レベル 1/32 ホーカー タイフーン 製作記





こんにちは!製作記が遅くなって申し訳ございません。<(_ _)><(_ _)> 今回はレベルの1/32 タイフーン(再販)を作ってまいります!!

【前置き】6.27

初版は1973年とのことで、私よりもちょっとだけお兄さんなキットです。20年ぐらい前でしょうか、当シリーズの初版キットが、東京の某買取屋で恐ろしいプレミア価格で売られていたのを覚えています。(;^ω^)

それでは、早速始めてまいりましょう。まず、外箱に完成写真が載っていますので見てみましょう。

お客様も仰ってますが、ぱっと見はでっかい1/72です・・・。(;^ω^) まあ、半世紀前のキットなので当然と言えば当然ですね。

うーん、今一つそそられません・・・(;^ω^) 昔は高値の花だったと聞いていますが・・・1/32自体が高嶺の花だったのでしょう。

中身を見てみましょう。モールドは当時のスタンダード、凸モールドです。雰囲気はこっちの方が出るので嫌いではないのですが、整形が大変です。(;^ω^)

パイロットです。この前後2分割式、懐かしいですね~、どっちが先かは判りませんが、ハセガワの1/32シリーズのもそっくりですね。

インストも手書きの挿絵に丁寧な説明文でほっこりします。!( ´∀` )! 昔はみんなそうでしたが、いちいち「このパーツは何か」まで書いてあって、単におもちゃというよりは、教材に近いですね。

それでは進めてまいりますが、お客様からも、「現代のキットのような完成度は求めていない」とのお言葉を頂いておりますので、「この時代はこうだったんだ」という感じでノスタルジーに浸りながら、お気楽モード(?)で進めさせて頂きます。

【エンジンの製作】6.27

それでは順通り進めてまいりましょう。

エンジンからスタートです。今回はエンジンカバーは閉じて完成させますので塗装は行いませんが、組立だけは行いましょう。細部モールド等はなんちゃって感が否めませんが、パーツ点数もそこそこ多く、頑張ってる感じがしますね。( ´∀` ) エンジンまで再現されている飛行機プラモなんて、やっぱり高級品だったのでしょう。

組立はストレス無く行えます。見えなくなる所までよく再現されていると思います。ここから「リアル」を追求するとほぼフルスクラッチになってしまいますね・・・(;^ω^)

胴体に合わせてみます。思いのほかピッタリです。現行の中華製なんかよりもずっときれいに収まります。

胴体を貼り合わせると同時にエンジンも組み込んでしまわなければなりませんので、あごの内側の繋ぎ目消しが発生します。ちょっと目立ちますのでここは消しておきましょう。

ラジエターの部分を先に塗装してしまいます。

終わったらマスキングをして組み込みます。あごの内側の整形、塗装が終わった取り外します。

【コクピットの製作】6.27

引き続きコクピットを作ってまいります。

パーツ数も1/72と同程度の数しかありません。最近のタミヤみたいにコクピットだけでインスト5ページって来られるとうんざりしますが、こういう感じだとホッとします。(;^ω^)

早速組んでみます。不思議なもので、ディティールを追求しない前提だとこの程度でも全く気になりません。普段、いかに洗脳されているのかが良くわかります。(;^ω^)

特有のカードアですが案の定、全く合いませんね・・・。クリアーパーツとの兼ね合いもありますし、キットの設計を尊重(?)して可動にて進めさせて頂きます。<(_ _)>

キットのインストでは、コクピット色がダックエッググリーンとなってしまっていますので、塗装はハセガワの1/48を参考に、いつもの薄松葉色(?)で塗装します。

実際は違うかもしれませんが、見栄え重視でその他小物は適当に塗り分けておきます。

ちょっと脱線しますが、こんな風にきちんとした文章の説明文はある意味新鮮で楽しいです。慣れてしまえば、昨今のように絵と矢印だけのインストでも理解できますが、初心者の人にはこうやって順序を言葉で書いてあげた方が親切だなあと思います。( ´∀` )

という訳で胴体完成!・・・ここまではすんなりなんですよね・・・。飛行機の形にするのは訳ないんですが・・・。(;^ω^)

こんな風に、絶体絶命的なパーティングラインとかが平気で存在します。これどう処理しましょう・・・。いくらストレート組みとはいえ、これをそのままではあまりにもみっともないですし・・・。がんばろ。(T_T)/~~~

