こんにちは!アップが遅くなって申し訳ございません。今回のご依頼は我らが航空自衛隊のC-1輸送機です。個人的には傑作機と思うのですが、何故か小さいスケールしか無くて、これまで手を出せずにおりました。ハセガワさんあたりで1/72ぐらいで出してほしい所です。
さて、今回はハセガワのスペシャルペイント機を作ってまいります。1/72ぐらいであれば塗装で表現もできそうな感じですが、1/200ではデカールのほうがきれいに仕上がると思いますので、その方向で進めさせていただきます。
【胴体の製作】4.17
まずはインストを眺めてみます。1/200なのでディティールは最小限ですね、旅客機と同じ感じです。
胴体内部は黒で塗装します。
それと、インストに指示はありませんが、脚庫はシルバーで塗っておきましょう。
胴体を貼り合わせるに際して製作するのはノーズギアだけです。スケール的に、オレオが抜けているだけでも十分でしょう。
完成色が白色なので接着面の塗料はきれいにしておきます。
胴体を貼り合わせる前に、念のため、機首に重りを仕込んでおきます。インストに指示はありませんが、この機体どう見てもテールヘビーですよね。(;^ω^)
コクピット内は、光を当てて覗き込まない限り見えません。、がらんどうでも問題ないですね。
それでは早くも胴体を貼り合わせてみます。合いは問題ありませんが、上面のアンテナ類がサンディングの邪魔ですね。(;^ω^)
これらを気にしながらきれいに仕上げるのは難しいので、一旦カットしてしまいます。無くさないようにテープに貼って保管します。
尾翼のアンテナ(?)ピトー管(?)も邪魔なのでいったんカットします。
主翼の合いも問題なさそうなので、とりあえず、胴体と主翼は別々にサンディングして、後で合わせることにします。( ´∀` )
【下地処理】5.7
こんにちは!更新が遅くて申し訳ございません。今回は下地処理のご報告とさせて頂きます。
まずは各パーツごとにサンディングします。翼と胴体の合いは悪くないので、塗装前に接着することにしました。スケールの割にはパーツ数が多いです。
サンディングが終わったらスジボリを復活させておきます。食玩のような運河彫りではないのでまだ良いのですが、やはり個人的にはオーバースケールと感じますが、模型なのでしょうがないですね、このスケールでは凸モールドのほうがリアルに見えると思います。
スジボリが終わったら翼を取り付けて塗装に備えます。エンジンは塗装後に取り付けでないと内側がうまく塗れませんし、デカール貼りも厳しくなるのでこの段階では接着しないでおきます。
【塗装開始】5.12
こんにちは!それでは早速塗装していきましょう!
まずは上面の白から塗っていきます。成型色が白なので楽ですね、スケールが小さいので、ちょっとしたホコリでも非常に目立ちますので、注意しながら塗っていきます。今回はガイアのピュアホワイトで塗ってみました。(特に意味はありません・・(;^ω^)) 小さいのですぐに終わります。モールドをつぶさないように、薄い塗料で何度も重ね塗りします。
続いて下面です。クレオスの325番グレーで塗っていきますが、意外と分割線が面倒です。スケール的に粗が目立ちやすいですし、このようなマーキングの場合、ウェザリングでごまかすこともできないので、丁寧に処理しましょう。
薄く溶いた塗料で塗ってはみたのですが、ムラができないように塗ると、迷彩の境界線にどうしても段ちができてしまいます。後で軽くサンディングしておきましょう。
エンジン周りです。インストでは無塗装部分はシルバーの指示ですが、若干焼けた感じにしようと思いますので、クリアーイエローや茶色、ガンメタを混ぜて実感を高めておきます。
というわけで、機体の塗装完了です。次回はいよいよメインイベントの、デカール貼りです。楽しみ(?)です。(;^ω^)
【デカール】5.13
さあ、いよいよメインイベントのデカールです!1/72ぐらいなら塗装でいきたいところですが、なんせ小さい模型なので、デカールじゃないと精度が出ませんので仕方がありません。この曲面だらけの機体にうまく行くのでしょうか・・・・。(;^ω^)
主翼周りは平面なので問題ないと思いますが、狙ったように、Rのきつい曲面にも色が差してありますね~・・・(;^ω^)
インストを眺めていたら、キャノピー周りにもデカールを貼るようなので、ここでキャノピーを取り付けます。合いはなかなか良いです。透明度は今一つですが、このスケールではあまり気になりません。
デカールを見ていきますと、これは意外でしたが、余白が最小限にしてあります、これはナイスです。( ´∀` )! あとは、ハセガワさんのデカールは腰が無いので心配はそこだけですね。
モチベーションの観点から、比較的楽な主翼から攻めていきましょう。(;^ω^) まずはマークセッターをたっぷり垂らします。凸モールドにうまく馴染むでしょうか。
細い線があるので、あえて余白はそのままで貼っていきます。インストだけではストライクな位置が分かりませんので、この細い線と、主翼後縁を基準に貼っていきます。
3分ほど放置したら綿棒で位置決めをしていきます。歌舞伎役者の顔(?)をきれいに作ることに基準を置きます。
位置が決まったら、濡らした綿棒を転がしてマークセッターを押し出していきます。
マークセッターをある程度押し出せたら、平筆を使って表面が平らになるまで撫でていきます。凸モールドもあるので、マークセッターは若干残っている感じにします。
そのまま15分ぐらい放置すると馴染んできました。ハセガワさんのデカールには良い印象がないのですが、今回のは良い部類のようですね、ホッとしました。
このような急カーブ(;^ω^)の部分はタッチアップ前提で切れ込みを入れて処理していきます。マークソフターを使って四苦八苦すれば切れ込みは不要なのかもしれませんが、苦労が報われない場合がほとんどなので、このような部分は後で修正する方向で進めます。
続いて曲面に入っていまいります。やっぱり設計上無理がありますよね、合わない部分はあきらめて、目立つ部分が見苦しくならないように気を付けながら進めていきます。
リサーチ不足です・・・(;^ω^) 水平尾翼を外さないと貼れません・・・。幸い、この部分の合いは良く、軽く接着しただけだったので、無理なく外すことができました。セーフ・・(;^ω^)
無理がありますよね~・・・。
先端の黒い部分はどうにもなりませんので、カットして後で塗装することにしましょう。
というわけで、粗だらけですが、とりあえずデカール完了です。こんな小さな模型なのに、時間的には丸1日ぐらいかかりました。(;^ω^) 現状はこんな仕上がりですが、個人的には意外とうまく行った部類です。この後、デカールが完全乾燥したら、修正をかけてまいります。それにしても、空自にしては<(_ _)>カッコいいマーキングですね!苦労しますが、モチベーションが下がりません!( ´∀` )!
