エアフィックス 1/72 H.P.ハンプデン 製作記





こんにちは!またまたマニアックな(良い意味です)ご依頼を頂きました!蛇の目ファンの方はご存じなのでしょうが、私のようなミーハーは初めて知りました。箱を開けた瞬間、直ぐに、そっと閉じてしまいました。(;^ω^)なかなか手強そうですが頑張ります!

【前置き】2.17

インストとデカールです。焼けも相まって、古文書のようなインストと、一見使えそうもないデカールが印象的ですねぇ・・・。(;^ω^)かぐわしい、昭和の香り(?)もたまりません。古い紙って、何でこの香りになるんでしょうね・・どうでもいいか。(;^ω^)

はい。懐かしいですよね、最初からバラバラです( ´∀` )。1/72ぐらいだと、こんなんで十分な気もします。クリアパーツが怪しいですねー、合うんでしょうか。(;^ω^)

昔のキットのスタンダードな感じです。全面リベット表現びっしりです。最終的に、これをどう表現するかも課題の一つですね。

モチベーションアップのためにも仮組してみましょう。精度はまずまずです。パテ整形などを前提としていない時代のせいか、接着だけである程度の形にはなるようです。

意外だったのがノーズのクリアーパーツです。透明度はイマイチですが、合いが良いですね。( ´∀` )!ひょっとして、当キット、ファーストロットとかでしょうか。少しホッとしました。( ´∀` )

【コクピットの製作~士の字まで】2.26

こんにちは!私にしては珍しく、<(_ _)> 今回は一気に士の字まで進めますよ!というのも、大昔のキットなので、コクピットだけでは間が持ちません。(;^ω^) フロアーとパイロットを塗装したらコクピットは完了です。

まずはランナーからパーツを切り出して仮組してみます。珍しくゴーグルと酸素マスクを装着したパイロットです。驚いたのは、酸素ホースが肉抜きされている点です。(胴体と一体になっていない)ディティールの観点からいうと、「宇宙人」感は否めませんが、時代を考えると意気込みがすごいと思います。後席の人は「考える人」にしか見えません。(;^ω^)

丁寧に塗ってもディティールが弱いとがっかりします。パイロットも結構頑張って塗ったのですが、こんな感じにしかなりません、<(_ _)> キャノピー閉なのがまだ救いですが、開だとちょっと厳しいです(;^ω^)。

続いて「士の字」にすべく、翼も作っていきましょう!現代のキットではあまり経験しないかもしれませんが、接着面をきれいにしないと、まともな形になりません。キットのままではデコボコで、そのまま接着すると隙間だらけになって大変なので、接着面も丁寧にサンディングしなければなりません。

垂直尾翼です。同様に接着面は真っ平にサンディングします。

しつこいですが、<(_ _)> ここもサンディングします。

こんな感じです。何でもいいのですが、平らになるように、ヤスリの台座を使った方が良いです。

尾翼部完成!成形色が黒なので伝わらないとは思いますが、各接着部の隙間を可能な限り小さくしたという、アピール画像です。(;^ω^)

続いて主翼を作ります。脚収納部はインストに従ってインテリアグリーンで塗っておきます。ピン跡そのままですが、ディティール表現が全くないので、ここをきれいにサンディングする意味もない気がしまして・・・申し訳ございません(;^ω^)

ふと目をやると1968年製・・・大先輩です・・・52年前ですよ・・・。こいつも52年後にこんな風にさらされるなんて思ってもみなかったでしょうね~(;^ω^)

主脚はできれば最後に取り付けたかったのですが、この段階で取り付けないとうまくいかないようですので、整形して先に取り付けます。(このパーツもバリだらけ(;^ω^) 脚は、キットでは可動式になっているようですが、今回は接着固定します。機体の塗装が終わるまでは接着せずに格納状態で置いておきます。

胴体に戻ります。左右を貼り合わせる前に、下部銃座の窓を処理しておきます。思いのほか隙間はできませんが、外面塗装の際の拭きこみ防止の観点から、接着部に透明ボンドを充填しておきます。

尾翼部の取り付けですが、ダボはカットして、面を出す方がきれいにいくと思います。1/72なので、きちんと接着すれば強度の問題は無いと思います。

くどいので、主翼の貼り合わせと胴体の貼り合わせ工程は省略させて頂きますが、ここも接着面のサンディングは必須です。ですが、きちんと処理すれば、隙間はほとんどできません。隙間を埋める目的のパテは不要です。 !( ´∀` )!

