タミヤ 1/48 F-14D(F-14Bに改造)製作記





こんにちは!製作記が遅くなって申し訳ございません。<(_ _)> 今回はタミヤの1/48 F-14Dトムキャットを使用して、VF-143 プーキンドッグスのF-14Bを作ってまいります!自身、タミヤD型のキットは初めてなので、ちょっと楽しみです!

【出典】ウィキペディア

【前置き】2.15

それではご依頼の内容から確認してまいりましょう!!

まずはD型のキットです。A型は嫌というほど作ってきておりますので、キットの素性は十分理解しております。(^^ゞ

B型への改造に際し、今回も贅沢食材をたんまり御支給いただいております。!(^^)! まずはエデュのレジンコクピットです。B型はほとんどA型と同じなので、フロアー周りなどはこれで対応できます。

つづいておなじみの3Dデカール。これを知ってしまうとチマチマ塗り分けができなくなってしまいます。コスパで言えば断然こちらに軍配が上がります。

そしてエッチング。こちらに関しましては効果的な部分のみの使用とさせていただきますが、結構ツボをついている気がしますね。( ´∀` )

次にこれ、3Dプリント製の脚ですがこれは初めて見ます。ネットで調べたところ、モデルカステンの通販でのみ販売されているようです。価格は税別¥5,500と、キットとほぼ同価格・・・。内容からすれば安い気もしますが、ちょっと勇気の要る価格帯ですね。(;^ω^)

ちらっと中身を確認しますが、恐ろしい精度・・・・これは楽しみです!

エギゾースト周りもレジンのパーツを御支給いただいております。薄さは言うまでもありませんが、アイリス板の表面の彫刻などは非常に好感が持てますね。

クイックブーストのチンポッドとナビゲーションライトです。ナビライトは初めてですので、これも楽しみですね。

タイヤも御支給いただいております。

ウェポンも全てレジン製です。詳細は製作時にご紹介いたします。<(_ _)>

マーキングはファイタータウンのデカールです。失敗できないので緊張します。(;^ω^)

最後に往年の名キット、ハセガワのトムです。こちらはECMアンテナのためだけにお送りいただきました。米粒みたいな部品なんですが、クイックブースト辺りで出してほしい所ですね。

【機首の製作】2.16

それでは機首の部分から製作に入ってまいりましょう。

まずはコクピットからです。3Dデカールのために、インパネ、サイドパネルのモールドを削っていきます。いつもながら、もったいないと思います。3Dデカール用のモールドのないパネルも出してほしいですね。(;^ω^)

塗装に関しましては基本的にハセガワ考証で進めさせて頂きます。クレオスの317番グレーでフロアーを塗装してデカールを貼っていくのですが、糊が弱いのでクリアボンドで接着していきます。

デカールのグレー部分の色が合いませんので、可能な限りカットしてから貼っていきます。

この3Dデカールに関しまして、後席右コンソールのディスプレイの指示が間違っております。57番なんてありませんし、向きも違います。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

実機写真を見ても横方向が長いです。


いきなりですが完成の図です。前席は右コンソールパネルがA型と違います。後席はセンターのモニターが角形となり、左サイドコンソールにランターン用のスティックが付きます。大きなところではそんな感じです。

引き続き前脚庫を作ってまいります。御支給頂いたエッチングにもパイピングの部分がセットされていますが、エッチングだと厚みが無さ過ぎて、接着のはみ出しが目立ちますし塗り分けも非常に困難なため自作パイピングとさせていただきました。ご了承願います。<(_ _)>

前脚庫を作るに際し、脚柱の一部を先に仕込んでおく必要がありますので御支給頂いた3Dプリントパーツを加工していきます。どアップですが如何でしょう、私も最近、ひそかに3Dプリントにチャレンジしているのですが、これは凄すぎます。

インストも非常に丁寧。3Dプリントのサポート部の除去の仕方まで図解があります。いちいち凄いです。

先に仕込む部分はこちらです。資料本とにらめっこしてみましたが、私見では100%再現できている気がします。恐れ入ります。( ゚Д゚)

塗装するとこんな感じです。資料写真を参考に塗装しております。パイピングの粗よりも塗装の粗の方が目立つなんて・・・。(;^ω^)

全体的にはこんな感じです。<(_ _)>

キットパーツとの整合性もばっちりです。アクチュエーターロッドが寸分違わずに取り付けできます。( ゚Д゚)

