付けることにします。バックミラーも本来はキャノピー側なのかもしれませんが、キャノピー閉状態ではそんなに気になりません。

エッチングではバックミラーとの兼ね合い、枠内の位置合わせ、強度確保が困難だった為、プラペーパーで自作させて頂きました。まずまずの仕上がりになったと思っております。<(_ _)>

最後に極小部品を取り付けて完成とします。

まずはナビゲーションライト類です。事実無根は百も承知なのですが、<(_ _)> シルバーを裏打ちしてから塗装します。

裏打ちしたシルバーを侵さないように、透明ボンドで取り付けます。角度によって少しキラリとしますので存在感が出ます。

尾部にも何か所かあります。ここもシルバーを裏打ちしています。

機首のAOAセンサーです。御支給頂いた金属製は形状が間違っていますので、キットのものを使用します。接写すると見事なパーティングラインが見て取れます。ズレ過ぎ・・・・(;^ω^)

パーティングライン消しもさることながら、ちょっと肉厚で実感に乏しいので、テープに貼って、強度の限界まで薄くサンディングします。

実機では無塗装と思われますので、ダークメタリックグレーに若干クリアーイエローを混ぜたもので塗装します。とりあえず、無くさずに無事取り付けることができました。(;^ω^)

最後にピトー管です。先端の方は、ぱっと見0.2mmぐらいでしょうか、超極細です。ちょっと触ったら曲がってしまいますので緊張します。

垂直尾翼にも同様に取り付けます。こちらも極細。(;^ω^)

最後に背中の極小アンテナを2個付けて完成!です。<(_ _)> 随分とお時間を頂戴してしまいましたが、このキット、本当に難易度高いと思います。私の中でも5本の指に入る難しさです。形にするのはもちろん、とにかく各部の合わせが非常に大変です。改めて修行不足を痛感いたしました。(;^ω^)写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。


























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