【デカールの修正】5.16
こんにちは!デカールが乾きましたので、今回は修正をしていきましょう。修正の前に、全体にクリアーをやや厚めに吹いてデカールを定着させておきます。
まずはダメなところを確認します。全体的に、つなぎ目はダメですね、見れたもんじゃありません。(;^ω^)
垂直尾翼の先端は思ったよりもうまく定着しましたが、全然ダメです。
エッジの部分も切れたり、破れたりしています。
タッチアップ塗料の調色です。シャインレッド、黄色、ライトグレーを混ぜてデカールと同じ色を再現します。写真はまだ少し赤味が強いです。箱絵の写真では真っ赤に見えるのですが、デカールは少しくすんだ赤になっていますので、白ではなく、グレーで薄めていきます。
調色が終わったら、塗料20%ぐらいの希釈率、エアブラシで吹く時ぐらいの薄い塗料を面相筆で塗っていきます。デカールの破れなどで段差が大きい部分は、スポンジヤスリで一度均してから塗っていきましょう。乾いては塗り、乾いては塗りを10回~20回ぐらい繰り返します。段ちが目立たなくなるまで繰り返します。
つなぎ目が目立たなくなったら1日ぐらい放置して、再度クリアーを吹きます。後で研ぎ出しをしますので、塗膜が厚くなるように何度も吹いておきます。クリアーが乾燥するまで2~3日かかるでしょうか・・・。すべての箇所を同様に仕上げておきます。勝負どころですので、時間はかかりますが気を抜かずに進めてまいります<(_ _)>
【最終仕上げ~完成】5.23
こんにちは!今回でようやく完成です。<(_ _)>前回厚塗りしたクリアーがそろそろ乾燥したと思いますので、表面を研いで平滑にしていきましょう。
ペーパーでサンディングすると、思わぬところで地肌が出たりたりしますので、1000番ぐらいのスポンジヤスリで仕上げていきます。
ゴシゴシ擦らずに、軽く撫でるのを繰り返すイメージです。全体をサンディングしましょう。
サンディングが終わったら小物を取り付けていきます。エンジンは丁寧に処理するとぴったりと収まります。取付用のダボは切り取ったほうが良いかもしれません。今回は切り取っています。デカールの時にあきらめた、先端の黒もエンジン取付前に塗装しておきます。
垂直尾翼先端も黒を再現しておきます。ここは筆塗りです。表面が凸凹にならないように薄く溶いた塗料を何度も塗り重ねます。
続いて車輪を取り付けます。1/200なので、タイヤは本当に小さいのですが、モールドがしっかりしているので、墨入れの要領で塗装すると意外ときれいに仕上がります。
脚カバーを取り付けるとこんな感じです。
最終確認です。各所のタッチアップなどが終わったら半光沢クリアーを吹いていきます。今回はつやを整える目的ですので、厚吹きはしません。スケールがスケールなので、極薄い希釈率で数回に分けて吹いていきます。濃いので吹くと、ザラザラが復活してしまい、研ぎ出しが徒労になってしまいます。(;^ω^)
クリアーが終わったら、最初に切り取った細かいアンテナ類を取り付けます。取り付けてから塗装すると、はみ出しなどで、また修正をしなくてはならなくなりますので、部品の段階で塗装して、取付は透明ボンドで接着します。
というわけで、完成!です。思わず接着剤を隣に置いてしまいましたが、とにかく私にとっては小さくて大変なキットでした。(;^ω^) デカールの質もまずまずで、スケールの割には高解像度に耐える仕上がりに出来たかな・・・と思っております。写真をクリックしていただくとギャラリーへジャンプします。またのご来館をお待ち申し上げます。ありがとうございました。