というわけで「士の字」です!個人的には思ったよりも綺麗にできたと思っております。凸モールドをできるだけ生かしたかったので、サンディングが最小限になるようにはしたつもりです。ですが、ヒケの部分はどうしようもないので、パテを盛ってあります。<(_ _)>

【下地処理 その1】4.13

こんにちは!更新が遅くなって誠に申し訳ございません。進みが悪くて申し訳ございませんが、今回はサンディングのみのご報告です。成型時の表面傷と合わない部分の処理に思いのほか手こずってしまいました。(;^ω^)

まずは上面です。以前にも申し上げましたが、可能な限り凸モールドを生かしたいと思いました、ですが、金型が今一つなのか、表面にかなり傷があります。サフでも消えないと思われるものを#400で粗削りして、その他の部分はサフを吹いてから処理することとしました。

下面も同様です。下面は上面よりちょっとひどい感じです。黒に塗るので多少気が楽ですが、最低限は手を入れましょう。

続いてサフを吹きます。思ったよりもきれいに仕上がりました。局所的に修正が必要ですが、少しモチベーションが上がりました。( ´∀` )

上面も少し手を入れれば普通に見れる程度までもっていけそうです。サンディング中は、どうなることかとブルーでしたが、少し光明が見えてきました。

【各所修正その1】8.24

こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。<(_ _)> 周りにある現代のキットたちと見比べて、どう修正したらよいものかと悩むと同時に、納期不問のご厚意に甘えてしまい、なかなか筆が進みませんでした・・・。<(_ _)><(_ _)>

今回はサフで見つけた粗と、下面の窓修正をご報告いたします。

まずは下部銃座の窓です。どうしようもない感じで合いません・・・。(;^ω^) しかも意味不明のぶっといスジボリが片側だけにあります・・・。

荒業ですが、窓枠の隙間と、ぶっといスジボリに粘度の高い瞬着を盛ります。窓の内側まで瞬着がまわらないように、硬化スプレーを予め塗布しておきます。

その後はひたすらサンディング整形です。"(-""-)" グレーで残っている部分が埋めた部分です。凸リベットが消えてしまいますが致し方ありません。

一通り終わったら再度サフを吹いて確認します。硬化スプレーを使うと時々「す」が入りますね、すが入っている部分はサイドその部分を掘って、瞬着を再充填してサンディングします。この作業を繰り返します。

表面が滑らかになったら1000番以上でサンディングして、コンパウンドで磨きます。今日の目で見てしまうと今一つですが、キットそのままよりはだいぶましになったと思います。<(_ _)>

その他、サンディング不良や傷の部分を修正して再度サフを吹いていきます。凸モールドでなければ全体的にガリガリ削った方が早い気もしますが、今回はできるだけ凸を残す方向で進めさせていただきます。本当はこの段階でキャノピー周りも接着修正したいのですが、内側が汚れるとどうしようもないので最後に取付でご了承願います。<(_ _)>

【各所修正その2】11.26

こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。<(_ _)><(_ _)> 今回も「削り」がメインとなってしまいます。(;^ω^) 内容的にあまり面白くないかもしれませんがご了承願います。

まずは各部品たちです。数は少ないのですが、最近のキットのように、ゲート跡とパーティングラインをヤスって終わりという訳にはまいりません。(T_T)/~~~全体をサンディングして整形していく必要がありますので、非常に時間がかかります。

それでは機体側に戻ります。爆弾槽ハッチは閉状態にてご指示いただいております。槽内も残念な作りなので、安堵しておりましたが、どっこい、やっぱり合いませんね。(;^ω^) 下面色は黒なので目立たないとは思いますが、不自然な隙間なので埋めておきましょう。

隙間の幅が均一ではないので、0.2㎜のプラペーパーを差し込んで埋めていきます。雑・・・(ーー;)。

流し込み接着剤で溶着させながら地道に進めます。"(-""-)" 最後に瞬着を垂らして微細な隙間も埋めておきましょう。

2~3日置いてサンディングです。一応塗装前に、境界線をラインチゼルでスジボリしておきます。

とりあえず、塗装前の準備は終わりましたので、最後にクリアパーツの合いを確認しておきましょう。

冒頭でも触れましたが、ノーズに関してはまずまずです。塗装後に接着し、目立つ部分だけパテを差して再塗装するぐらいで良いでしょう。

コクピットの風防です。少し隙間ができますが、ノーズ同様の処理でOKでしょう。

背中の小窓です。こちらも後でパテを差す方法で行けそうです。

後部銃座の窓は全く合いませんね・・・・(#^^#) 胴体側を削ると機体のラインがおかしくなりますし、かといってクリアパーツ側の修正もできませんし・・・。考えます・・・。

