こんにちはJUNSANです。急にハイビジの戦闘機が作りたくなりました。今回はコルセアⅡです。マイナーなんでしょうが、個人的には好きな部類です。キットはハセガワの名作で、私が子供の頃からありますが、内容は現行でも全く遜色ない素晴らしいものです。2019.1.31
小池氏の箱絵が素晴らしいです、こんな風に絵が描けたらさぞ楽しいでしょうね。ご覧の通り、決してスマートな感じはしません。戦闘機と言うよりは攻撃機ですね、似たようなのにクルセイダーという戦闘機がありますが、それを寸詰まりにしたようなイメージです。
今回は初級編ということで、社外部品は一切使わずに組み立てていきます。まずは、燃料タンクなど、2分割の部品を先に接着してしまいましょう。そうすることで、胴体と同時にサンディング出来て効率が良いです。
下準備
まあまあ有ります。
あと、穴明けポイントが結構ありますので、忘れないように先にやってしまいます。それにしても、メカの彫刻が素晴らしいですね、ここはパネル開状態で作らないと何だか申し訳ない気がしますね。
コクピット
さてコクピットです。
まずは小部品を付けて、コクピット全体を黒で塗ります。そして黒で残す部分にマスキングをします。スイッチ類などが凸モールドで彫刻されていますので完全なマスキングは難しいです、そんなにキッチリやらなくても大丈夫です。
黒ついでに、他の黒くするパーツも一緒に塗ってしまいます。
そしてグレーを塗ります。インスト指示よりも暗いグレーにしています。はみ出したりしている部分はは後でタッチアップすればよいので、あまり気にしなくてOKです。
パネル間に僅かな隙間がありますので、薄く薄く溶いたグレーを刺して情報量を増やしましょう。筆で塗るのではなく、毛細管現象を利用するときれいに線が入ります。
ボタン類を適当に塗り分けて、はみ出しをタッチアップしたらとりあえず完成です。薄いグレーで軽くドライブラシもしています。
昔はインパネもグレーで塗った後で黒の部分を描いていました。でも、筆が下手なのでゴテゴテになってしまっていました。比率で言うと圧倒的に黒が多いですので、黒をブラシで吹いて、グレーを後で塗ります。計器同士の隙間は再度コンソールの場合と同様に毛細管現象で処理します。
接写では粗だらけですが、機体に収まると全く気にならない程度です。
インテーク処理
続いて胴体内に収めるインテーク部を作っていきましょう。
押し出しピンの跡と、金型の傷跡が目立ちますので瞬着で処理します。後端は壁になっていますね、現代ではここにエンジンファンブレードが設計されるところでしょうか。
後端の壁の部分をエッチングソーでカットします。普通は黒く塗って終わりなのですが、合わせ目消しの時に邪魔になりますし、機体の奥深くに入ってしまう部分なので板を黒く塗っても解放状態でも変わりはありません。
とりあえずクレオス316番のインシグニアホワイトで塗って、貼り合わせます。あまり「すり合わせ」をやらなかったので、結構分割線が目立ちます。
結構目立つ部分なので、つなぎ目にパテを盛って処理しましょう。インテークの後ろ半分は一段上に上がっているので完成後は見えません。よって、パテは前半のみです。つなぎ目の外側の部分は研磨時の割れ防止の為、瞬着パッチをしています。
つなぎ目のパテの研磨は、ケガキ針に細切りのスポンジヤスリを刺して処理します。
DAYTONA(デイトナ) 3M スポンジ研磨剤 マイクロファイン 92865
サンディングして、316番ホワイトを、「これでもかっ!」ってぐらい厚吹きします。その時にエッチングでカットした部分の壁があると塗りにくいですし、何より白くなってしまい、ふとした角度で見えてしまうかもしれません。胴体との相性も見たいので、仮組して確認します。接写ではうっすら分割ラインが見えますが、50センチ離れたら全く気になりませんので、これで良しとします。パッと見で判らなければOKです。
胴体とインテークの隙間が気になりましたので、パテで埋めておきます。実機の写真を見たら、分割線はあるのですが、遠目にはほぼ一体の感じでしたので。