機首にフロアーと脚庫を組み込みます。微妙な位置調整が必要ですので接着は硬化後も少し緩い感じのボンドで行います。

機首外板パーツを接着すると際にキャノピーの合いも確認しておきます。キャノピーオープンの場合は気にしなくて良いですが、クローズの場合は調整しないと胴体側とピッタリ来ないので注意が必要です。

風防も確認しておきましょう。グレアシールドですが、前席はA型のそれとは全然違いますので、キットパーツを流用してB形に近づけることとします。後席のはこの段階で取り付けておく必要があります。

というわけで、機首部完成です。射出座席は最後に組み込みます。何度見ても素晴らしい完成度。( ´∀` )

【胴体の製作】2.19

こんにちは!今回は胴体の製作です。

まずはインテーク内部の製作から進めてまいりましょう。ハイビジ機は白一色なのですがロービジ機は内部の塗り分けがあります。キットには塗り分けようのマスキングシートも入っていますので活用させていただきます。

実機写真を確認すると当該機は通常の2色塗り分けの上に、3色迷彩の中間色が内側にも回り込んでいます。こちらはお客様からのご指示ですが、言われなければ気付かない点かもしれません。(;^ω^)

因みに、ご紹介が遅くなりましたが、今回のご依頼に際し、お客様が作成されたのでしょうが、非常に丁寧な指示書を頂いております。まるで売り物のような仕上がりで、写真付きの指示が丁寧に記載されています。しかも、「できれば・・・・してください」みたいな優しいニュアンスのご指示なのでとても心地よいです。<(_ _)>

迷彩に関しましては基本的にハセガワ考証で進めさせて頂きます。下面色はいつもの308番グレーです。内側の塗り分けはその上に307番グレーにて行いました。

資料写真を見ていると内側も少し煤けていますので、ほんのりと汚しておきます。

いつもながらダクトの合いは最高です。サンディングしなくてもこの仕上がりです。こちらも少々煤けさせておきます。

エッチングがある部分は取り付けておきます。

次に胴体の方の工作ですが。キットストレートでは特に何もないのですが、今回はエッチングでディティールアップです。空調用のファンの部分ですがうまく再現されています。

工作自体は結構ムズイのですが・・・(;^ω^) なんとか・・・。

続いてナビライトの工作です。クリアーパーツを御支給頂いておりますので換装させていただきます。

インストにはサラッと書いてあるのですが、こちらも、まあまあムズイ・・・・。余白付きで整形されています。サンディングでスジボリが消えない配慮なんでしょうが・・・。(;^ω^)

エッチングソーでなんとかカットして仮組。スジボリはどうせ再生する羽目になると思いましたので、インスト無視でパネルラインでカットしております。

当然?ではないかもしれませんが、私の場合はまっすぐきれいに切れませんので、瞬着で埋めておきます。(;^ω^) 白化しないように硬化スプレーは必須です。

機体塗装の際に塗料が回り込まないようにスポンジを当てがって防御しておきます。

主脚庫内のチュービングもエッチングでセットされています。ここはエッチングのインスト無視で、組み上げる前に貼り付けておいた方が良い感じです。

最後にインテークダクトを取り付けて、主翼の基部を組み立てたら胴体部完了です。いつもながらダクトの合いは最高レベルです。パテを使わずにこの部分を仕上げられる幸せ・・・。( ´∀` )

というわけで一応士の字完成です。

【機体整形】3.4

こんにちは!今回は塗装に備え全体を整形してまいります。

まずは今回最大の難所と思われます、ナビゲーションライト部の整形から進めてまいります。目検ではうまく合わせたつもりでしたが、ほんの少し段差があったようで結構削らないと駄目な感じになってしまいました。(T_T)/~~~ モールドは再生する前提でごしごしサンディングします。(;^ω^)

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

続いてグローブベーンですが、B型に関しましては最初から装備されていないようです。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

B型の実機写真ですが、装備されていないとはいえ、名残がありますね。

キットのままではグローブベーンが存在する感じのモールドとなっておりますので、いったん埋めて、整形後に軽く筋を引いてそれっぽく再現してみました。<(_ _)>

主翼、尾翼のナビライトもグローブ部同様に処理しておきました。

背中の小さなアンテナは廃止して、ドーム型のGPSアンテナに換装してあります。B型、D型だからというわけではなく、2000年頃から導入されたと書いてあります。(;^ω^)

機首周りのプルーブ、AOAは金属製を取り付けておきます。レドーム先端のプルーブは隙間があるとカッコ悪いので瞬着で埋めてからサンディングしています。

その他小部品も先に作っておきましょう。脚庫ハッチはエッチングのおかげでかなり実感が高まっています。!(^^)!

