こんにちは。この部屋ではローデンのモホークを作っていきます。本機はバナナ型の胴体に3枚の垂直尾翼、ターボロップエンジン2基に、でっかく張り出したキャノピーを持つ、非常に魅力的なスタイルをしております。私にはトンボに見えて仕方ありません。
箱絵で衝動買いしました。後々調べてみたら、多くの派生型が出ていたようですが、本キットを購入した当時はこれしか無かったような気がします。ベトナム仕様も惹かれるのですが、今回はグレー塗装のちょっと近代的なイメージに仕上げたいと思います。ローデンのキットは初めてですので楽しみです。
早速作ってまいりましょう!
主翼と胴体です。大変古い金型の様で、表面はザラザラ、傷だらけです。モールドは気持ち太めですが、昔の海外製は大体こんな感じでしょうか。表面は800番ぐらいで磨かないときれいにならない感じです。早速ちょっとブルーになって来ました。
インストはこんな感じです。比較的判りやすいですね。項目5のシートですが、紙のような薄いプラで整形されています。これは新鮮です。扱いにくい金属製エッチングじゃなくて、こういうのをスタンダードにしてほしいですね。
塗料の対比表にちゃんとグンゼの色番が記載されています。個人的にはこれだけで合格点です。
インスト通りに進めてまいります。まずはインパネ。メーターパネルとモニターはクリアーパーツです。メーターは裏側から黒を塗り、モニターはクリアーシートのビリジアンを裏側から貼りました。モニター類を緑にしてしまうのは昭和のすり込みでしょうか。
コクピットとシートです。シートですが、形からして、ファントムとかクルセイダーと同じ感じなので、ジャンクエッチングのファントムのものを付けてみました。多少違うのかもしれませんが、違和感ないので良しとします。
この飛行機、複座なのに、レーダー員?(右席)には操縦桿が無いんですね、パイロットに何かあったら墜落なのでしょうか・・・。
機体内部の工作は特にありません。早速胴体を貼り合わせてみます。左右の合いは結構良好です。段ちもできませんし、モールド同士のズレもほぼありません。ただ、スジボリが浅く、サンディングで確実に消えそうなので事前に掘りなおした方が良さそうです。
繊細なアンテナ類はサンディングの前に切り外した方が無難です。
円形パネルは真円が出ていないので、瞬着で埋めて掘りなおした方が良いでしょう。
地道にサンディングを進めているのですが、全てのパーツが上の写真のように表面がガサガサです。イライラするので#400で削ってます。
このパーツはスジボリの掘り直しが必要です。カーブの部分はケガキ針でなぞってからラインチゼルで深くしました。
とりあえず飛行機の形になりました。小部品もパーツの表面処理が大変なので塗装までには時間が掛りそうです。
この手の機体の最大のネックポイントです、そう、機首への重り入れです。とりあえず、インストに従ってノーズの部分に板鉛を目いっぱい詰め込みます。薄い板鉛の方がパーツに追従するので良いかと思います。
ノーズだけでは尻もちをつきそうなので、スペースが許す限り鉛を詰めていきます。脚も取り付けて、念入りに確認した方が良いです。本キットの場合、ここだけでは十分ではありませんので、コクピットの裏にも少し追加しました。これから組まれる方は、主脚よりも前に位置するパーツには可能な限り重りを入れた方が良いと思います。
小部品のサンディングも終わりましたので、塗装に入っていきましょう。ブラックを塗るついでがありましたので、サフ代わりにブラックでキズ、サンディングミスをチェックします。ついでにキャノピーの合いもチェックします。本当は接着、整形して塗るのが良いのですが、内側に塗料の飛沫が付く可能性が高いので、キャノピーは後接着とします。
機体の塗装に移ります。インストではクレオスの308番、F-15とかの基本色なのですが、少し青すぎる気がしますので、余っているカラーを使って自家調色します。307:311:317=2:7:1ぐらいで調色しました。
ベース完了です。ブラックを塗った際に翼前縁の防氷ブーツを塗っていましたので、マスキングしてグレーを塗りました。この順番の方が、後から黒を塗りよりも楽だと思います。
マーキングはこちらにします。まあ、グレーの機体なら何でもいいので。ステンシル中心で、国籍マークすらありませんので、サクッと終わらせましょう。
まずはウォークウェイを先に塗装しておきます。デカールで済まそうかとも思いましたが、見た目に厚手の感じがしましたし、主翼に関しては縁の部分しかデカール化されていないので、塗った方が早いです。
インストを参考に目検でマスキングします。
クレオスの317番で塗りました。あと、一色のグレーでは面白くないので、事実無根ですが、動翼、ハッチ部などを基本色よりも明るいグレーで塗り分けてみました。
続いて墨入れです。機体色が1色なので、やや強めに拭きむらを意識しました。
デカール完了です。サクッと終わると思っていたのですが、デカールが厚くて、そのうえパリパリだったので予想以上に時間が掛りました。
デカールが乾く間に小物を作っていきましょう。
艤装類は真鍮線で固定しないと、接着だけでは厳しいと思います。余談ですが、この部品の前方に重りを入れると確実に尻もちをつかないと思います。
増槽にも真鍮線を組み込みます。
細かいアンテナ類ですが、機体側にはっきりと穴が掘ってありませんので、インストではイマイチ位置が判りません。
マーキングのパートを見ると若干理解できると思います。あとは、ネット上で画像を漁るしかありませんね。
デカール乾燥後、クリアーをかけたらいよいよキャノピーです。思った通りイマイチ合いません。前面には許しがたい隙間が空きますので、仕方ないのでパテで埋めます。
完ぺきではありませんが、この位で妥協します。アフターパーツを請求できる国産キットならばいくらでも整形を試みるのですが、海外キットの場合はそれも難しいので、妥協できる程度で良しとします。
小部品、アンテナ線を付けて完成です!細かいところは粗が多いのですが、全体的にはカッコよく仕上がったと思います。どこかアニメチックなフォルムがたまりません!写真をクリックして頂くとギャラリーへジャンプします。閲覧頂きありがとうございました。