【翼の製作】8.11

こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。

毎日暑い日が続きますが如何お過ごしでしょうか。それでは前回の続きから進めてまいります。

まずは機体中央の接着線を消していきます。昔のキットなので仕方がないのですが、接着線だけを消してもきれいなラインが出ませんので、周辺もある程度サンディングして整形する必要があります。瞬着パテを駆使してひたすら削ります。ハッチの輪郭など、明らかに凹モールドが相応しい部分は事前にスジ掘っておきます。

次は気になる側面のパーティングラインを消していきます。微妙に段差ができてしまっていますので、線だけ消すわけにもいかず、周囲をある程度サンディングしなければなりません。

表面のラインはきれいになりましたが、折角のモールドが台無しです。(T_T)/~~~ (翼は仮合わせしてます。)

それでは主翼製作に移ります。

主翼は下面側が3分割となっています。途中で角度が付いている関係でしょうか。うまく合うと良いのですが・・・(;^ω^)

全体的な形やモールドは良い感じですが、御覧のような意味不明な傷があったりします・・・。(;^ω^) なんでしょうね、これ・・・。

下面の接合部です。そんなに悪くは有りませんが、どの道サンディングが必要なので、瞬着で埋めておきます。

動翼の淵というか、ヘリの部分にはヒケのような段ちができてしまっています・・・。ここは削って均さないとみっともない気がします。せっかくきれいなモールドなのに残念です。(T_T)/~~~

機銃です。合いの悪い2分割パーツで、表面がボコボコしてますね、このままサンディングすると痩せてしまいそうなので、瞬着パテを盛ってから整形します。

翼との接合は思いの他きれいにいきますね。軽くパテを差すぐらいで大丈夫そうです。

水平尾翼です。すり合わせをすれば、そこそこきれいに取り付け可能と思われますが、どのみち整形が必要なので、そのまま取り付けて瞬着で隙間を埋めてしまいます。

下面胴体との接合部です。まあ、昭和のキットのいつもの感じです。違和感なしです・・・(;^ω^)

それではサンディング開始です!気合を入れてまいります!

まずは機銃から。この機銃カバーが真円かどうかは知りませんが、それっぽく成形します。一応瞬着を表面に盛ってから削りましたが、ほとんど下地が出てしまってます。(;^ω^)

淵のヒケ(?)段ちも思い切ってヤスってしまいました。(;^ω^)

凸モールド風に仕上げたいので中途半端な感じもしますがこんな感じで進めます。

この部分は豪快に削りました。ディティールで見せるキットではないので、とりあえずはアウトラインをきれいにすることに注力することにしました。<(_ _)>

うっかりしていましたが、機首のエンジンカバーも合わせておかなければなりません。「想定内」ですが、ため息が出てしまいます。

胴体を貼り合わせる前に処理しておくべきでした・・・。(;^ω^)  強引に瞬着パテを裏打ちしてサンディングに備えます。最終的にはスジボリでハッチ感を出しましょう。

という訳で、とりあえず、第一段階のサンディング終了です。個人的には凸表現は残したいと思いますので、この後の工程を考えると頭が痛いのですが、気合を入れてまいります!

【モールドの修復】8.31

こんにちは!今回は消えたモールドを復活させて塗装できる状態まで進めてまいります。

まずは1000番ぐらいのペーパーで表面を均しましょう。モールドを復活させた後で修正はつらいので、念入りに行っておきます。(;^ω^)

終わったら、ナイフとスジボリガイドテープを使用して、凸線を引いていきます。凸線というか、「めくれ」を利用して凸線っぽく見せるだけですが・・・(;^ω^) ぱっと見で目立たない方向にナイフを入れて、めくれ側を目立つ方に持ってきます。この写真で言うと、めくれを上に持ってきます。

接写で見るとスジが入っていますので、サフを吹く際に厚吹きをして埋めるイメージです。

胴体も同様に引いていきます。「私の場合」必ず一度は失敗します・・・(;^ω^) 失敗したら瞬着で埋めて繰り返しトライです!!