主翼前縁の着陸灯(?)です。翼側のモールドがえぐれてしまっていますが、パテぐらいしか思いつきません。

最後に下部銃座です。横の小窓もそうでしたがここも全く合いませんね・・・・(;^ω^)

クリアパーツの肉厚分ぐらいズレがありますので、削ってどうにかなるものでもなさそうです・・・・。アフターパーツも請求できませんので、無理はできないので悩みます・・・・。

とりあえず、今回はここまでです。次回はサフを吹いて、消えた凸モールドを復活させて、いよいよ塗装に入ってまいります。

【塗装開始】1.3

新年あけましておめでとうございます。いつもながら更新が遅くて申し訳ございません。<(_ _)> 今回はようやく塗装に入ってまいります。

塗装の前に、サンディングで消えてしまったリベット表現を復活しておきましょう。

曲線テープでガイドを作ってニードルでリベットを打っていきます。凸リベットなので厳密にはおかしいのですが、この密度で凸リベットの再現はしんどいので、ちょっと離れて見たときに違和感がなければOKとします。<(_ _)>

少し強めに開孔するとプラの「めくれ」が発生しますので、それをそのまま残して凸っぽさを表現します。

最後にサフを厚めに吹いて完了です。ニードルでできた穴をサフで埋めるぐらいのつもりで行うと、そんなに違和感のない仕上がりになります。( ´∀` )

それではいよいよ塗装開始です。まずはインストで迷彩パターンを確認しましょう。非常に大雑把ですが、この時代はこんなもんなのでしょう、雰囲気重視で行きたいと思います。

外箱の完成写真を確認します。インストとは少し違いますが全く違和感は有りません。蛇の目通の方からはお叱りを受けそうですが、雰囲気重視で進めさせて頂きます。

ご依頼者様から参考で貸与頂いた、新しいバージョンのインストも確認します。2機分の迷彩パターンが載っていますがこちらの方が、今回のものに近いので、こちらを参考に進めてまいります。

最初に下面の黒から塗っていきます。黒で仕上げる細かい部分も同時に仕上げたいので、下準備をしておきます。カウリングの前縁はカッパーで塗りました。傷消しを含め、プロペラは全体を黄色で塗って先端のみをマスキングしておきます。ついでに爆弾も黄色みたいなので仕上げておきます。

いきなりですが下面色完了です。(;^ω^) ガイアのフラットブラックにライトグレーを少し混ぜて塗っています。ガイアのフラットブラックはキメが細かいので、ガサガサのフラットではなくて、どちらかと言えばセミグロスに近い仕上がりになるので、少し上品な感じがして好きですね。スピンナーとプロペラは機体の黒とは少しトーンを変えておくと情報量が増えて良いでしょう。

続いて上面の迷彩に入ってまいります。下面との境界はマスキングで仕上げることにしました。<(_ _)>

最初にダークアースから塗ります。クレオスの369番をそのままべた塗します。この後グリーンで迷彩が入ってくるので全体を塗る必要も無いのですが、考えながら塗るのも面倒なので全体を塗っています。(;^ω^)

次に、先ほどのダークアースに少量の白を混ぜた色で若干退色表現を施します。

続いてダークグリーンで迷彩を描いていきます。最初に薄く溶いた塗料で輪郭を描いていきます。迷彩境界のボケ脚を可能な限り密にした方がカッコよくなります。

そして輪郭の内側を少し濃い塗料で塗りつぶしていきます。

ダークアースと同様に少しだけ退色させておきます。

エンジン部も完成させて取り付けます。カウルフラップは実機写真を参考にシルバー系にしておきました。

脚部も仕上げてしまいます。フレームはガイアの黒を筆で塗ってみました。塗膜が厚くなるので光沢寄りの仕上がりになります。黒の部分が多いので、いろいろな黒を使ったほうが見た目に良い仕上がりになります。

という訳で塗装完了です。出来てみると意外と古さを感じません。ディティールで比べてしまうとどうしようもないのですが、雰囲気は悪くありません。下地処理の段階ではため息しか出ませんでしたが、少し報われた気がします。( ´∀` )

【デカール貼り】1.6

こんにちは!完成まで細かな修正が結構ありそうなので先にデカール貼りのご報告です。

はい。ため息が出ます。一見するとひび割れしている感じあありませんので、水につけたとたん木っ端みじんということはなさそうです。

とりあえず、恐る恐る水で濡らした綿棒で擦ってみると、古いヤニなのか糊なのか、茶色い汚れがポロポロとはがれてきますねぇ・・・・。(;^ω^)

