ハセガワ 1/72 F-14A トムキャット 製作記





こんにちは!製作記のアップが遅くなって申し訳ございません。<(_ _)> またまたハセガワの1/72トムキャットのご依頼を頂きました! みんな大好きトムキャットです。( ´∀` ) 前回はファイナルカウントダウンのハイビジ仕様でしたが、今回はグレー単色、ロービジへの移行期のジョリーロジャースを作ってまいります!

【機体内部の製作と胴体の組み立て】8.30

早速製作に入りますが、インストの順番は基本的に無視します。早く、きれいに作る順番をご紹介できればと思っております。まずは恒例のインテーク周りから始めます。押し出しピン跡と繋ぎ目処理です。完成後はほぼ見えないので徒労感が半端ないのですが、飛行機モデラートして半分洗脳されていますので、ここは避けて通れません。(;^ω^)

いきなり完成の絵ですが、正面から見るとこんな感じです。ファンブレードは気持ち明るいガンメタで存在感を強調しています。<(_ _)>

続いてコクピットに移ります。

計器類はエッチングもセットされていますが、なんちゃってですし、サイズ的にきれいに塗り分けるのが困難ですので、デカールで再現させていただきます。

デカール等でカバーされていない、後席サイドのパネルのみエッチングを使用します。が、サイズが合いませんので、下側をカットしなければなりません。"(-""-)"

コクピット完成の巻です。インパネスクリーンはデカールだと嘘っぽい緑色なので、半艶の黒で塗りなおしておきます。

続いて前脚庫です。コクピットフロアーの下に接着して先に機首に挟み込みますので、この段階で塗装まで完了させた方が楽です。もちろん、塗装は後回しでも大丈夫です。

続いてインテークダクトです。古いキットなので、金型がガタガタなんでしょうね、バリや傷がひどいので、表面をサンディングしてスジボリを復活させておきます。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans F-14 A/B/D TOMCAT

全体がグレーの機体なので、ダクト内の塗り分けが発生します。めんどいのですが、意外と目に付く部分かもです。

白を先に塗って、マスキングした後グレーを塗ります。

塗装完了です。インストではクレオスの315番グレーの指示ですが、自家調色のグレーを少し混ぜて若干ですが青味を追加しています。

組み立てていきましょう。整流板を接着する際に、プラモ用接着剤だとはみ出したりする恐れがありますので、高粘度瞬着+硬化スプレーで止めていきます。

次に胴体部分を用意します。ビーバーテイルはこの段階で接着してしまいます。そのままだと段差ができますので、接着用ダボの部分を少し削って表面が面一になるように調整が必要です。

接合部のバリやゲート跡はきれいに処理しておきましょう。

こんな感じ。

主脚庫の天井部分もこの段階で下地処理をして白く塗っておきます。押し出しピン跡ががっつりありますので、サンディングはこの段階で行います。ここも、塗装は後でも大丈夫なのですが、気が向いたのでやっておきました。(;^ω^)

しつこいですが・・・・、そろそろ金型リフレッシュしてほしいです。

胴体部の処理が終わったらインテークダクトを胴体側と合体させます。ここも、プラ用接着剤で軽く位置決めをしてから、瞬着で裏打ちをしておきます。

側面は比較的きれいに接合できます。( ´∀` )

ですが、先端部分はどうしようもない感じです。"(-""-)"

昔ながらの方法で均していくしかありません。(;^ω^)

パテのみだと、後にポロっといく可能性がありますので、ここも瞬着で裏打ちをしておきます。

それでは機首の取付に移ってまいりましょう。接着面の断面ですが、明らかに形状・厚みが異なってますのでそのまま接着すると上手く行かない気がしますね。

機首の合わせは外面合わせにしますので、内側を干渉しない程度までデザインナイフで削ってしまいます。

インストは無視して片側の機首部品のみを接着します。位置合わせを慎重に行います。

そしてコクピットフロアーを固定します。

接着用のダボをカットして反対側の機首パーツをねじ込みます。

こちらも慎重に位置合わせをします。モールドが微細なので、スジボリの復活は大変です。可能な限りサンディングが少なくなるようにしましょう。

機首のおしり部分は接着せずに胴体側と接着します。

胴体上側の固定が終わったら下側を接着しますが、先に接着用ダボをカットしておきます。

スライドさせる形で下側をはめていきます。

不要な接着線は瞬着で埋めておきます。

続いてノーズコーンを接着します。インストに従って重りを入れます。私の場合、板鉛がやり易い気がしています。


ノーズコーンと胴体の合いはそんなに悪くありませんが、ここは瞬着で埋めてからサンディング整形した方がカッコよくなります。実機では隙間も段差もありませんので。(;^ω^)! 後でスジボリをするのですが、モールドが浅く、整形でほとんど消えてしまいますので、予め増し彫りをしておくと後が楽です。

