ズベズダ 1/72 スホーイ Su-30SM 製作記




【出典】ホビージャパン フランカー プロファイル写真集

こんにちは!製作記が遅くなって申し訳ございません。m(_ _)m

今回はズベズダのスホーイ SU30です。変態機動でおなじみのフランカーファミリーです。ズベズダのキットは自身初めてでちょっと不安でありますし、ただでさえスホーイにはムズイ印象しかありませんのでちょっとモチベが上がりません・・・・が、気合いを入れて参りましょう!

【前置き】

 

まずは内容と仕様の確認です。今回は冒頭の写真の機体、塗装図においては下段の上面黒、下面ライトブルーの機体を作ってまいります。あくまで個人的な印象なのですが、ロシアっぽいというか、威圧的な印象を受けます。

資料もたくさんお借りしております。(^◇^;)

それにしても、フランカーの派生型はなかなか覚えられません・・・。(^^;;  ファントムなんか、ぱっと見でCとかJとか言えるんですが・・・。歳ですかね・・・。

あと、アフターパーツとしては、エッチングとピトー管類をご支給頂きました。

【機体内部の製作】

それでは早速始めてまいります。

まずは使用するパーツを切り出してみます。1/72にしては結構なボリュームです。しかも、ここは褒めるところなのですが、各パーツともスケール感ばっちりで、小さいものは小さく、細いものはニッパーで切るのもためらうぐらい細いので・・・・先が思いやられます。(^_^;)

それでは、いつものように、まずはコクピットからです。

【出典】新紀元社 フランカーディティール写真集

【出典】新紀元社 フランカーディティール写真集

コクピットのフロアー色ですが、いつもの変な緑色 m(_ _)m  かと思いきや、インスト指示はライトグレー、資料写真では米軍機のような、やや暗いグレーです。

エッチングの色はグレーというか、すみれ色なので、クレオスの317番グレーで色味を合わせておきます。

サイドコンソールもインパネも現代機らしくすっきりとした感じなのであまり見栄えはしませんね。座席と操縦桿は後で取り付けます。とりあえず士の字に向かって進めていきます。

胴体を貼り合わせる前に脚庫も作っておきます。一部エッチングでディティールを補強します。

コクピットと脚庫が終わったら胴体上下を貼り合わせます。よくできたキットで思ったよりもピッタリと合わせることができます。

多少の段ちは発生しますが許容範囲です。

主翼上面の接合部ですが、少し隙間ができますので瞬着で埋めてサンディングに備えます。それにしても表面の梨地が気に入りませんね、塗装前につるつるに仕上げないといけません。(;´Д`)

垂直尾翼を取り付ける前に給気口を開口しておきます。地味ですが、小さな部分でも開孔することは結構効果的と思っております。<(_ _)>

垂直尾翼と胴体の合いは今一つですね。すり合わせをきちんとすれば、きれいに収まるのかもしれませんが、埋めて削ったほうが早そうなのでガンガン接着していきます。

それにしても翼の薄さの再現がヤバいです。小さいスケールにおいてはこの辺りがリアルかどうかを分ける生命線ですからね。結構好きかもしれません。このメーカー。( ´∀` )

ノーズコーンも付けてしまいましょう。機体形状的にテールヘビーな予感がしましたので、念のため鉛を仕込んでおきます。固定にはタミヤのクリアーボンドを使用します。

というわけで、サクッと士の字完成です。やっぱフランカーカッコいいです。特にこのカナード付きの機体は少しアニメっぽい感じもしますが強そうで良いですね。

【機体の整形と各部の組み立て】

それでは機体整形から進めて参りましょう。今回は前側のセンターパイロンは装着しませんので、ダボ穴は一旦埋めておきます。後でそれっぽく加工しましょう。

次に、インテーク周りですが、曲面が多いせいか、非常にスジボリが浅いので、可能な限り増し彫りしておきます。

ダクトは見慣れた分割で、当然のようにピン跡などもあるのですが、組んでしまうとほぼ見えないので、塗装だけしてインスト通り組んでしまいます。

意外と胴体との合いは良いです。他のパネルラインと合わせたいので、ダクト後半部との接合部のみ瞬着で埋めてラインを掘り直しておきます。

レドーム先端のピトー管は金属製に換装です。段ち、隙間があるとカッコ悪いので、この段階で平滑にしておきます。

フラップ類、エレベーターも取り付けてしまいます。今回は全てダウン状態でのご指示を頂いております。

機体と一緒に塗装する小部品も仕上げておきましょう。パイロンはエッチングパーツでディティールアップします。

脚柱にはエッチングでパイピングを追加します。この、ごちゃごちゃしたパイピングもフランカーの特徴ではないでしょうか。

最後に全体を#800~#1000で均して梨地肌をすべすべ肌に改善しておきます。

結構面倒な作業ですが、梨地肌のままだと、完成後の実機感がだいぶ損なわれると思っています。

サンディングが終わったらエッチングに換装する部分の基部を取り付けておきます。今回はアンテナ類をエッチングのシャープなものに置き換えます。キットパーツのアンテナは分厚いので、そのままではスケール感を損ないます。エッチングは強度が保てないのであまり好きではありませんが、このスケールにおいては非常に効果的なアイテムと言えます。