さらにゴシゴシやってみますが、これ以上はきれいになりません。あまりやって台無しにするのも何なので、とりあえずこの状態で貼付けを試みます。

余白は黄ばんでいて見苦しいのでカットしてから水に浸します。キュイーンって台紙がひん曲がり、ちょっとドキドキですが様子を見ます。なんせ、50年ぶりの水分ですからね・・・(;^ω^)

デカール自体はしっかりした紙で作られているようで、今日のものと同じ感じで貼り付けることができました。一安心です。( ´∀` )

マークセッターを垂らしてしばらく様子を見ます。なんとなく、リベットラインにもうまく馴染みそうな感じがします。

15分ぐらい放置すると御覧の感じでうまく密着してくれました( ´∀` )! 今のエアフィックスのデカールと同じ感じですね。表面の白化したようなムラムラですが、退色ではない様子なので、クリアーでごまかせそうな感じです。

余談ですが、糊がダメになっているので、これをきれいにするだけで結構大変です。( ´∀` )

という訳で無事貼付け完了!です。すごいですねー、保存が良かったのもあるのでしょうが、半世紀経っても使えるデカールってなかなかですよね。( ´∀` )遠目では全く違和感ありません。

【細部を仕上げて完成】1.7

こんにちは!今回でいよいよ完成です。大変長らくお待たせいたしました。<(_ _)><(_ _)>

まずは、薄く溶いた焦げ茶色でほんの少しお化粧をしてクリアーコートをします。

クリアーを厚めに吹くと、デカールの見苦しさもあまり気にならなくなりました。接写だと突っ込みどころ満載ですけどね・・・(;^ω^)

続いてクリアパーツを付けていきます。機銃を窓パーツに直接取り付けるようになっていますが、プラ用の接着剤を使うと白化してしまうので、透明ボンドで固定します。強度はありませんが、触ったぐらいでは外れることはありませんので有効です。


後部銃座です。ディティールが弱いのと、風防の合いが悪いのが相まって、接写だと残念な感じにも見えますが、これでも結構すり合わせをして見れるレベルに持ってきたつもりではあります・・・(;^ω^)

前部です。操縦席は結構な隙間ができてしまっていますね、機首も悪くはないのですがちょっと気になります。

全箇所パテ埋め+サンディングでつるんとさせるのがセオリーなのですが、クリアーパーツの汚損や全体のバランスを考えると、局所的に補修で十分と判断いたしました。<(_ _)> まずは気になる隙間部をマスキングします。

続いてパテを隙間にすりこみます。キットの窓フレームが結構くっきりとした凸モールドなので、パテによってそのフレームを作るイメージです。サンディングが楽なように、半乾きの状態でシンナーに浸した綿棒で撫でて表面を滑らかにします。

パテが乾いたら段差を均す感じで軽くサンディングしたら完了です。接写しているので目立ちますが、実際は機体の小ささも相まってそんなに気にならないです・・・・あくまで個人的な感想ですが・・・(;^ω^)

サンディングが終わったら塗装を補修して完了です。個人的にはかなり良くなったお思ってます。<(_ _)><(_ _)>

最後にアンテナなどの小物を取り付けます。ディティールは弱いのですが、これらの小パーツもランナー上では餃子の羽みたいなバリだらけでして、整形だけでも結構大変です。(;^ω^)

写真が前後しますが、下面は消炎排気管が良いアクセントになっています。( ´∀` )

下面全景です。下部銃座の風防も、現在の水準で言えば全く合っていないレベルですが、スクラッチでもしない限りぴったりと収めることはできないのでこれで妥協させていただきます。ぱっと見ではそんなには気になりません・・・(;^ω^)

という訳で完成!です。ご依頼者様からも、「昔はこうだった的なキットであり、現在のレベルの仕上がりは不要」と温かいお言葉を頂いておりましたので、結構な割合で妥協をさせていただきました。<(_ _)> 確かに、このキットを現在のレベルで仕上げようとすると「半スクラッチ」みたいになってしまって、私のような気が短い人間にはとても仕上げることはできないでしょう・・・。「え、そこ、そのままなの??」という点もあるかと思いますが、全体とのバランスであえてスルーしているような点もございますので、ご理解を頂けましたら幸いです。写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。








© 2024 JUNSANのミニチュア航空博物館 Powered by AFFINGER5