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

ウェポンも準備します。フェニックスはC型をご所望されておりますので長方形の目標探知装置をカットしておきます。キットのフェニックスにもC型用のパーツが入っていますが、レジン製の方がディティールの面で優っておりますのでこちらを使用します。サイドワインダーはキットのL型を採用させていただきます。

接着部やパーティングの整形は非常に優しいキットなのでサクッと下地処理完了です。懸念点はグローブや主翼のナビライト周りのみです。後でサフを吹いて確認しておきましょう。

【塗装開始】3.7

こんにちは!今回は機体の基本塗装です。写真のような3色迷彩の塗装を行います。

それでは下面側から進めてまいりましょう。

前述の通り下面はクレオスの308番グレーで塗っていきます。脚カバー、ウェポンベイなど含めると結構なボリュームです。

続いて一部側面を307番グレーで塗っていきます。実機写真を見るとマスキングしたようなシャープな塗り分けラインなので敢えてマスキングで塗り分けます。

機首側面と垂直尾翼をを307番で塗ります。

最後に上面を337番グレーで塗って基本塗装完了です。この後、退色・タッチアップ痕、ウェザリングを施していきます。

【ウェザリング】3.12

こんにちは!すっかり春めいて過ごしやすくなってまいりましたね。今回はウェザリングから進めてまいります。

ウェザリングの前に基本塗装で忘れていた塗り分けを済ませておきます。当機はインテークリップの部分の塗り分けが特徴的ですね。この3色迷彩はいろんなパターンがあって、模型で再現するとなると悩ましいのですが、面白いですね。

まずは全体にムラを再現していきます。最初にテンプレを使って描いていきます。テンプレ作業が終わったらフリーハンドでタッチアップ痕などを追加します。

それが終わったら、いつものようにウェザリングブラックで全体をウォッシングします。

今回は比較的きれいな感じにしますので、ペーパーで粗々っと拭き取って、その後で綿棒で汚れを描くイメージで拭き取っていきます。

遠目ではきれいに見えて、接写だと汚れが目立つ感じを目指します。

上面も同様に、パッと見きれいな感じを目指します。

接写だと結構ムラムラしています。!(^^)!

最後にウォークウェイを描きます。デカールに型紙が入っていますのでそれを利用します。

というわけで、ウェザリング塗装完了です。前縁スラットなどの無塗装部分とウェポン類もデカールに備えて塗装を終わらせておきます。

【デカール】3.15

こんにちは!今回はデカールのご報告です。

使用するデカールはファイタータウンのデカールです。非常に詳細に調査されています。( ´∀` )

部分的に余白が多い感じですが、デカール自体が台紙の凸凹に追従している所を見ると、非常に薄いのに発色が良いのが判ります。

垂直安定板の先端はデカールではきれいに再現できませんので塗装といたします。デカールにFSカラーの指示がありますが、自家調色で行かせていただきます。<(_ _)>

推奨キットがハセガワの為か、若干帳尻が合わない部分もありますがコシがあって比較的貼りやすいです。 後で判明しましたが、軟化剤だけではうまく密着しませんので、乾燥する前にヒーターで密着させる必要があります。

NO STEPなどの細かいステンシルは一切ありません。キットのデカール指示を見ても機体によってステンシルがあったりなかったりしますので、この頃の機体はそんなもんなのでしょう。ファイタータウンのデカールのみで完了とさせていただきます。

(追記)背中(垂直安定板の間)にウォークウェイ(?)のラインがあるのですが、ハセガワサイズなのか、寸足らずでしたので後で塗装で描かせていただきます。

【細部を仕上げて完成】3.21

こんにちは!今回は細部を仕上げて完成まで進めてまいります。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

それではエンジン周りから進めてまいりましょう。エンジンはF-16と同じ(?)F-110型です。F-16ではノズル内も比較的きれいな写真が多い気がしますが、トムのは真っ黒に煤けてますね。