機体色とは異なりますので後でも良いのですが、ついでにキャノピーの仕込みも終わらせておきましょう。面倒なことに前後でに分割となっています。(;^ω^)

キャノピーフレームは黒なので、そんなに目立たないといえばそうなのでしょうが、さすがにそのままではあんまりな気がしますので、隙間を埋めて、サンディングし直してフレームを描くことにしました。

というわけで、ようやく下地処理完了です。士の字になってから、だいぶ時間がかかってしまいました。(;^ω^)

【塗装開始】

それでは塗装を進めていきましょう。まず下面色ですが、ホワイトにほんの少しブルーグレーを混ぜて明るい水色のような色味にしました。画像によってはもっと濃い水色に写っているものもありますが、今回の塗装パターンにおいてはこれぐらいの方が落ち着く気がしました。<(_ _)>

上面はクレオスのダークシーグレーにしてみました。インストの指示ではもう少し明るい感じの指定となっていますが、少し赤みを帯びたこの色がイメージに合います。この辺は独断と偏見もありますがご了承願います。

そしていつもの様に汚しの下準備としてテンプレを使って斑を描いておきます。

エアショーなどの動画を見る限り、あまり汚れた機体を見かけないので、実際どのような汚れ方をするのかよくは判りませんので、光の具合で判別できるぐらいの軽いものに留めておきます。

続いて無塗装部分の塗装です。フランカーの見せ場でありますが、塗り分けが非常に面倒です。(;´Д`)

ノズルの方も一緒に仕上げてしまいます。独特の青焼け(?)を意識して塗装します。いったんシルバーで塗装した後、クリアーブラック、オレンジ、茶色、ブルーを重ねて再現します。

細かい所も塗り分けたら塗装完了です。ぱっと見はあまり判らないかもしれませんが、とにかく細かな塗り分けが非常に多いです。体感ですが、F-14の倍ぐらいは塗り分けがあるような気がします・・・(;^ω^)

最後にデカールの前にウェザリングブラックでウォッシングをしておきます。

【細部を仕上げて完成】

今回で完成まで進めてまいります。お待たせをしまして申し訳ございません。<(_ _)> デカール工程の写真を撮り忘れましたが、非常に良質なデカールで、マークセッターとの相性もバッチリでした。

コクピット周りから進めてまいります。H.U.D.はエッチングを使って精密度アップしておきます。

座席もエッチングを使ってディティールアップです。独特のごちゃごちゃ感がたまりません。( ´∀` )

キャノピーにはバックミラーを追加します。そのままではイモ付けになってしまいますので、0.3mmのピンバイスで穴を掘ってから透明ボンドで接着です。1/72でエッチングのミラーを一個一個つけるのは結構大変です。(;^ω^)

コクピット完成です。クリアーパーツと胴体の合いはばっちりです。

アンテナ類もエッチングに置き換えます。

猛烈に小さいです・・・。ほぼイモ付けのような状態ですが、どう加工しても触れば一発アウトなのであまり関係ない気もします・・・。

放電棒(?)はリアルな形状の真鍮製を御支給頂いております。こちらも猛烈に小さいです。キットの出来が良く、翼端が紙のように薄いので、エッチングソーで切れ込みを入れてダボを作成し接着します。

脚周りです。スケールの割にはかなり精密に再現されています。少し残念だったのが、ライトパーツがクリアーじゃない点です。改造するには小さすぎるので、ミラーシート+クリアーでそれっぽく仕上げておきます。いつもの様に伸縮部にもミラーシートです。

乗降用ラダーの製作もご指示頂いておりますので組み立てますが、良い意味でとにかく細かく再現されています。スケール重視で非常に細く成型されておりますので組み立て及びサンディング作業が非常に大変、というか激ムズです。(;^ω^)

というわけで、完成!です。初めてのズベズダのキットでしたが、印象としましてはパーツの合いは良いです。ですが組み立てに少しコツがいるというか、タミヤ、ハセガワと比べるとちょっと難しいと感じました。ともあれ、完成すると非常に整っていて迫力を感じる仕上がりとなりました。画像をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。

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