とりあえず第1段階完了です。この状態で胴体をサンディングしていきます。頑張ります!(;^ω^)

【下地処理】11.25

こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。m(_ _)m  今回は塗装前の下地処理のご報告です。

まずはノーズの部分から。サンディング前にキットのモールドを深くはしていましたが、やはり整形時に一部消えてしまいますので、再度筋彫りが必要です。

ラインチゼルとガイドテープで掘り直します。サンドペーパーで擦って、削りカスが綺麗にスジに詰まっていれば成功です。カスは塗装前にはけで取り除きます。

同様にエアブレーキも処理します。合いは悪くないのですが、キットの筋彫りが非常に細いので、それに合わせないと浮いた感じになってしまいます。一度瞬着で接合部を埋めてから筋彫りしなおします。

下面も同様に処理します。面倒ですが、スケール感がグッと上がりますので、個人的には必須項目となりつつあります。

続いて機首左舷のパネル類です。今回は全てクローズ状態でのご依頼ですので、エアブレーキ同様に不自然な隙間を修正します。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans F-14 A/B/D TOMCAT

当然といえば当然なのですが、実機において、パネルの隙間は接写でようやく判別できるぐらいしかありません。

ついでに右舷側も。接写でこの細さなので、1/72においてはカッターナイフの先で軽く線を引くぐらいが適当なのかもしれませんね。

機首と胴体の接合部の合いはイマイチなので、こちらも瞬着で一度埋めてからサンディングしておきます。今回はフェニックスパイロンを取り付けませんので、誤魔化せませんね(^◇^;)

昔は合わせが下手で、インテーク部分と胴体の隙間が出来てしまい、パテ修正をしていましたが、最近はコツがわかってパテを使わなくても隙間なく接合できるようになりました。♪( ´θ`)

続いて隙間処理を進めてまいります。微細な隙間はパテをすり込んで、はみ出た部分をシンナーで素早く拭き取って終了とします。サンディングだとエッジが出ないのでこちらの方が効果的です。これらの作業、全く楽しくないのですが、小さいスケールでは完成度に大きな差が出る部分なので手が抜けません。(^^;;

インテークリップ周りも隙間だらけなので徹底敵に処理します。この辺りは、普通に置いて鑑賞する分にはあまり目立ちませんので半分は自己満ですね。

主翼のエアバッグの隙間もパテで処理します。本当は瞬着で埋めて筋彫りをし直したいところですが、キャンバス地の再現がサンディングで消えてしまうので、腹ビレ同様にパテ&拭き取りで終わりにします。後は塗装で再現します。

最後に背中のアンテナ部分です。キットのままだとベースの部分が出っ張りすぎですので、薄くして実感を高めておきましょう。

「かすかに存在している」ぐらいまで削ってしまいましょう。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans F-14 A/B/D TOMCAT

実機においてはほとんど存在が確認できないぐらいですね。d( ̄  ̄)

排気ノズル部分は機体の塗装後に取り付けますので今のうちに合わせをしておきましょう。胴体は上下2分割で、そのまま接着しただけでは微かな段差ができ、それが隙間の原因となりますので、土台付きのペーパーで均しておく必要があります。

念のため仮組みをして確認します。接着しなくても、ほぼ隙間ができないぐらいにしておきます。

直径の違いから、インテークダクト側とほんの少しだけ段差ができますが、気になるほどではありません。

どんどんいきましょう。今回は主翼展開状態ですので、主翼も接着してから塗装とします。ハセガワさんのキットはよくできていますので、翼とグラブの隙間はあまりできませんが、実機においては全くと言っていいほど隙間がありませんので修正しておきましょう。

指で摘んだ状態で流し込み接着剤を流します。15分ぐらい経ったらサラサラ系の瞬着を隙間に軽く流して完了です。接着剤が多いと溶けたプラが若干はみ出る場合もありますが、サンディングで綺麗にできますので、ここは強度優先でいきましょう。

キャノピーです。古いキットなので、パーティングラインがかなりきついので、ここはちょっと苦労します。1000番から初めて、2000番のスポンジヤスリで磨いたらコンパウンド処理します。余談ですが、コンパウンドは多めに塗って、何度も繰り返した方が早く綺麗になる気がしています。