早く形にしたいので、主翼を接着してみます。垂直尾翼の「ヒレ」合せで付けてみたところ、前側の接着線に隙間ができました。
よって、タミヤのプラペーパー0.2mmを差し込んで隙間を埋めます。
【 プラペーパー 0.2mm B4 】 3枚入 タミヤ 楽しい工作シリーズ tk209/ 紙のようにしなやかで扱いやすいプラスチック素材
見た目にはプラペーパーだけでほぼ隙間が無い感じですが、後でスジボリをしなければなりませんので、パテで目止めをしておきます。ついでに、ほかのジョイント部にもパテを入れておきます。
インテークをスポンジヤスリでサンディングします。残念ながら一度では完結しません。パテを薄く盛ってはサンディングを3回ぐらい繰り返すと、違和感が無くなってきます。
胴体下部のエアブレーキに大きな隙間が出来てしまいますので、前半部はプラペーパー、後半部は瞬着埋め+スジボリで対処します。後で知ったのですが、駐機状態ではこのエアブレーキは半開き(?)な感じみたいですね・・・・後の祭りなので、今回はピッタリ閉まっている状態で進めます。
パイロンを差し込み式にしますので、キットの穴を伸ばしランナーで埋めておきます。接着が乾いたらサンディングして、パイロン側の真鍮線を差し込むための穴を開けておきます。あと、電子機器のパネルは結局全閉にしました。機体のラインを崩したくないというのが立前で、塗り分けが面倒というのが本音です(;^ω^)
塗装とデカール
塗装を開始しましょう。いつものように明るい色から塗っていきます。因みに、今回は上面もライトグレーで、キット成型色と同じ感じですし、塗り分けもマスキングでくっきりさせるタイプですので上面側のグレーから塗っても問題ありません。
クレオスの316番ホワイトでバーッと塗ります。モールドが割と繊細なので、薄い塗料を何度も重ねるイメージで塗った方が良いと思います。他の白くするパーツも一緒に塗ります。機体に関しては半分以上が白なので結構大変です。
続いてライトグレーを塗ります。クレオスの場合は315番のグレーですが、今回はタミヤラッカーのライトグレーで塗ります。この塗料はつや消しなので作業効率が良いのと、匂いがクレオスに比べてマイルドなので選択しました。単色で白とグレーの2色では面白くないので、フィクションですが一部パネルのトーンを変えて塗っておきます。
基本塗装にに対して暗いグレー、明るいグレーの計3パターンでつぎはぎ塗りをします。機首の部分の塗り分けは曲線マスキングを使って塗り分けます。塗り終わったら墨入れをしてデカールに備えます。
このキットのデカールは発色は良い方なのですが、とても薄くて腰が無く、軽くスライドさせただけで切れてしまいます。写真のような曲面だけでなく、垂直尾翼の部分も何か所も切れました。手抜きせずに塗ればよかったです(-_-;) 幸い粉々にはなりませんでしたので、慎重につなぎ合わせれば遜色ない感じには仕上がりました。
給油プローブのところはデカールではきれいなラインが出せないので塗装します。クレオスのインディーブルーでほぼ同じ色が出せます。完全に攪拌しないで、上澄みの濃い青と、沈殿しているホワイト(?)をうまく混ぜるとパッと見では判らないぐらいの色が作れます。コーションデータ類は少ないので、デカールは比較的にすぐに終わります。
小物製作
デカールが乾く間に小物を仕上げてしまいましょう。コクピットシートは海軍型と空軍型の2種類がセットされています。昔は親切でした、ハセガワさん。
シートベルトはファインモールド製、ナノアビのファントム用を使っています。A-7のシートベルト詳細資料を見つけられなかったので、でっち上げになってしまいますが雰囲気はOKです。
ファインモールド 1/48 ナノ・アヴィエーションシリーズ 現用機用シートベルト4 プラモデル用パーツ NC10
脚部もしっかり再現されていて好感が持てます。伸縮部にはミラーシールを貼っておきます。
脚庫内も1/48にしてはよくできています。銀や黒で適当に塗り分けたほうが見栄えがします。
