製作記のアップが遅くなって申し訳ございません。今回はアカデミーのキットとモデルアートのコンバージョンキットを使用して、偵察機型のF-18Dを作ってまいります。
【前置き】7.22
それでは内容を確認してまいりましょう。
まずはモデルアートのキットを見てみます。ここはしっかり岩国のホーネットを再現しているようです。( ´∀` )
見本の写真です・・・。ぱっと見、嫌な予感しかしない・・・(;^ω^)! 当キットはハセガワ用の様ですが、なんとか合わせていきたいと思います。がんばるぞ!!
実際のレジンパーツです。個人的に表面が粗いのは許せますが、パネルラインの運河掘りがちょっと残念です。(-_-;)
【機首周りの製作】7.24
それでは製作に入ってまいりましょう。
キットパーツの加工からです。基本的に、キットをレジンパーツに合わせざるを得ませんが実機のパネルラインも関係してきますので調整が必要です。
まずは不要部分をカットします。
当キットはハセガワ用なのですが、幸い、実機のパネルラインに合わせてレジンパーツを作られているようですので、これに合わせて進めてまいりましょう。
アカデミーキットのパネルラインでカットして合わせてみます。グレアシールド部分の合いもいい感じです。
壮大なサンディング作業が予想されますので、浅いスジボリを深くしておきましょう。
機首側面もパネルラインに沿ってカットしておきます。
機首を組むにあたり、コクピットフロアーを作っておきます。インパネなどは塗り分けで処理しました。ピンボケで申し訳ございません。(;^ω^)
機首の側面パネルを取り付けると、そのままでは少しはみ出てしまいますね・・・(;^ω^)
側面パネルを合わせるため、胴体側(機体後部側のパーツ)を少しカットします。
胴体を合わせる際に、エレベーターを可動式にするため、プラバンを裏打ちしておきましょう。後で穴あけ処理をします。
機首の合わせはこんなもんでしょうか。風防部品を仮合わせして問題ないことを確認しておきましょう。
隙間はもちろん、段ちが結構きついです。(;^ω^)
段ちはどうしようもないので、瞬着を盛って機首ラインを滑らかにするしか仕方がありません。<(_ _)>。
ついでに隙間も瞬着で埋めてパネルラインを修正しましょう。 機首の運河彫りも最終的には直そうと思ってます。
【機体の整形】8.25
こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。今回は各部の修正作業をご報告いたします。
まずは難関の機首周りから進めてまいります。グレアシールドのつなぎ目は軽くパテを差す程度できれいにできそうです。
それにしても、この運河彫りも、アンテナのダルさも気に入りませんね・・・。(;´Д`)
というわけで、アンテナも削って運河彫りには瞬着を流してしまいました。( ´∀` )!
そしてひたすらサンディング作業を繰り返していきます。
あらかた終わったら、機種側面のヒレの裏側も処理しておきます。ヒレの先端のつなぎ目の部分にはプラペーパーを貼って瞬着土台を作っておきます。
こんな感じで継ぎ目を修正しております。
見た目できれいでも、サフを吹くとこの通り結構ガタガタなので、何度も繰り返していきます。
ヒレの裏面も、とりあえずモールド一つ無い状態にもっていきます。
実機写真で見ても、遠目ではラダーカバーの継ぎ目以外はパネルラインも何も見当たりません。まあ、遠目なので何とも言えませんが。
機体後部もご覧の感じで真っ平にしてしまいます。(;^ω^)
削っているうちに機首のアンテナがダルくなってしまいましたので、カットして後で他のキットから移植しましょう。
整形が終わったら、一旦サフを削り落とし、元の運河彫りを参考にスジボリを施していきます。
実機写真を見てもパネルラインはあまり目立ちません。本当はこのぐらいがリアルなんでしょうが、模型として面白くない気もしますので、アカデミーのキットの幅に合わせる感じで進めていきましょう。
掘ったら1000番程度でサンディングし、削りカスがきれいにスジにたまれば成功です。
ヒレの裏側はキットに彫ってあったスジボリの再生とラダーパネルを再現して完了とします。
エレベーター周りも同様にスジボリ再生をしておきます。
インテーク周りは割とぴったりですが、パネルラインの感じを他の部分と合わせるために一度接着線を消しておきます。
因みに、キットのままでは奥行きがさみしい感じなので、壁をカットして奥行きを再現しておきました。
主翼の接合もまずまずですが、ここも一度瞬着で埋めて、後でスジボリをし直しましょう。
続いて垂直尾翼ですが、ここはほとんど隙間が発生しませんでしたので、パテを差して完了とします。
パテが乾かないうちにシンナーで拭き取ります。
小さな隙間には効果的です。( ´∀` )
エアブレーキは閉状態のご指示です。心配しておりましたが、ここは素晴らしくぴったりでしたので無修正でOKです。
エレベーターは真鍮線で可動へ改造しました。
とりあえず士の字です!!個人的にホーネットはスーパーよりもレガシーのほうがカッコいい気がしてます。(;^ω^)
次回は全体の整形と、塗装ぐらいまでをご報告できればと思っております。表面処理に関してですが、ご覧の感じで、結構な梨地/柚子肌でスジボリも甘めですので、苦難は続くといった感じでしょうか・・・。(;^ω^)