べっとり塗っても20〜30回擦ると写真の感じになりますので、そしたらまたべっとり塗って繰り返します。私の場合綿棒で処理していますが、コンパウンドを塗る度に新しくした方が良い気がします。

施工前、施工後です。

残りの部品も、塗装を残すのみの段階まで処理しておきます。大した数ではないのですが、金型が傷んでいるせいか、傷やバリがひどいので結構な時間を要します。

また余談ですが、この時代のハセガワさんの再現力は素晴らしいです。写真はフラップなのですが、後縁の薄さが半端ないです。こういう飛行機の肝的な部分のこだわりは群を抜いていますね。♪( ´θ`)ノ

エレベーターも仮組みして悦に浸ります。

やっと塗装に入れます。(^◇^;)   ここからは楽しい時間なので、幾分ペースも上がるでしょう。m(_ _)m m(_ _)m

【塗装とデカール】12.7

こんにちは!今回は塗装とデカール貼りのご報告です。

まずは今回ご指示いただいたマーキングは、みんな大好きジョリーロジャースです。ハイビジからロービジへの移行期間なのでしょうか、全面グレーになって、機首の国籍マークがちっちゃくなっています。

それでは早速進めてまいります。まずはベースの自家調色グレーをべた塗します。インストではクレオスの315番指定ですが、あえて少しトーンを落とした色調にしています。

次に、インスト指示色の315番を使ってまだらを描いていきます。明度差が少ないので判りにくいですね・・・。(;^ω^)

接写にすると少し判りやすくなりますでしょうか。写真ではっきり判るぐらい明度差をつけると、個人的には少しうるさい気がします。

レドームの先端をレドーム色で塗ります。インストから角度、境界線を決めるのですがちょっとムズイです。(;^ω^) マスキングはタミヤの曲線用を使用しています。余談ですが、このレドーム色、全くと言っていいほど減りません。ほとんどの場合でこのようにレドーム先端をちょこっと塗って終わりなわけですから当然ですが・・・。この塗料も、買ってから軽く10年以上経っています。わざわざこのためだけに買わなくても、肌色をちょっと調色すれば十分ですね。(^^;

続いて部隊マーキングに入ります。垂直尾翼は先端の黄色に塗る部分と前縁のグレーを残す部分をマスキングして半艶ブラックを吹きます。

機首は曲線マスキングを併用してマスキングします。タミヤの2mmを使えばノーズの曲線も比較的簡単にマスクできます。

腹びれも忘れずに。腹びれは外側のみ黒のようです。

黒塗装完了の巻。

垂直尾翼先端に黄色を差して基本塗装完了の巻。

続いてウォッシングです。薄く溶いたウェザリングブラックを全体に塗ります。

完全に乾いたら、綿棒でひたすら拭き取っていきます。グレーを艶消し寄りで吹いていますので、黒が適度に残ってくれます。これを使って汚れのムラ加減を調整します。

ウォッシング完了の巻。いきなり雰囲気が良くなります。やっぱり外面のモールドに関してはハセガワさんが一番ですね、この細さがたまりません。( ´∀` )

下面も良い感じです。

デカールに備えて主翼のスラット部分も仕上げておきます。赤が入るといきなり賑やかになりますね。

スラットの赤ついでに、脚庫カバーの赤フチ大作戦です。何度やっても上手くなりません。(ーー;) 接写では部分的によれて見えますが、機体に取り付けると気にならない程度ですのでご了承願います。<(_ _)>

気が向いたので脚も仕上げてしまいました。伸縮部には毎度のミラーシートを貼っておきました。

いきなりですがデカール完了の巻。デカール貼りについては特筆するところは特にありません。やっぱハイビジマーキング良いですね~。しばらくの間、自画自賛で悦に浸ります。(('ω')ノ 2日ほど置いて艶消しクリアーを吹きます。

早速、脚を取り付けます。古いキットですが比較的すんなり取りつけることができます。

続いて、排気ノズル周りを仕上げます。ダクト内部はインスト指示では白なんですが、このぐらい煤けていた方がしっくりくる気がします。(分割線をごまかすのも大きな理由ですが・・・<(_ _)>) ちなみに、排気ファン側の押し出しピン跡をそのままにしていますが、完成後は内視鏡でも使わないと見えませんのでご容赦ください。<(_ _)>