排気ノズルは機体内部に収ってしまうので、完成後に目立つ淵の部分のみを薄くしておきます。排気ブレードはガンメタで塗った後、タンでドライブラシをしておきます。
キャノピーのシーリング部は、白にほんの少し黄色を混ぜた色で塗ります。私のスキルで筆塗りは厳しいので、1か所ずつマスキングしてエアブラシ塗装します。キットにモールドがある場合はキャノピーフレームと同様にマスキング出来るのですが、当キットの様にモールドがはっきりしない場合はこの方法が楽ではないでしょうか。
脚カバーにつく着陸灯です。クリアーパーツで一体成型の為、形状的にミラーシールは貼れません。シルバーの下地を作ってから白を塗ります。手持ちの中ではフィニッシャーズのクロームシルバーが結構光る部類なので塗ってみます。
乾燥後、白でオーバーコートします。まあまあ光ります。
パイロンも問題なく取付くことを確認しておきましょう。
ポッド前面のガラス部分ですが、ポッド側を黒く塗って接着すると接着面がばっちり見えてかっこ悪いですし、最悪接着剤が裏側ではみ出して、見るに堪えなくなってしまいます。今回は色の源を使って裏側を濃い紫で塗って、その上にミラーシールを貼りました。紫がほんの少し透明がかっているので、表側から見るといい塩梅に反射します。
ポッドとの接着は非溶着系のボンドで行います。今回はクレオスの透明ボンドで接着しました。表面の反射具合がご確認頂けると思います。
美透明接着剤 MJ199
キットのままだとパイロンが少し寂しいので、別売りの爆弾セットで賑やかにしましょう。インストに各パイロンの装着例が載っているので助かります。今回は3種類の通常爆弾をぶら下げることにしました。実際は重量の兼ね合い等でこのように積むことは無いかもしれませんが、見た目重視、私的趣味です。ご了承願います。
ハセガワ 1/48 アメリカ空軍 エアークラフト ウェポンA プラモデル X48-1
ハセガワ 1/48 アメリカ空軍 U.S.エアクラフト ウェポンD スマート爆弾&ターゲット プラモデル X48-8
ランナーから外した瞬間、ゴミ(チリ)となり得るセンサーの類。インストのE21番に関しては「部品じゃなくてモールドでお願いしますよっ!」て感じです。触る部分じゃないので大丈夫とは思いますが、念のため、一番最後に取り付けることにします。
ウェザリングと仕上げ
さて大詰めです。ウェザリングカラーの拭き残し戦法で、ほぼほぼ汚しは終わっています。それを基準にし、エアブラシで若干アクセントをつけていきます。
コントラストが弱すぎました、あまりよく判らないかもしれませんが、拭き残したスジに沿って、茶色や黒で輪郭を描いていきます。これもフィクションになってしまいますが、個人的にはパネルごとに全然違うパターンにするのが好きです。例えば汚いパネルの隣は比較的きれいなパネル等、一見ちぐはぐな感じが、ちょっと遠目では意外な効果をもたらす場合があります。「少し塗っては離れて眺める」を繰り返して不自然な感じにならないように進めていきます。
下面です。こちらもコントラストが弱すぎます。肉眼ではもっとギトギトな感じがするのですが・・。後で完成画像にて捕捉させていただきますが、上面と同様に、拭き残しをエアブラシでなぞるイメージで表情を付けていきましょう。
光の角度を変えてみましたが、やっぱりあまりよくわかりませんね(-_-;)
それでは艤装やアンテナ類を付けて完成させましょう!
脱着可能な部品たちです。キャノピーは閉状態だと若干合いが悪いので、接着せずに開閉選択可能な形とします。せっかくなので、パイロットも乗せられるようにしました。
水平尾翼も可動にしたかったので、穴開けをして2mmプラ棒で軸を作りなおしました。
機首の超小物たちです。無くても良いのかもしれませんが、あると情報量が増して良いです。
コクピットの記念写真です。シートベルトを追加しただけなのに、なかなかの精密感ですよね。
というわけで完成!です。閲覧頂きましてありがとうございました。画像をクリックして頂くとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。