パネルラインが終わったらリベットツールでリベットを描いていきます。ニードルで手打ちも考えましたが、意外と細かくビッシリ入っているので、こちらの方が見た目がきれいになると思いました。リベットもパネルライン同様に、めくれた部分を凸に見せかけたいので、少し力を入れてめくれを強く出します。

接写だと違和感が否めませんが、少し遠めだとそんなに気になるほどではありません。<(_ _)>

反対側はこんな感じです。

軽くサフを吹いて確認します。キットのリベットもまばらな部分がありますので、スポンジヤスリなどで全体的に均せば落ち着くと思われます。

続いて消え去ったボルトの再現です。0.1mmプラペーパーを1mmのポンチで切り抜いて、更に半分に割ってボルトを表現します。

実機云々ではなく、元のキットの状態を再現します。(;^ω^)

サフを吹けば違和感なしです。!(^^)!

続いてライト類を確認しておきましょう。主翼前面の着陸灯(?)はそのまま使えそうですので、最後に取付とします。

翼端灯は一回り小さいですね・・・ディティールに拘らないとはいえ、これではあんまりですね。(;^ω^)

よってアクリル棒から削りだしまっす!!まずは、適当にカットして瞬着で貼り付けます。接着面を平らに均してから接着しないとサンディング中に外れてしまいます。

あとはひたすら320番ぐらいで削っていきます。形が出たら、順に1500番ぐらいまで番手を上げて仕上げます。

最後にコンパウンドで磨いたら完成です。プラと違ってアクリルは硬いので、輝きが強くてカッコいいですね。( ´∀` )

磨き終わったら一旦外して電球を再現します。少しオーバーかもしれませんが、0.8mmのピンバイスで開孔してクリアカラーを垂らしておきます。こちらも最後に取り付けます。

という訳で、全体にサフを吹いて下処理完了!! でっかい1/72感が少しは薄れたでしょうか、個人的にはスジボリよりも凸の方が、雰囲気は実機に近いと思っておりますので、個人的には結構気に入って来ています。手がかかった分の愛着でしょうか・・・。(;^ω^)

【塗装開始】9.28

こんにちは!更新が遅くなって申し訳ございません。ようやく塗装に入ってまいります。ここからは楽しい時間ですのでサクサク進めてまいりましょう。

まずはインストでパターンを確認しましょう。いつものことですが、胴体左右のパターンが繋がりませんね・・・(;^ω^)

参考でハセガワ1/48のインストも見てみましょう。こちらも若干おかしな部分がありますが、まだマシなので、こちらを参考にして迷彩を描いていきましょう。

それでは始めます。まずはインベイジョンストライプの白を塗ります。インシグニアホワイトに少しだけ艶消し剤を混ぜています。

同時に、黄色く塗る部分も発色を良くするために白を吹いておきます。

次に、スカイの部分です。スピンナーはキットのインストでは黄色くなっていますが、完成見本もハセガワのインストもスカイとなっていますので、こちらを採用します。胴体の文字と尻尾の帯も同色で再現したいので、塗装で再現します。文字はデカールを台紙に切り出しました。

次に黄色です。インベイジョンストライプの部分をしっかりマスキングしておきましょう。プロペラは先端だけでも良いのですが、傷消しと艶合わせの為に全体を塗っています。

黄色の部分とインベイジョンストライプの部分をマスキングして下面色のミディアムシーグレーを塗ります。後でインベイジョンストライプの黒を塗る部分の境界線はフリーハンドでOKです。

続いて上面ですが、その前にキャノピーを確認しておきます。透明度は問題無いのですが、厚く、表面も湾曲していますので今の目で見ると今一つです。まあ、でもこれも味の一つということで。<(_ _)>

窓枠のモールドがダルくてほぼ無いに等しいので、細切れのマスキングテープで枠をでっち上げます。<(_ _)>

上面の黄色と、下面との境界線をマスキングしたらいよいよ迷彩塗装開始です。

まずは、クレオスのオーシャングレーをべた塗します。スジボリが埋まるなんて心配は無用なので、塗膜はやや厚めにします。

次にダークグリーンで迷彩を描いていきます。最初に塗料10%ぐらいの薄いもので境界線を描いていきます。境界線のボケ脚は密な方がカッコよく仕上がりますので、マスキングしない場合は必須工程なのですが、輪郭をはっきりさせるのには何度も重ねますので非常に時間がかかります。(;^ω^)

終わったら、塗り絵の要領で、内側をつぶしていきます。先ほどよりも、ほんの少しだけ濃くして吹きます。

どうしても仕上がりが気になるので、ここでマスキングを剥がしてしまいます。(;^ω^) 気を付けたつもりなんですが、やっぱり所々滲んでしまっていますね、凸モールドのマスキングは難しいです(;^ω^) 後でタッチアップしておきます。