次に排気ノズルです。せっかく開閉2種類ありますので、両方付けられるようにします。以前は真鍮線で固定しましたが、作る方も使う方も手間なので、金型の精度を信じてはめ込み式にしてみました。ダクト側(左のピンボケ)がオスになっているので、軽くヤスって面を出します。施工が悪いんでしょうが、オスの径が気持ち大きいので、ノズル側のメスの部分をデザインナイフの先端で少し削ってオス型に合わせていきます。

接着無しでこの程度なら上出来ではないでしょうか。触ると外れますが、置いておく分には水平状態でも外れないので良しとしましょう。

閉ノズルも同様に処理します。こちらも置いて眺める分には問題無さそうです。「キュイーンっ!!」て遊ぶと外れます。(^O^)/

先ほどピンボケだったオスの部分ですが、排気ノズル(メス部)とダクト(オス部)の取付具合を決めてから、カバー(シルバーに塗った部分)と内側のダクトの位置決めをします。(説明下手・・・・)

ダクト側を胴体に接着して完了です。隙間も最小限で良い感じです。( ´∀` )!

【各部を仕上げて完成】12.9

今回でようやく完成となります。大変長い間お待たせをして申し訳ございませんでした。<(_ _)>

まずはコクピット周りを仕上げましょう。グレアシールドの投影レンズはクリアーブルーを接着剤代わりにして固定します。塗って接着するよりも断然きれいで楽です。

シートも1/72というスケール的には十分なディティールではないでしょうか。

ピンボケで申し訳ございませんが機体に装着するとまずまずの見ごたえです。

続いてキャノピー周りです。いつものようにエメラルドグリーンを内側から塗装します。あまり濃くならないように注意します。

破砕コードはラインチゼルで掘って完了です。

あまり主張しないように軽く線を引きます。

続いてエッチングのバックミラーを取り付けますが、そのままでは光沢が足りませんし、ミラーシートを貼るには小さすぎます。

ここは使い古した2000番ぐらいのスポンジヤスリで擦って光沢を出しましょう。コンパウンドなども併用して、丁寧にやれば鏡のようになりますが、あまり意味がないので「言われてみれば光ってる」ぐらいでOKです。

インストでは第2キャノピー側に取り付けるようになっていますが、キャノピークローズの場合は風防側に取り付けます。第2キャノピーと挟み込む形になりますので、取付に際しては、クリアーボンドを少量付けるぐらいでOKです。

後席側も同様にクリアーボンドで接着します。振動対策の観点では瞬着よりもポロリ率が低いと思いますし、多少はみ出してもそんなに気になりません。

タミヤの最新1/48含め、どのメーカも再現していませんが、バックミラーの基部にも窓枠が少しありますので再現しておきます。これがあれば少々の接着剤のはみだしはカバーできます。

【出典】大日本絵画 Danny Coremans F-14 A/B/D TOMCAT

こんな感じです。

それでは、重箱の隅といった感はありますが、気になる部分の追加工作です。穴が開いていない部分は開孔しておきます。写真は省略させていただきますが、着艦フック基部のドレンパイプ(?)も同様に開孔しておきました。

細かいアンテナ類と、ナビゲーションライトを残して、最終のウェザリングに取り掛かります。まずはエナメルの茶色等で油汚れを再現します。

よく判りませんが・・・(;^ω^) ムラを残す感じで拭き取っていきます。

それが終わったら薄く溶いたオレンジ色や焦げ茶色で軽くムラをなぞって強調しておきます。

上面も同様に薄く溶いた焦げ茶色で、ウォッシング時の拭きムラを強調します。下面のような油汚れは少ないと思いますので軽く施して完了とします。

エアブラシ作業が終わったらセンサー類を取り付けます。工作をする点では限界的に小さいのですが、機体に取り付けるとややオーバースケール感は否めませんね。

最後にナビライト類を取り付けます。小さすぎてパーティングラインも塗膜厚で消えてしまいますので、ランナーについた状態で塗っていきます。幸い、ゲートが接着面にもってきてあるので助かります。

精密ピンセットでも無理なぐらい小さいので、デザインナイフの先で軽く刺して取り付けます。

接着はクリアボンドを少量付けて行います。

最後に同社別売りのミサイルを取り付けます。今の目で見るとモールドもだるくて今一つですが、1/72なので良しとします。

という訳で完成!です。やっぱハセガワのトムキャットは良いですね、アマゾンで買えば1400円ぐらいです。作るのはちょっと大変ですが、コスパ抜群です!写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。































































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