【機体の整形その2】9.7
こんにちは!引き続き下地処理を行ってまいります。
まずは主翼の付け根から。よーく見ると若干の段ちになっていますので、瞬着をパテ代わりにして滑らかな線になるようにサンディングします。
それが終わったらスジボリとボルトの再生をしておきます。
整形時に削った機首のセンサー(?)のバルジはハセガワの定番キットから持ってきます。こんなのまで別部品としているのは流石です。( ´∀` )
続いて機首のIFFアンテナの再現です。接写で見るとベースの部分も結構肉厚で、存在感がありますのでこれも再現してみます。
0.1mmプラペーパーを使って再現してみます。ベース部に関しては、そのままでは少し主張が過ぎる感じがしましたので、接着後に少しペーパーをかけて薄くしています。
次に下面のカメラ部です。カバーはクリアーレジンで再現されています。透明度は今一つですが、表面の凹凸を削ってクリアーをかければそれなりになるでしょう。
土台から慎重に切り離し、角を整形して機体側に合わせる必要があります。
カバーガラスは若干スモークがかったような色味ですね。
カメラ設置の関係で脚カバーも形状が違うため、ここもレジンで再現されています。ノーズ同様に表面が非常に荒いのでしっかりサンディングします。エッジが非常に薄いので大変です。(;^ω^)
実機と比べてみても、スケールの割にはそこそこ再現されていると思います。!( ´∀` )!
キットでは胴体下面のチャフディスペンサーが選択式になっています。
モデルアートの写真集によると、ビルドナンバー"165171" 以降は2連装とのことです。
今回のマーキングは"164653"なので、単装とさせていただきます。
たまたま目についたインテーク裏の清流板ステー(?)をプラペーパーで再現しておきましょう。
言われなければ気付かない部分かもしれませんが、意外と存在感があります。
塗装の下準備として、翼下パイロンも整えておきます。付属のレジン製のものを組んでいきます。表面をサンディングし、真鍮線で取り付け部を補強しておきます。
ついでに射出座席も整形しておきましょう。これもモデルアートのキットに付属です。彫刻が少し甘い気もしますが、キットの物よりは断然情報量が多いのでこちらを選択させていただきます。シートベルトも再現されていますし。!( ´∀` )!
というわけで、ようやく下地処理完了!!です。すでにお腹いっぱいな感じです。(;^ω^)
【塗装とデカール】9.13
こんにちは!今回は塗装から進めてまいります。
塗り分はいつものゴーストグレイ2色です。
まずは下面をクレオス308番でべた塗りします。
続いて上面を307番でべた塗りします。
続いて退色&タッチアップ痕を再現していきます。今回はテンプレートを使って塩マスキングみたいな効果を狙っていきましょう。
まずは薄く溶いた308番を軽くふいていきます。
そのままだと不自然な斑模様となってしまいますので、タッチアップ痕はフリーハンドで描いていきます。
遠目で見るといい感じになってきましたが、まだまだ調整が必要です。
下面も同様に、308番グレーに白を混ぜて明るくし、上面同様に吹いていきます。
ある程度のところで切り上げて、ウェザリングブラックでウォッシングを施します。
ウェザリングブラックで汚しを描くイメージで綿棒で拭き取っていきます。
ウォッシングによって一段暗い感じになりますので、再度307番にほんの少し308番を混ぜて全体にオーバースプレーします。
だいぶ落ち着きましたが、まだ少し不自然なところがありますので、最終的な汚しをかけるときに修正します。デカールに備え、塗り分ける部分を先に済ませておきましょう。
引き続きデカールを貼ってきましょう。
モデルアートのデカールもステンシルまで再現されていてGOODです。
発色も良く、余白も最低限で良い感じです。軟化剤はお勧めしないと書かれていますがどうでしょう。
キットのデカールはカルトグラフです。こちらも余白は全くと言っていいほどありませんね。( ´∀` ) 主にウェポンで使用します。
ウェポンにもデカールを貼りますので先に細部を塗り分けておきます。GBUの胴体はザラザラちっくですね・・・(;^ω^)。
キットのままだとサイドワインダーのお尻がさみしいので、プラバンでちょっと加工しておきます。
まず先にウェポンから。GBUのザラザラちっくな部分はダークグレー+ライトグレーのドライブラシでそれっぽくしておきました。カルトグラフのデカールは厚いので、このサイズの曲面にはマークソフターが必須かもしれません。私の場合、ちょっと荒業ですが、流し込み接着剤を少量使用して馴染ませました。
機体です。モデルアートのデカールは確かに非常に薄いのですが、クレオスのマークセッターは問題なく使えました。艶消しに近い塗装面ですが、シルバリングもほとんどなく仕上がっています。結構良い部類のデカールですね。どうでもいいですが、NO STEPとか結構貼ってるんですが、機体色と近い色なので写真だとほとんど判りませんね・・・(;^ω^)
【細部を仕上げて完成】9.16
こんにちは!今回で完成です。大変お待たせをいたしました。<(_ _)>
それでは細部を仕上げてまいりましょう!