引き続き、インベイジョンストライプに移ります。正直これ、大嫌いです。(;^ω^) 白黒の幅が同じだと、ただの割り算で済むのですが、今回のように幅が違う上に、キットのモールドも左右で微妙にずれている場合は泣きそうです。今回はキットのインスト寄りで仕上げていきます。

まずは黒の幅を決めます。インストに近い形で均等になるように何度も調整します。結果、黒の幅は11.5mm。実際、計算すると合わないのですが、計算で合うまで試行錯誤するのは気が遠くなりますので、目検で違和感ない所で妥協します。<(_ _)><(_ _)>

最初の黒が決まると、後は割り算と引き算で大まかな位置が出ますので、ぱっと見、均等になるように微調整してマスキングです。

感覚的に0.3~0.5mmぐらいですが、左右のモールドの位置が異なりますので、ほんの少し非対称になってしまっています。ぱっと見は大丈夫と思いますが・・・。測らないでくださいね。<(_ _)>

気にしだすと終わらないので一気に黒を塗ってしまいます。真っ黒ではなくダークグレー寄りにすると目がシバシバしません。( ´∀` )

脚カバーも翼のパターンに合わせて仕上げます。

インベイジョンストライプ完了です!! まずまずうまく行ったと思っております!(^^)!

【仕上げ】10.13

こんにちは!今回でいよいよ完成です!それでは前回の続きから進めてまいりましょう。

まずは、デカールを貼る前に退色表現を施しておきます。それぞれの色にほんの少し白を混ぜたものでマダラを描くイメージで進めて行きます。遠目にはあまり判らないぐらいに留めます。

それではお楽しみ、デカールです! っと思った瞬間木っ端みじん・・・。ぱっと見、傷んでいない感じだったので確認もせずにバンバン水に浸けてしまいました・・・。(;^ω^) インパネのデカールは平気だったのに・・・。

ここから塗装で再現する気力は残っていないので、他のキットを漁りサイズ的に合致するものを拝借しました。マークセッターをたっぷり塗って凸モールドに馴染ませていきます。ドライヤーで温めつつ、15分程度放置します。

いきなりですがデカール完了。リベットがきれいに馴染まないとカッコ悪いので結構時間がかかります。黒一色、白一色のデカールは全然痛んでなく普通に貼れました。何が違うんでしょうね、不思議です。

デカールを乾かす間に小物を作ってしまいましょう。脚部です。それなりに再現されています。ちょっとホイールが小さい気もしますが、キットの味ということでそのまま行きましょう。

プロペラも幅が広い気がします・・・。ここも味ということで・・・。(;^ω^)

排気管です。サンディングが面倒なので、ピンバイスで開孔します。溶接ビードがクッキリ再現されていますね、良いアクセントです。

照準器はクリアー部分が端折ってありますので、プラバンで「でっちアップ」します。

整形の邪魔になるのでカットしておいたライトの部分を復活させます。透明ランナーとプラ棒でこちらもでっちアップです。

ハセガワ1/48のインストには指示がありませんが、箱絵を見るとなんとなく青っぽいのでクリアーブルーで着色しました。

デカールが乾いたら塗装の仕上げに入っていきます。少しでも情報量を増やしたいのでチッピングを施しました。

デカールの部分にクリアーコートをしたら黒でウォッシングします。

いつものように、拭きムラを残しながら仕上げていきます。凸モールド周辺は墨を残すイメージにしています。墨入れが終わったら全体に半光沢クリアーを吹いて落ち着かせます。

最後にライト類を取り付けます。主翼前縁のライトが省略されていますので、プラ棒+ミラーシートでライトをでっち上げます。簡単ですが、雰囲気が良くなります。

翼端灯はクリアーボンドで取り付けます。サンディングの傷が埋まって透明度が戻りますし、接着面を侵さないので仕上がりがきれいです。硬化すると弾力性があるので振動ぐらいでは外れませんのでお勧めです。

という訳で、完成!です。( ´∀` )!粗を探せばキリがないのですが、全体としてみると存在感抜群で非常に味のある仕上がりとなりました。この時代のキットを作って思うのですが、ディティールを追求しないキットはそれはそれで面白みがありますね、製作は困難を極めますが、完成の喜びはひとしおです。

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