今回はレジンキットを使用します。パーツの切り出し、整形が面倒ですが仕上がりは抜群です。完成後にほとんど見えなくなってしまうのが残念ですね。

インストではガンメタっぽい塗装指示なのですが、この緑色が印象的なので実機写真を参考に塗装します。

ファン部分は汚しても最終的にあまり見えませんのでキレイ目に仕上げます。セラミック筒の部分は後で煤けさせますが、一体成型の上、非常に長いのでエアブラシで煤けさせるのは難しそうです。アイリス板の部分は比較的きれいなものが多いようなので、F-16同様に黄色っぽいシルバーで仕上げて後で少し汚しをかけることとします。

セラミック筒が正確に再現されすぎているせいか、キットのパーツと干渉してそのままでは入りませんので、カットして取り付けます。(;^ω^) 毎度のことながら、仮組は大事ですね。

続いて脚部に移ります。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

資料写真とにらめっこしてますが、素晴らしい再現度です。ほんと、びっくりします。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

油圧のチューブ類は白く塗られているものが多いですね。また、脚柱はそんなに汚れていない感じですね。

3Dプリント製なのでそのままでは強度的に心配ですが、その点もしっかりと考慮されております。( ゚Д゚)

脚柱側の穴径と金属棒がぴったり過ぎます、(;^ω^) 切断部のバリをきれいに取っておかないとうまく入っていきません。

タイヤ&ホイールも良い感じです。!( ´∀` )!

胴体側にもぴったりと収まります。この精度はほんとにすごいです。キットパーツを丁寧に採寸したんでしょうね・・・。!(^^)!

続いて前脚ですが、こちらも同様に金蔵棒で補強されています。オレオの部分などもすごく忠実に再現されていますし、伸縮部のロッドもSUS製のパイプが良い感じに磨かれていて実感が高いです。

基部側と合体させます。なんとこのキット、接着しなければステアリングを切ることも可能なんです。( ゚Д゚) 凄い! そのままではスポスポ抜けてしまいますので、金属軸の部分に少しだけボンドを塗っておきましょう。

脚カバーはいつもの赤フチ大作戦を実行します。いつも言いますが、何回やっても得意になりません。

エッチングパーツはこういう時はすごく効果的ですね、スリットの部分が抜けているだけで素晴らしく本物っぽくなりますね・・。( ゚Д゚)

チンポッドです。こちらもクイックブーストのレジン製です。レンズ部の奥にミラーシートを貼って実機っぽくしておきます。

ウェポンラックも資料写真を参考に塗り分けておきます。こちらもすごい再現度です。

前側のみGBU-12を搭載します。こちらもレジン製です。胴巻き部のザラザラ表現が実感満載ですね。プラでこの表現できないんでしょうか、こうなっているプラキットを見たことがないです。

射出座席です。実機写真を眺めていると結構カラフルなんですよね・・・。(;^ω^)

座席を取り付ける前に、インパネ周りのつまみ類を取り付けます。最初につけてしまうと、いつの間にかいなくなっている場合が多いので、最後につけることにしています。

保留にしていたH.U.Dの部分ですが、目立って違うのはガラス両脇のステーの部分ですので、この部分をメインに改造しました。

座席と、前席側のグレアシールドを取り付けてコクピット完成です。前席の布張り部は後席と違って紫寄りの色味としました。キットパーツはつるんとしているのであまり目立たせたくないのと、実機写真を見ていても前後で色が違う機体が結構あるようなので、ご了承願います。<(_ _)>

キャノピー周りです。フレームの小改造とエッチングミラーを取り付けて完成です。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans GRUMMAN F-14 TOMCAT

真ん中のフレームのミラーの部分ですが、写真のように再現しているキットが無い気がします、(私が知らないだけかもしれません) 結構目立つ部分と思うのですが、なぜか省略されています。

最後に翼と機首周りのセンサー類を取り付けて完成です!!主翼は可動機構を残しております、パーツ差し替えで展開状態も再現できるようにしております。それにしても、ライトグレーと紺色のマッチングが最高にクールです。ご指示にあった、比較的きれいな3色迷彩を目指しましたが如何でしょうか。(;^ω^) 画像をクリックいただくとギャラリーへジャンプします。

またのご来館をお待ち申し上げます。
















































































































































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