まずは脚周りから。
キットのままでも1/72としては十分な気もしますが、ちょっと物足りない部分もありますので真鍮線などを使って少しだけディティールアップしておきます。
機体に取り付けます。主脚の小細工が効果的・・・? (;^ω^)
次に排気ノズルです。
1/48レベルのパーツ構成でよくできています。アイリス板は、この段階ではシルバーよりの塗装をしておいて、後で表情をつけることにします。
脚庫カバーは海軍機お決まりの赤フチ大作戦です。修正が楽なエナメルで塗り分けます。
射出座席です。写真集を見るとクッションやベルトはいろんな色があるみたいですが、個人的趣向も含めカーキグリーン寄りの塗装を施します。
塗り分けたらダークグレーでドライブラシをして立体感を強調しておきます。
H.U.Dは偏光フィルムで見る角度によってグリーンになるようにしました。<(_ _)>
最後に機首周りの小物です。AOAセンサーとピトー管はモデルアートのセットより金属製を選択しました。カメラの部分ですが、機材部はフラットブラックにドライブラシ、カバーガラスはサンディングして透明度を復活させ、アンバー系の塗装をしておきました。
記事的に、多少前後する部分もありますが、続いてウェザリング塗装のご報告です。
主翼上面のオイル汚れやタッチアップの斑を意識して汚していきます。
尾翼付近、何かの穴周辺の汚れは特徴的なので再現しておきます。ほとんど全ての機体でこのように茶色い煤けが見られます。
個体差はありますが、下面は多くの機体において結構汚れています。
主脚庫以降のオイル汚れが特徴的なので再現しておきます。
重箱の隅の話ですが、レドームの先端は金属地ですのでそれも再現しておきます。(;^ω^)
めっちゃピンボケ。(;^ω^) レドームもライトグレーを半分ぐらい混ぜて、肌色っぽさを少し減らしています。
アイリス板の表面も薄く溶いたエナメル塗料で表情をつけておきます。
ものすごーく、うっかりしていましたが、ウォークウェイを描くのを忘れていました。( ゚Д゚) アカデミーも考証忘れでしょうか、キットにおいてデカールもなければ塗り分け指示もありません。(;^ω^)
実機を確認すると、真っ黒なすべり止めではなく、機体色に近い明るめのグレーですね。
クレオス305番グレーですべり止めを描いた後、ライトグレーで退色表現を施して、最後にエナメルの黒で足跡っぽい汚れを描いておきます。
ウェザリング完了です。自分的には、強すぎず弱すぎず、いい塩梅にできたと思っております。<(_ _)>
翼下のウェポン類ですが、今回はモデルアートのレジン製パイロンを使用していますので、そのままでは取り付けられません。ダボ穴は伸ばしランナーで埋めて、真鍮線工作をして取り付けます。
キャノピーとウェポンを取り付けて完成!!です。個人的趣向で申し訳ございませんが、ウォークウェイ以外の部分は若干の艶が感じられる仕上げとしました。やっぱホーネットはレガホがカッコいいです!!大変お待たせをしまして申し訳ございませんでした。画像をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。
またのご来館をお待ち申し上げます。<(_ _)><(_ _)>